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後悔しているから、僕は全部殺す。  作者: 鬼羅
1日目、遊戯開戦。
4/39

天から堕ちる、天使の矢。





「あはっ、あはははははっ!」

……耳障りな笑い声……ホントウザったいわね……。

「ほらほらほぉらぁ! こそこそしてたら死んじゃうわよぉ!」

「うっさいわよ! あんたこそピョンピョン跳ね回ってるだけじゃない!」


……にしても、ジリ貧ね……。

どうにも『堕天矢』を使うには相性が悪い……。

「と言うか! 見えなくなるなんて卑怯よ!」

「あははは! あははははは……」

……さて、どうにかしてここを離れなきゃね……。






―――★―――





「……いくらなんでも遠くないか?」

かなりの時間、巨大樹に向かって歩いている筈だが……一向に近づいた気がしない。

「あははー……もう夕方だねー」

「ちかれたー、もうやだー」

……確かに、いくら体力がある奴でもキツイな……。


「少し休むか」

「おっ、いいねぇ!」

俺がそう言うと、ティアゴは早速地べたに座り込んだ。

「歩きっぱなしで足が疲れちまった」

……まあ、それもそうだな。


「それにしても……俺たち以外の参加者に出会わなかったな」

けっこう歩いたつもりだが、まったくと言って良い程気配がない。

……確か参加者は364人……いや、俺を含めると365人か。

その人数にまったく合わないとなると……まずこのゲームのマップがどの程度広いのか気になるな……


「……そういえば、お腹へったね」

「あー、そう言えば朝から何も食べてないな」

……しかし、90日間飯はどうするんだ?

最悪餓死するぞ……。




「なーるほーどねー! そっかー、君たち不便な体してるんだったねー!」


「っ!?」

「なっ!」

「え?」

「What?」


この声は……まさか!?


「いやーっはっは! 動かしてみて初めてわかる問題点! うっかりうっかり!」


……やはりどうにも頭に響く声だ。

聞いててイライラする。


「そーだよねー! お腹減っちゃうよねー! 大変だよねー! ごめんねー!」


……さっさと要件を済ませて欲しい。


「だーかーら! てってれー! 【パン悔い狂騒 ~一回目~】開催だーっ!!」


「うおっ!?」

その叫び声とともに、頭に激しいノイズが走る。




―――【パン悔い狂騒】

―――るぅる説明!

―――お腹減ったら僕を呼んでね!

―――五分間参加者とののデスマッチ! 生き残れば三日分! ぶっ殺したなら一週間分!




「っじゃ! ばいばーい!」


「―――っは! はぁ……はぁ……」

まるで全力で走った後の様な疲労感を残し、あの阿呆の声は消えていった。

「……ぱ、パンか……どうする?」

「行かないに決まっているだろ、馬鹿め」

ド阿呆のシマにそう言い放ち、木に寄り掛かる。


「えー? なんでー?」

「なんでもクソもあるか……危険すぎる」

参加者同士の手っ取り早い殺し合い……ITEMの性能差がある以上、決して公平とは言えないな。

それに、俺のITEMは準備が必要なタイプだ。


「……っま、今日は寝て誤魔化せ」

「ああ、そうだね」

「っま、しょうがないな」


さて、寝るか。




「しーにがーみさーん! 私やるよー!」


「―――っ!?」

「え?」

「はぁ!?」


四人のうち、一人が消える……。


「あ、あのアホ女…………っ!!!」

飯に釣られやがった!




.

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