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太陽よりも君がいい(同棲百合)

 クーラーの効いた部屋で。

 互いの熱い身体を抱き締め合う。

 暑苦しい、と思う傍から、冷たい風が肌を冷やしていく。

 その心地好さと。

「……」

「……」

 互いの心音と呼吸音を聞く安心感とが、程好く交じり合い、ほのかに眠たくなって来た。

 外は晴れ。

 窓の向こう、お昼間の空が、絵具みたいな青に染まっている。

 彼女の肩越しにそれを見つめ、青すぎる、と思っていたら。

「……何見てんの?」

 彼女がつまらなさそうに問うてきた。

 拗ねたような眼差しが、私を射貫く。

「空。嘘っぽい色してるなって」

「……なるほど」

 彼女が、ちら、と窓の方を振り返り見た。

 しかし、あまり関心は抱かず、すぐに視線は私の方へと戻って来た。

 視線だけでなく、唇まで寄せられる。

 幾度か交わして、熱が。

 また、上がっていく。

「どうせ夜まで外、出ないだろ」

 そう言って彼女が笑った。それもそうだな、と思ったので私は返事の代わりに口付けを返す。

「じゃあベッド行く?」

「向こう、クーラー付けてないんよな。……このままソファー、ダメ?」

「……仕方ないなぁ」

 外は晴れ。

 でもきっと、今日の私たちは太陽を拝まず愛し合う。


 END.


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