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後悔しているから、僕は全部殺す。  作者: 鬼羅
1日目、遊戯開戦。
2/39

竜を貼り付け、二人は飛ぶ。

……性悪め、最悪だ。

まさか、俺の武器を俺の死因である凶器にするとは……。

いや……正確にいえば俺のは失血死か。


「……どうでもいいな、こんな事」


今は、こんな事を考えている場合じゃない。

周りの地形を確認しよう……。


「とりあえず……東にでも行くか」

いまは早朝らしく、日が大きく傾いている。


……順応、しているなぁ。




「あ」

「ん?」




……目が合った。

金髪碧眼、少し焼けた肌の健康的な肢体、スタイルもいい。


「―――ッ!」


煩悩を巡らせている場合じゃない!

まず、無力化―――!


「す、ストップ! 待って!」

「……手を上げろ」

十徳ナイフを向け、動きを制する。


しかし驚いたな、言葉が通じるとは……。

日本人……には見えないが。


「お、オーケーオーケー、少し落ち着こうジャパニーズ」

「……お前も、そうなのか?」

「おっと、アンタもか……まあ、当たり前っちゃあ当たり前か」

……口の減らない女だ。


「……まず、武器をだせ」

「ないよ、そんなの」

……なに?

そんな馬鹿な……。

「ボディチェックでもしてみろ、私は本当に何も持ってない」

「……じゃあ、失礼して」

……出来るだけ、誤解されないような場所を調べよう。




―――Lisa Warren

―――17歳、女性

―――ITEM:ドラゴン バスター(龍殺しの女) 死因:轢死




「―――!?」

「うわ、ええ!?」


なんだ、今の……情報?

武器に触れた時と同じような感覚が……。


……いや待て、それよりも。


「……おい、リサ・ウォーレン」

「な、なぁに? アズミ トーキ君……」

「持っているだろ、武器」


ドラゴンバスター……なにやら物騒な名前だ。


「……っちぇ、ほら……私の負けだ、一思いに殺せ」

そう言って、目を瞑る。

……微かに、震えているようだ。


「まぁ待て、なにも俺は皆殺しにしたいわけじゃない……それに、お前さえよければ手を組みたい」

何も誰もかれもが一年前に戻りたい訳じゃないだろう。

うまく手を組めば、安全に事を進められる。


「そうか、なるほどな……トーキはどれくらい戻りたいのさ?」

「……二週間」

「ふむ、13人か……良いよ、私も殺されたくないし」

「ああ、よろしく頼む」


……よし、上手く行った。


「そういえば、お前は―――」

「リサって呼んで」

「―――リサは……何日戻りたいんだ?」


これを聞き忘れていた。

……そういえば、さっき見た死因では轢死と出ていた。

事故死、なのだろうか。


「基本、一日……つまり生き延びるだけでいいわ」

「そうか……わかった」

「驚かないの?」

まあ、ある程度は予想できたしな。


「そう言う訳なんだ、よろしくトーキ!」

「ああ、よろしくリサ」


握手をし、互いの目を見る。


「……今度は見えないな、お前の情報」

「ん? ホントだ……あ、でも見ようとしたら見えるぞ」

なるほど……。

「なあ、このゲーム……伏せられている情報が多くないか?」

「そうだね……ルールを知るのも結構重要かも知れないね」

……目標が増えたな。


「そうだ、じゃあ武器触らせて!」

「なるほど、じゃあお前の武器も見せてくれ」

「おっけー、っほい!」


十徳ナイフと交換に出てきたのは、黒いシールの様な物だった。


「なんだこれ?」

「ん? 知らない? タトゥーシールだよ」

「なるほど、わかった」




―――ドラゴン バスター(龍殺しの女)

―――紙片型 所有者、Lisa Warren 残り時間、71時間57分16秒

―――五枚の龍のタトゥーシール、解放時は体中を好き勝手に龍が泳ぐ

―――身体能力が格段に向上し、また二枚以上張れば効果もその分だけ向上する。




……なるほどな、体に隠していたわけか。

それで……なんだこの時間。


「……所有者が変わるのかな?」

「かもな……ちょっと使ってみるか」

とりあえず、手にでも張るか。


五枚のうち、二つの首があるワイバーンの様なシールを張る。


「……変わった、のか?」

……特に、変わった様子は無い。

「ジャンプでも…………―――ぅぉおお!?」

「うおー、ホントに飛ねぇ」

少し跳んだつもりが、周りの木よりも高く宙に浮いた。


「っつ、つつ……お、お前……」

まったく、呑気な奴だ……。

「……で? そっちは?」

「ぜーんぜん駄目、指切って損した」

「……ちょっと返してくれ」

「はい、どうぞ」


……しかし、コレを見ると冷や汗が止まらないな。


まずは……ん?

「……メモリ、か?」

柄の部分に、002と書かれた数字が出ている。

「……ふむ」

指を少し切り、血を吸わせる。


「うっひょーーっ!」

……隣で飛んでる奴は無視して、メモリを確認する。

ふむ……008、やはり血の量か。


「……とりあえず、缶切り」

数値が004になり、標準的な缶切りが出てくる。

元に戻しても数値は変わらなかった。


「うっひょーー!!」

「うるさい! やたらに飛ぶんじゃない!」




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