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下らなくて愛しいお昼の事(百合。真面目×自由人)

 休日。

 ふと、ソファーで本を読んでいるかおるくんと目が合った。

「……」

 何となく、投げキッスをしてみる。

「うわあああっ、可愛いっ」

 すると彼女が叫び、胸を押さえ、身悶えながらソファーに倒れ伏した。

 おお。

「私の可愛さは罪だな……」

 しみじみ呟いてしまう。

 それから持っていたカップを机に置き、間近で彼女の顔をまじまじ覗き込んだ。

 ぱち、と。ちょうど目を開けた馨くんとまた目が合う。

 よろよろと彼女の手が持ち上がり、そして。

 ……ちゅっ

 投げキッスを飛ばされた。

「ヴッ」

 私は呻き、咽喉を押さえて崩れ落ちる。

「……ふふふ、私の愛は、地球よりも重いんですよ……」

 彼女の謎の呟きが可笑しく、思わず噴き出した。

「なん、それ」

「わかりません。思い付いたので言いました」

 ふふっ、ふふふふ

 ふふふふふふっ

 二人で、倒れたまま笑い合う。

 実に下らない、平和で愛しい昼下がりのことだ。


 END.

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