表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
138/142

かき氷で温まる(歳の差百合。年上×年下。どちらも成人済)

「ロイヤルミルクティーのかき氷なんてどう?」

「いいですね。あ、チャイティーもいいかも」

「あー、いい。エスプレッソも捨てがたい」

「それにチョコレートを添えたいです」

「いいね! あとは、みかんジャムとみかんジュース。三ケ日みかんの、あのちょっとお高めの」

「美味しそうです!」

 桐子とうこさんが、かき氷機を新しく買った。

 今は、それでどんなかき氷を作るか、二人で思案中。

 梅雨時。家の外は雨。

 だけど気分は、青空の下、海の家でかき氷を選んでいるかのような、そんなわくわくとした気分だ。

「楽しいです」

「変わり種ばっかりだけどね~。でも、こういうのも良いよね」

 敢えてシロップ系を挙げてないのは、きっと私の話を聞いたからだろう。

 昔、一度だけ見たキッチンカーのかき氷屋さん。

 ミルクティーやココア、珈琲、こだわりの果物ジュースを使ったかき氷屋さんで、私は食べてみたくて仕方なかった。

 しかし、父も母もかき氷が好きではなく、そのとき私と同じ好みの兄は居なくて(確かお友達の家に遊びに行っていた)、泣く泣く諦めた……ということがあったのを、ふとお話したのだ。

 それを聞いた桐子さんが、先日かき氷機を購入し(「買うかどうかちょうど悩んでたところでさ」と言っていたけれど)「飲み物系のかき氷を作ろう」と提案してくれて……今に至る。

「本当にありがとうございます、桐子さん」

「いいのいいの。私も食べてみたくなっちゃったから」

 さて、まずはどれから試そっか?

 そう笑う桐子さんは、本当に心から楽しそうで。

 私の胸が、ぽかぽかと温まっていく。

 氷の話をしているのに、と少し可笑しく、思わず「ふふっ」と噴き出した。


 END.


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ