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後悔しているから、僕は全部殺す。  作者: 鬼羅
1日目、遊戯開戦。
8/39

我が剣、鉄風雷火の雨となれ。

「逃げんなっ! 仔蟲がぁ!」

ちらちらちらちら……外人男と外人女が……っ!

「良かったぜ! てめぇらが最初でよぅ!」

操縦桿を握り、極々低空を駆る。


「はぁ……はぁ……」

落ち着け、落ち着け……演習通りだ……。

何でか知らんが、『帝國ノ翼(ワガツルギ)』は油も弾も全く減らん……。

……だが、今は良い……。


「殺す、殺す殺す殺す」

スイッチを押して、殺すだけ……変わらない、やる事は変わらない。

「だから……逃げんなぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!」




―――★―――




……ケツがヒリヒリする……。

いってぇ……。

「どうする、ティアゴ?」

隣に並走するリサが聞いてくる。

……なんだか遠くでシマとトーキが叫んでるが、機関銃の騒音で聞けやしねぇ。


「……とりあえず、俺らでどうにかすべきだな……あの二人には機動力がねぇ」

さてと、どうすっかなぁ……。

「あっ! 良い事考えた!」

「お、聞くぜ」

考えるのは、俺は苦手だしな。

他人任せでちょうど良い。


「二人バラバラに動いてさ! あの飛行機を混乱させるの!」

…………おお!

「あったま良い! ノッたぜ!」




―――★―――




「……あ、漸くバラバラになったみたいだ」

っち、あの阿呆共が。

「それで、何かいい案はあるかい?」

……シマめ、そっちからは情報を出さない気か……?

だが、ここで出し惜しみしていたらリサが死ぬ。


…………背に腹は、か……。

「リサは、身体強化だ見ての通りな……最高で常人の十数倍は出せる」

……リサには申し訳無いが、リサの為だ。

「そっか……こっちもだいたい同じだよ……ジャンプ力は、ちょっとわからない」

あの戦闘機は、機関銃の掃射を数分に渡って行っている……。

となると、能力は「消耗しない」辺りか……?

だとすれば、やはり長期戦はまずい。


「………………」

手渡されたシールを握りしめながら、思案する。

これを渡せば、あの戦闘機程度の高さなら跳躍は可能だろう。

だが……シマに、ティアゴに見せていいのか……。

見せて……俺たちは勝てるのか……?




―――★―――




「…………どうしよう、どうしよう……」

トーキは、出来るだけ隠せって言っていた。

それでも、多分16倍じゃああの飛行機には届かない。

でも、全力を出したら……ティアゴも強化できるみたいだし……。


あの二人は、きっと底が見えないから襲ってこないんだ。

利用できるから、襲ってこない……。

じゃあ、利用し終わって、底が見えたら……。


「……うぅぅ、どうしよう……って、うわぁ!」

そんな事を考えてるうちに、飛行機が私に向かってくる。

……考えるのは、後だ!


「かかってこぉぉぉい!」

大きく叫んで、士気を高める。

「―――無視すんなやおっらぁぁぁぁぁぁ!!!!」

―――リサが叫んだ途端、黄色い閃光が辺りを包む。




―――★―――




「あの、馬鹿……っ」

っとと、危ない危ない……。

流石に、今のは聞かれたら不味い……。

……でも、ここで使われるのも、ちょっと不味い。

なんせ……さっきはぐらかしたばっかりだ……。

そこを追及されると、少し困る。


「―――行くぜぇぇぇ! 舞い歌う雷デスハート・デッドビートォォォッッ!!」

雷が、幾条もの閃光となってゼロ戦へ向かう。

「……身体強化、ねぇ」

「あ、あはは……嘘は、言ってないよ?」

……本当に、タイミングが悪い。




.

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