表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
107/150

三人での遊び

■小3の夏、海人の家



「暑……」



海人、玄関でぼそっと言う。



「ほんとだね」



横で茉白も少し汗ばんでる。



「おじゃまします」



「いらっしゃい」



母の声。




リビングに入った瞬間——



「ましろー!!」




海里、爆走。




「わっ」




そのまま、




ぎゅううう!!




「おっと」




茉白に抱きつく。




「ましろー!きたー!」




テンションMAX。




「来たよ」




しゃがんで目線合わせる茉白。




「今日あそぶ!」




「うん、遊ぶ」




即決。




(……はや)




海人、少しだけ引く。




(俺より即答じゃねぇか)




■カオススタート



おもちゃ広げて、



すぐ遊びモード。




「これなに?」




「くるま!」




「へぇー」




完全に二人の世界。




(……おい)




海人、少し離れたとこで見てる。




(俺の家だぞ)




でも会話に入れない。




(……なんだこれ)




■守るための謎行動



「……おい」




急に近づく海人。




「なに」




「……これやる」




急におもちゃを手に取る。




「え?」




「こうだろ」




勝手に遊びに参加。




「海くんもやるの?」




「……別に」




でも座る位置、




めっちゃ近い。




海里と茉白の間に、




割り込む。




「にぃちゃ!」




「うるせぇ」




でもちゃんと相手する。




(……これでいいだろ)




なぜか満足。




■さらにズレる海人



「ましろ、これ!」




海里が茉白に見せる。




「すごいね」




またそっち。




(……は?)




海人、また引っかかる。




「……おい」




「なに?」




「こっち見ろよ」





「え?」




無意識発言。




(……は?俺)




自分でびっくり。




■茉白の反応



「海くんも見てほしいの?」





「ちがう」




即否定。




「じゃあなに」




「……別に」




でも。




耳、赤い。




■海里、空気読まない神



「にぃちゃ!」




「なんだよ」




「ましろとあそぶ!」





「……ああ」




「にぃちゃも!」





「……は?」




「いっしょ!」





一瞬、止まる。




(……それでいいのか)




少しだけ考えて、




「……まあいい」




座り直す。




■三人の夏



窓から入る風。




少し暑い空気。




笑い声。




海里が笑って、



茉白が笑って、



海人も少しだけ笑う。




(……なんだこれ)




変な感じ。




でも。




(……悪くねぇ)




■少しだけ特別な瞬間



「海くん」




「なに」




「これ」




おもちゃ渡される。




「一緒にやろ」





一瞬、止まる。




(……あ)




さっきの“取られる感じ”が、




少し消える。




「……おう」




自然に返す。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ