第45話 魔物は花を愛でるか その2
今回は、アイアンスライム回です。
ゆるく読んで頂けると嬉しいです
「ピンクスライムちゃーーん」
ティア
「彼が、ピンクスライムちゃんの言ってたスライムさん?」
ピンクスライム
「ううん、違うわ」
そこには、颯爽と現れたアイアンスライムがいた。
ティア
「あのスライムさんは?」
ピンクスライム
「スライム君の魂のパイセンよ」
エンキ
「パイセン?」
ピンクスライム
「うん」
アイアンスライム
「ただ今ご紹介に預かりやした…俺がアイアンスライムってやつだ!待たせたな」
ピンクスライム
「え?ごめんなさい、待ってないわ」
アイアンスライム
「え?」
シグリ
「女子トークしてたもんねー」
ピンクスライム
「うん!」
アイアンスライム
「おっと、勘違いしちまったようだな。ところで、その御仁達は誰なんだい?」
ピンクスライム
「勇者さんたちよ」
アイアンスライム
「なんだとー?ピンクスライムちゃん!危ない!離れろー!」
ピンクスライム
「えっ?」
アイアンスライム
「ここは俺に任せて逃げろー!」
アイアンスライムの身体は、鋼鉄のように固くなった。
アポロ達は警戒したが、アイアンスライムは一向に動かなかった。
そう、彼には攻撃をする術はなかった。彼にできることは固くなることだけだった。
シグリ
「ん?」
ティア
「彼は何を?」
ピンクスライム
「…ごめんなさい、私も最近はじめて喋ったから…あまりわからないの」
ティア
「…そう」
見かねたエンキがアイアンスライムに話しかけた。
エンキ
「…あー、アイアンスライム…パイセン?俺達はお前たちに危害を加えるつもりはないから、柔らかくなってもらってもいいかな?」
アイアンスライム
「騙されるかよ!」
エンキ
「騙してないって…ほら、武器もなんも持ってないだろ」
アイアンスライム
「…本当か?」
エンキ
「ああ、本当だ!」
アイアンスライム
「…じゃあ…仕方ねぇな…お前ら俺にぶるっちまったかい?」
エンキ
「お…おう!ぶるっちまったよ!なぁみんな」
ティア
「え、えぇ」
シグリ
「ブルブルだよー」
アイアンスライム
「まったく…スライムでもあるまいしよ」
アポロ
「…」
アポロは相変わらず、そっぽを向いて小刻みに震えていた。
アイアンスライム
「お?兄さんもいい震えしてるじゃねーか。まっ俺ほどじゃねーがな」
アポロ
「…くっ」
アイアンスライムは今日も舌好調だった。
ピンクスライム
「ふふ、みんな面白くていい人ね…ん?」
次の瞬間、魔の森に悲鳴が響き渡った。
ピンクスライム
「きゃーーーーー」
シグリ
「ピンクスライムちゃん!?」
ピンクスライム
「く、蜘蛛が!私、苦手なの!」
エンキ
「蜘蛛かよ…大丈夫かぁ?」
蜘蛛を除けようとしたエンキの脇腹に強い衝撃が走った。
エンキ
「っう!……んだ?」
エンキが視線を向けると、そこには怒りに震える青いスライムがいた。
スライム
「てめーら!ピンクスライムちゃんに何しやがった!?」
ここまで読んでいただき、ありがとうございます
よろしければ、ブクマや評価で応援していただけると励みになります。




