〜残酷な恋〜
夏休み中の登校日や、宿題の訂正や増量などが発表してなかったとかで、学校に行かなきゃいけない、次の日の朝……。璃織は憂鬱、白樹はモヤモヤ、絵恋は複雑、遥陽は晴れ晴れした気持ちでいた。 教室に着くと、素早く知らされ、そのまま下校となった。絵恋が帰ろうとすると、めったに使わない学習準備室から誰かに、引きずり込まれた。「ッッ!?キャ!」すると中には、遥陽がいた。「……何の用…?一条君…」遥陽と深く関わりたくないのか、絵恋は態度や言葉がいつもと違った。そんなことなど百も承知の遥陽は素早く言った。「まだやらないとこがあるからさ〜!単刀直入に言うけど、白樹と付き合うふりしてくれない?」笑顔で言う神経と何の目的かわからない絵恋。「は……
?どういうこと………!?」「…最初に言ったけど、ほかにやりたいことあるから、くわしいことは10分後に中庭裏の影にいたら、わかるから〜!じゃね〜」 また少したってから璃織が帰ろうとすると、前に遥陽がいた。足がすくむ。すると、璃織の中では、意外な言葉がでた。「璃織〜!!そろそろさ〜!白樹に告白した方がよくね〜?知ってると思うけど、白樹って超モテるじゃん?今のうち付き合っちゃえば〜?」私は戸惑った。なんか今日いつもと違う…?少し心の中で安心ができた。「……それは…そうだけど……でも…」今思えば、私が白樹が好きなのも勘づいていたのか。「早く!中庭の裏!帰っちゃうよ!」「え…いや!ちょ……ちょっと!」そして、強引に告白させる場所につれてかれた。今思えば、今告白ほうが…気持ちが……晴れるかも…!そして、白樹くんが遥陽に押されて来ていた。よし…!私言うの!「あの……!!白樹くん!私…私…」私は顔を赤くした。「あなたが……好きです!!」すると影から遥陽が録音機を出して、クスッと笑った。 ……クソっ!!遥陽の狙いはこれか!断らないと……璃織がどうなるかわからない……!!「……ごめん…璃織…オレ…好きな人…いるから…」本当は璃織のことが好きなのに…張り裂けそうになった。絵恋も、白樹も、璃織も、遥陽の思い通り操られる他なかった。
見てくれてありがと!