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創意工夫で心地好く(百合。真面目×自由人)

「! ん、このレモネード美味しい」

「瀬戸内レモンだからでしょうか。普通のものより優しい甘みに感じますね」

「いくらでも飲める……」

「ふふ、良かった。気に入ってくれて」

 馨くんが、グラスを揺らしながら微笑んだ。かららん、と氷が綺麗に鳴く。

「憂鬱な季節こそ、楽しみは多くあった方がいいですからね」

「馨くんは、本当に過保護だねぇ」

 私に対して。

 そう言えば、彼女はきょとんとした顔になる。

「だって、好きな人にはいつだって心地好く生きていて欲しいでしょう?」

「それは……そうかも」

 私も、馨くんが心地好く生きてたら嬉しい。

 じゃあ、普通なのか?

「今度、かき氷も作ってみようよ。このレモネードかけたら、きっと美味しいと思う」

 馨くんは、かき氷が大好きだ。

「いいですね!」

「ね」

 私は夏が好きじゃない。でも、お互いが楽しくなるようにするのは、嫌いじゃない。

「楽しみですねぇ」

「うん」

 あなたがにこにこ笑うなら、きっと多分、夏もそんなに嫌いじゃない。


 END.


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