表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
124/137

あなたの中の少女を、きっと(歳の差百合。年上×年下。どちらも成人済)

 パレードの最中。

 楽しげに踊る踊り子さんたちより、キャラクターたちが乗っているフロートより。

 隣に居るあなたの横顔に惹かれてしまった。

 明るい音楽。夕暮れに向かう空の色。それらをバックにして、パレードに魅入られたあなたの瞳はきらきらと輝き、まるで小さな女の子のようだった。

 なんて可愛い。愛おしい。

 胸が、ギュッと掴まれたみたいになる。

 賑やかな音楽も、人々の歓声も、遠くに聞こえる。

 いつも綺麗で恰好良い大人であるあなたが、今はただただ目の前のことに夢中になっている。ちっちゃな女の子に戻っている……。

 そのときふと、胸の奥から温かなものが湧き起こった。

 可愛い、愛しい、守りたい。大事に大事に、そっとこの手で包んでいたい。

 年上で、尊敬もしていて、とても頼りになる恋人なのに。

 私は、そんなことを強く思った。

芽瑠めるちゃん!」

 こちらへ顔を向けた桐子とうこさんの顔には、満面の笑み。

 胸が、更にきゅんと優しく疼く。

「楽しいね!」

 弾んだ声に、

「はい!」

 私は頷いた。

「楽しいです」

 あなたが楽しそうで。

 パレードはいよいよ盛り上がり、あなたはますます夢中でそれを見つめる。

 煌めく瞳に、赤い頬。笑う顔は、無邪気な子どもそのものだ。

 なんて、なんて愛おしい。


 こんな時間がずっと続けば良い。

 あなたが子どもみたいにはしゃげる時間。安心していられる時間。

 そう在るように、守っていこう。

 自然と湧いた誓いを固めるよう、私はそっと自分の胸に手を置いた。


 END.


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ