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労いご褒美ごはん(百合。真面目×自由人)

「ミイさん、これは……!」

「馨くん大好き、冷や冷やつるつる麺セット~」

 食卓に並ぶ麺は、向かって右から半田麺、稲庭うどん、氷見うどん。

 すべて、つるつるとして美味しい細目の麺たち。

「おつゆも、ちょっと良いやつ買っちゃった。あ、ちゃんとタンパク質と野菜も取ってね」

 ミイさんがそれぞれ指差したのは、とろとろの角煮と、梅しそ大根サラダだ。

 どちらも私の好物で、ちゃんと栄養も考えられている。嬉しい。

 口元が緩んでいるのがわかった。

「どうしたんですか? 今日、特にお祝い事無いですよね?」

「無いよー。無いけど、馨くん、最近がんばってるから」

 ミイさんが、エプロンを外しながらニッと笑う。

「労いと、無理だけはすんなよ、の両方こもったご褒美ごはん」

 嬉しい? と首を傾げられたので、全力で、

「嬉しいです!」

 答える。

「あの、その、この気持ちを表現したいのですが……っ」

「ん、いいよ」

 はい、と腕を広げた彼女を、思い切り抱き締めた。

 温かくて、柔らかくて、彼女の匂いがする。可愛い。落ち着く。大好きだ。

「ありがとうございます、ミイさん」

「たんと味わってね」

 ぽんぽん、と背を叩く手の優しさに、うっかり涙まで出そうになって。

 誤魔化すように、すりすりと彼女の頭に頬擦りをした。


 END.


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