〈2・0〉 日常の「カレー作り」にまつわる男女の反応のちがい
ある投稿型のwebサイトで男女の心理のちがいをよく表している記事があったので、簡単に紹介しておこう。
ある家庭の話で、家族構成は、旦那と妻、幼い子ども二人だ。旦那は料理ができるが、家では基本的に料理をせず、食事の用意はほぼ妻が行うのが慣例となっていた。ある日、お昼に妻が下ごしらえを全部済ませて、カレーを煮込んでいた。子どもが泣きはじめたので妻はキッチンを離れて子どもをあやしに行った。少し時間が経って、旦那がキッチンに近づいて、ガスコンロの火にかけてある鍋のふたを開けてカレーの状態を確認した。見ると激しい勢いでグツグツとカレーが煮立っている。そのまま放置すると、カレーが焦げついて台無しになるのは明白だった。そこで旦那は妻のほうに向かって、
「カレー煮立っているけど、このままで大丈夫?」
と聞いた。子どもをあやしている途中だった妻はビックリした表情を浮かべて、その場では言葉を飲み込んだものの心の中では次のように叫んでいたそうだ。
(カレーの状態なんて見ればわかるんだから、いちいち聞かずにあなたが火を止めてよ!)
この記事に対する男女の反応はキレイに分かれた。
女性側のコメントは、「うちの旦那もそうなのよ~」「男って見ればわかることを何でいちいち聞いてくるのかしらね」「じぶんで判断できるでしょ」というものだったのに対し、男性側のコメントは、「うちの両親も同じようなことでよくケンカしていたわw」「男女間のあるあるだね」というものだった。
なぜこんなに男女間でコメントの内容がちがうのだろう。
このようなちがいが起こるのは、つまり、次のようなことだ。まず、女性(妻)側の思考は、
・カレーが煮立っている。
・カレーの一番近くにいるのは旦那。
・じぶん(妻)は、子どもをあやしていて手が離せない。
・旦那は料理ができる。
これらのことを総合的に判断すれば、“旦那がじぶんで判断して、カレーの火を止めるべきだ”という結論に至る。女性は、起きている事柄をひとつひとつ検討して判断するより、グルッとまわりを見渡して全体を把握したうえで素早く総合的に判断する。つまり、複数の情報を並列処理して、一瞬で結論をだす。この思考方法のため、女性の脳は天才タイプに近いと言われることが多い。
これに対して、男性(旦那)側の思考は、論理的で、
“カレーが煮立っている → 火を止めたほうが良いと思う → ふだん料理しているのは妻である → じぶんで勝手に判断して止めると、あとで怒られるかもしれない → 妻に意見を聞こう”
という流れで思考していく。論理的思考というのは、このようにコンクリートブロックをひとつひとつ積み上げていって家の塀をつくるような直列処理の思考方法だ。この方法は、将来予測をする際の道具として役に立っている。
この思考方法のちがいのため、高校までの必須科目のひとつとなっている“数学”に関して、拒否反応を示す女子が多いのに対し、これを得意とする男子が多いという現象が起きる。数学が要求する条件のひとつが、論理的思考だからだ。もっとも教え方を変えることによって、数学嫌いな女子を数学好きにさせることもできるのだが。




