表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
135/137

稀にいつも、手品をする子(バイト先男女。先輩と新人)

 こちら『ドラマティックが止まらない』(https://ncode.syosetu.com/n9047lt/129/)のバイトちゃんと。

 バイトの休憩室。

 喫茶店の所為か、ここにも珈琲の香ばしい薫りが漂っている。

「おもしれぇ女って思いません?」

「……誰が?」

 休憩中の俺に話しかけて来たのは、今からバイトに入る新人だった。

 生き生きと働く彼女は、すでに常連さんたちに「梅ちゃん」とあだ名で呼ばれていた。

「私がですよぅ」

 エプロンのポケットから、いきなり花束がポンッと飛び出す。

「手品、いつも仕込んでんのん……?」

「まあ、稀にいつもですよぅ」

 いや、どっちやねん。

 花束を受け取りながら、俺は胡乱なものを見る眼差しをしてしまう。

 しかし、彼女は一切意に介さず、ニッコニッコと微笑んだままだ。

 強心臓か。

「で、お前がおもしれぇ女かって?」

「ええ、はい。そんなのをお求めだって風の噂で聞いたもので」

 後輩やな、とすぐにわかった。

「面白いが、おもしれぇ女とはちょっとちゃうな」

「ふむ?」

 彼女は首を傾げてから、

「難しいですね!」

 明るく言った。

 何が難しいのか。というか、何でそんなことを聞いて来るのか。

 こちらが問う前に、彼女はサッと身を翻し、店の方へと去って行った。


 END.



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ