004 ドレスが重たいです。
読み返し編集中ですが・・・
修正しますので、当分は週2更新で行きたいと思います!
火・金で更新します!
ランチの時間があった。どうやら、前の世界を基準?いやっ前の世界の乙女ゲームの世界感で作られてこの世界はローファンタジーのふわっと中世な世界感らしいと詩織は思った。
本来なら、中世ヨーロッパなら朝はゆっくりと起きてブランチ、お茶の時間、夕方の結構早い時間に晩餐。明かりも結構費用がかかるのでお天道様と生活が一緒だと習ったことがある。高位貴族とか近代とかなると、夜通しパーティーとかあるらしいけど・・・まぁ色んな知識が混じっているのでふわっとした設定で現代よりの生活習慣は凄く助かる。
トビアス様とウーケを質問攻めにしたり、トイレに行ったりして気がついた。水洗ではなくて、ぽっとんっぽいトイレなんだけど・・・なんか用をたした後に穴から神々しい光が・・・洗浄か?浄化か?なんか、魔法?みたいなのがあるらしい。うん。貯めトイレとか、魔物が処理するとかじゃなくて本当に良かったと思った。トイレの中うにょうにょいたらこわいもんね!
衛生観念バリバリな元日本人としては、トイレ・お風呂事情は結構死活問題だ!隣の甕に溜められた水で清めるのはちょっと面倒だけどウォシュレットなので、清潔感はある。
そのうち植物紙が貴重でなければトイレットペーパーも作ってみたい!古紙で出来るかな?インクとかが付着しないようにしないといけないかな。たぶん、羊皮紙では出来ないかなぁ。
知識チートは・・・正直期待できないんだよね。知ってることに偏りがありすぎるし・・・分からないことはスマホで検索、実行したら忘れる世代だもの。
隣の国は魔法国家らしいけど、この国、舌を噛みそうな名前で、リーヴバレンティ帝国っていうらしい。帝国で大きな国らしい。この国では貴族の中にたまに魔法を使える人がいるって話だった。高位貴族の魔術師や魔法騎士って人がいるらしい。
魔力は持っていても、魔法が使えなかったりするけど、魔道具が発展しててトイレやお風呂はその魔道具できれいに保たれたり、あったかいお湯を手押しポンプみたいなやつから出すことが出来る!
凄く楽しい!いやっ~お風呂の準備をする侍女さんやメイド大変なんだろうけど・・・正直ワクワクしちゃうのは許してほしい。資料館は博物館を併用していて、そういう道具たちが展示されているけど触れられないし、ましてや井戸に設置出来ない。何度、猫のバスがいる美術館に行って無意味にポンプで水を出した事か・・・物思いに耽っていると心配顏のトビアスが覗き込んできている。
「シオリ!」
「はい?」
「なんか、考え事か?大丈夫だぞ。あの両親が君を追い出したり冷遇したりは無いからな!」
「あっそうですね。そう思います」
道具について考えていたら心配されてしまった。でも、家を追い出されるとは微塵も心配にならないほど
ランチ中、めちゃくちゃ気を使われまくった。虐待された子を迎えた施設の人はこんな感じかな?とか思った。食事は口に合うか。好きな食べ物はどれだったか。私の好みをめちゃくちゃ聞いてきた。
ランチの間はトビアスは、あまり話をしなかった。むしろ、受け答えの「えぇ」「はい」以外の言葉を聞かなかったと思う。今は部屋についてきて裁縫に勤しんでいる私たちのそばで本を読んでいる。
何か不満があるかと、聞かれたのでゴテゴテしたドレスが動きにくいからリメイクしていいかと聞いたら仕立てやを呼ぼうとして驚いた!全力で止めて、今のドレスから色々外していいかと許可をとった。
正直、ランチの為に着替えたドレスはこれでもかってほどリボンや花のコサージュが付いていて動きづらい上に食事をしずらかった。晩餐の衣装も見せられたけど、それはそれで宝石?なんかキラキラしたのがたくさんついていた。そして、持ち上げたら案の定重い。肩がこりそうだった。
ランチの最中も食事のマナーを知らない、詩織は一生懸命トビアスの真似をして食べた。詩織は必死で気がつかなかったが、詩織が真似していることに気がついたトビアスはゆっくりと食事を取り、夫妻に至っては幼児期のオリフィアを思い出すようにほっこりと微笑んでいたと戻ってからウーケから聞いて顔から火が出そうだった。
緊張の食事を終えた詩織はリメイクの許可を取ったので、部屋に戻って丁寧にひとつづ離しながら、ウーケに準備して貰った数段の薄型の木箱に並べていく。これ、そのまま売れるんじゃないかと思いながらいったんは全て剥がす。めっちゃ数がある。
1つのドレスから邪魔だなと思う部分を外すのに2時間もかかった。生地がくしゅんとしてしまうところもあったから、アイロンの様な魔道具で皺を延ばした。
アイロンの用途なんだけど・・・見た目はドライヤー。水の魔石と火の魔石と風の魔石が入っている椀飯振舞な魔道具で、使い方もドライヤーと一緒でトルソーにかけたままのドレスの皺を延ばせるという優れモノ!なんか!通販番組で見たことあるーってテンションでかけようとしたらウーケに止められて、ウーケがやってくれた。
縫物?や、コサージュやリボンを外したりのお裁縫は貴族女性がやってもいい作業だけど、地面に膝を着いたりしてやるアイロンみたいな作業は駄目らしい。難しい。お裁縫もお母さんは得意だったけど私はしたことがないのでウーケに倣いながら行った。思ったより器用だったみたいで教えて貰ったら出来た。これが、転生チートか?地味だな・・・。
「これは、質素過ぎませんか?」
「えぇ~そうかなぁ~十分にひらひらしてると思うんだけど・・・取り合えず、今日の晩餐用のドレスだよね?」
能力にまた思考を飛ばしているとウーケが色々外したドレスを質素だと言う。十分に生地は使われているし、タックやドレープなのがあるのでストンとしているわけでも無い。
貴族令息は裁縫できないのに何故かオリフィアの部屋にいて本を読んでいたトビアスが詩織の隣に立ち声をかけてくる。
「シオリ、何処の装飾が邪魔だった?」
トビアスの質問に、腕の稼働場所と、袖にたくさん着いたリボンや肩にある大きなな装飾が邪魔だと伝えた。じゃあこのようにしてはどうかとウーケに指示を出しながら胸元に品のいい大きさの宝石。リボンの裾上10cmほどに等間隔のドレープ止めにリボン。大きく開いた襟縁に小さな花のコサージュを仮止めさせる。大きなリボンは腰の後ろに一つだけ。配色も大きさも凄く品よく可愛くて詩織は驚きながらトビアスの手を握る!
「お義兄様!素敵!流石!センスいいのね!」
「いやっ。さっき読んでいた本に、ドレスの装飾品のバランスなどがかかれていたんだ!」
「え?本?もしかして私の為にドレスの本を読んでたの?」
「あぁ。どういうのが、好まれるのかは知る必要があったし、僕は令嬢のドレスをそんなに見ないが・・・オリフィアのドレス作りには付き合わされた。だからたくさんついているのが普通だと思ったんだけどシオリは嫌なようだから・・・。まぁ。オリフィアには僕の意見はほとんど、却下されたがドレス作るときには連れられていたから仕立て屋の意見などは聞いていた。それに本を読んだだけだ」
「本を読んだだけで、こんなに良くすることが出来ることがセンスがいいって言うんですよ!凄いです!」
キラキラとした羨望の目でトビアスを見つめていた急に詩織は恥ずかしそうに顔を逸らして言いずらそうにトビアスに願いでる。
「・・・・・あの・・・トビアスお義兄様・・・」
「なっ・・・なんだ?」
何かに怯えた様なトビアスに、詩織は面倒なお願いをして申し訳ないと思いつつも大量にあるドレスのせめて1週間ほどのドレスの配置をお願いしたいと願い出る。
「他のドレスのアドバイスもお願いしてもよろしいでしょうか!7着か、昼と夜用のできれば14
着の・・・大変ですけど・・・」
「・・・あぁ。ふぅ。もちろん!それくらいはするつもちだったよ!シオリは取付はできるか?」
「はい!」
「じゃあ、ウーケと相談して仮止めをしていくか?1つドレスの仮止めできるごとにシオリに聞くから」
「はい!ありがとうございます!頑張ります!」
詩織のお願いを聞くまで怯えていたトビアスだが、お願いを聞くとホッとしたような顔になり了承してくれた。さらに、其々に指示をだし、作業に手を動かしながら、詩織は無邪気にトビアスとウーケに質問する。
「子爵家って財政は大丈夫なんですか?」
「なっなぜ?」
「オリフィア様の専属侍女1人って普通なんですか?」
「あぁ。子爵家くらいまでは1人が普通だな。後の手助けは、メイドや下女が行う。伯爵家以上の階級になると複数の侍女を召使えることがあるが詩織はもっと必要か?父も母もああいう方々だが、領民思いでその為の市政は色々行える方々だ。社交会でも顔が広いので子爵位にしては裕福な方では無いかと思うから侍女を増やすことは可能だが・・・今、メイドを呼んでないのは君の為だ。緊張するだろう?」
「そうなんですねぇ~!配慮ありがとうございます!嬉しいです!私は、ウーケさえいてくれたらそれでいいです!」
「お嬢様・・・・」
そう、現金な事に家族の問題が無いと今度は自分の生活基盤の財政は気になる。先ほど、ポンポン仕立て屋を呼ぶとか言ってはいたが借金をしてでも見栄を張るのが貴族だったりするのかとも考えた。財政が傾いているのであれば、金策もしなくてはいけないと思ってたがその心配は無くてかなりホッとした。
「そうか」
「私の教育はどうしますか?まず、喋り方が駄目だと思うんですが・・・家庭教師に会えますか?」
「あぁ。オリフィアもなかなかだったから僕が選んだんだ、親族から口の堅い淑女をマナーの先生にしてもらったよ。マナーを合格点を持ってから知識の家庭教師を呼びたいのだが・・・学園入学までに1年しかない」
「では、1ヶ月くらいでマナーは習得しないと厳しいですよね!」
「そうなんだ。出来そうかい?」
詩織は、元の世界で小学1年生から大学4年まで勉強した記憶がある。勉強をする。何かを学ぶ事に抵抗がないのでやって出来ないことはないと思う。貴族的マナーだとか、魔法関係は未経験なので不安が残るがやるしかないのだが・・・前向きにとらえる。
「はい。学ぶことは好きな方なので頑張ります!」
「そうか。わかった」
トビアスは、柔らかい眼差しで微笑んだ。さすが、攻略対象っぽいお義兄様だ!詩織もにっこりと微笑み返して更に質問する。
「家庭教師の先生が来るまでにしなくてはいけないことはありますか?」
「うーん。ウーケどう思う?」
女性の事、オリフィアの事なのでウーケにトビアスが尋ねる。ウーケは凄くまじめな顔になって答える。
「マナー講師様という事ですが、歩き方、座り方、お茶の作法、食事の作法それにダンスがあるかと思われます」
「そうだね」
「オリフィアお嬢様には圧倒的な体力がないのではないかと・・・」
「あぁ!今まで怠惰だったから?」
詩織は歯に着せぬ言葉で問うと二人は動揺しつつ同意した。うん。本当に起きてから数時間しかたってないけど聞く限りなかなかな人なのは薄々感じてる。
「怠惰・・・そうですね。オリフィア様は・・・えっと、部屋で過ごされることとお買い物が好きでしたので・・・」
「わかった!じゃあ、散歩も日程に入れないとね。トビアス様!家庭教師はいつからですか?」
「予定では来週からだ。5日後だな。早いか遅らせたほうが良ければ連絡するが・・・」
「大丈夫です!日程通りでいき来ましょう!」
「分かった。シオリが頑張り屋さんだな・・・」
今までのオリフィア様を思い出しながらだろうか、トビアスが感心していると思案顔だったウーケが挙手をして質問と助言をしてきた。この気安い感じは凄く助かる。
「あの、トビアス様はずっとシオリ様とお呼びになるのはよろしいのでしょうか?」
「あぁ。そうだな、きみはオリフィアと呼ばれても大丈夫かい?」
ウーケの指摘とトビアスの心使いに詩織は思案しながら口を開く思っていることを口に出すのは悪い癖だと思うのだがなかなかその癖を直すことができないでいる。
「私を呼んでくれている感じが嬉しかったんですが・・・そうです!オリフィアで!」
「申し訳ございません!シオリ様!シオリ様のお気持ちも考えず!」
うっかり口にしてしまった。『私を呼んでくれている感じが嬉しかった』にウーケが顔を青ざめて謝罪するが詩織がはあっけらかんと呼び方を決める。
「しょうがないよ!ほかの人に聞かれたら大変だもん!それに、私はオリフィアだし!」
「では、オリィではどうだろうか?シオリとオリフィアの共通なのだが・・・」
トビアスの提案に、詩織もウーケを目を丸くして目を合わせる。さすが、お義兄様と抱き着いて狼狽させてしまうのは許してほしい。私、12歳より精神年齢低くなってない???
読んで頂きありがとうございます!
~登場人物~
豊島 詩織(23)
東京生まれ東京育ち
オリフィア・アールデイス子爵令嬢(12)
子爵家嫡子 髪色:オレンジ 瞳色:レモンイエロー
トビアス・アールデイル子爵令息(14)
子爵家の養子 元男爵子息三男 髪色:赤 瞳:チャコールグレイ
ウーケ・バース男爵令嬢(15)
オリフィアの侍女 髪色:ココアブラウン 瞳色:若草色




