Ep.2 出会い
時間が少し空いて申し訳ないです・・・・
拙い作品ですが、良ければお目通しください。
Ep.2 出会い
「・・・・・。」
遠くから何か聞こえてくる。
「ねえ・・・。」
自分は一体何をしていたのか。
まだ体が動かない。というか、何かおかしい。
「ねえ起きて。」
そう聞こえて上を向くと、クリっとした黒い瞳が目に入る。先まで見通せそうなその瞳に、少しの間目を奪われる。
「無事?じゃなさそうだけど、大丈夫?」
そう言われて少しずつ自覚する。無い。右手が、左手が。
不思議と痛みはないが、現状の把握ができない。
「まあ、何が何だか分かないよね。まずこれを見て。」
そこには、黒髪ロングで吊り目の少年が写っていた。
「自分の姿は初めて見るよね。良かったじゃん。そこそこイケメンで降り立ったみたいで。」
「私はマリ。第10世代、つまり君より少し前にこの狂った世界に降り立った異人よ。」
そういって自己紹介する、透き通るような長い銀髪をなびかせる少女。聞きたいことが山ほどあるが、言葉が出てこない、。
「ああ、声帯に傷が入って声が出ないのね。しかし、ここまでしなくてもねえ。」
「質問するから、頷いて教えてね。まず、君は昨日降り立った、つまり第12世代で間違いないね。」
少年は動かない体に鞭を打ってうなづく。
「おーけー。そしたら、君は、というより君たちは鎧の人間について行っているときに襲われて気を失った。どう?」
再度頷く。
「まず説明しなければいけないのは、私やあなたみたいな人たちは異人と呼ばれていて、5年くらいに1回のペースで召喚されるの。」
「異人には記憶は一切ない。といっても日常の動作や体の動かし方は覚えているのだけどね。あとは見た目で特徴を絞れるくらい。」
「毎回100人くらいがあの湖畔の塔に召喚されるわ。そして、君たちのようにいろいろな組織から狙われる。君たちを案内していた奴は大国、火之峰国の騎士よ。まあ、端的に言うと騙されていたってことだね。」
説明を受けるが全く頭に入ってこない。召喚?異人?だからどうしたというのか。
しかし、やはりあのフルプレートの男は詐欺師であったのか。
そうなると、目の前で髪をなびかせている少女が騙していないという保証もない。
「わあー。すごい睨むじゃん。まあ、無理もないよね。」
「私があなたを騙している可能性もあるものね。」
「信じるかどうかあなた次第だけれど、私は特定の組織に属さずにこの世界を旅しているの。そしてたまたま両手を切られて捨てられたあなたを見つけたってわけ。肌が黄色いから捨てられたのだろうね。」
そうか、自分が日本人だから捨てられたのか。まあ、身体的には他の人種に劣るから仕方のないことか。
しかし、両手を切られて死なないものかね。
「死なないわ。だって異人だもの。生物として奇妙だから。HPが減らない限りは死ななの。まあ、あと一太刀浴びると死ぬけどね。」
そうなのか。しかし、不思議な作りだな。でもなぜ俺はいたぶられて捨てられたんだ?
「まあ、黄色いと言っても異人だしね。他国に渡るとそれなりに戦力だもの。HPさえ無事なら死なない、人間離れした動きができる、魔法が使える、文明力も高い。そんな人間をそのままほっとくことはしないよね」
まあ、そうか。しかし、魔法もあるのか。もう何でもありだな。
「ほんとよ。普通の人間からしたら気味が悪いよねー。私は魔法が得意だから、色々な国から狙われているわ。あなたも魔法が使えると良いわね。」
使えてほしいね。・・・・?
「・・・・?」
なんか会話が通じている気がするんだが。
「ああ、思考を魔力の波として把握して、再度自分の脳で知覚しているのだよ。魔法使いでもこんな技術を使えるのは私だけだね」
魔法は便利だな。
ところで、なんで俺に話しかけた?しゃべれず両手も無い、黄色人種の俺に何か用か?
「君から膨大な魔力を一瞬感じたからね。才能があると思って。良かったら私のお供にならないかい?君の体の治し方も教えるから。」
少年は怒涛の展開に振り回されるばかりであった。
キリ悪いけど一度投稿です。
元気なら今日もう一話投稿




