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燈崎琴莉の革命日記  作者: 倉石 雨


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6.テロの阻止とか私に言われても。

テロの阻止とか私に言われても。

そう思いながら私は目の前にいる男の話を聞いていた。

相手の名前は星輪義史。言わずもがな、この間の楯の会の奴。

相変わらず変な格好をしている。

「浜名湖橋を爆破なんてしちまったらッ日本経済が真っ逆さまなんですよ!」

浜名湖橋というのは東名高速道路のいわゆるチョークポイントで、星輪の話によれば大きめの車両爆弾でも使えば確実に崩落するらしい。で、東名高速道路が止まれば必然的に新東名に車両が集中。結果大いに渋滞し、そのまま日本経済に大打撃となるとのこと。


そもそも何故星輪何かの話を聞いているのって?

それは、この間の銀行で出待ちされて、初手で土下座をしながら

「姉貴!あんた燈崎首相の血縁者だろッ!この通りだ!どうか助けてくれないか!」

なんて言ってきて、周りの目を気にしてついOKしてしまったから。

…土下座ってすごいね。


「とりあえずじゃあ電話かけるから。黙っといてよ?」

そう言うと星輪はちゃんと口を閉じた。

ちなみにここはカフェで、私たち以外客はいない。

マナー?"日本経済崩壊の危機"とやらよりか、今はどうでも良いでしょ。

とりあえずコールをする。相手は1回で出た。

「あ、叔父さん?」

「おっどうした琴莉。家族が恋しくなったのか!」

「そんなわけないでしょ。叔父さんの仕事の助けになるような情報を貰ったから話すだけ」

「ほほ〜う?首相の助けになる情報?」

「浜名湖橋?ってとこを楯の会一部が爆破しようと目論んでるらしい」

「はッ…そんな冗d…はッ………ハッ!?」

「そんなやばいの?」

叔父がこんなに取り乱してる声を初めて聴いた気がする。流石に心配になってきた。

「と…とりあえずだ。信じよう。その証人と話がしたいのだが」

いつもより真面目くさった声になった。仕事モードのようだ。

「もちろんここにいる」

そう言って通話をスピーカーモードに切り替えた。

「あ、燈崎首相でお間違いないでしょうか…!」

興奮気味に星輪は言う。

「無論だ。早速詳しく教えて貰いたい」

「はい…!もちろん!」


私は2人が話してる間、持ってきていた小説を読むのに集中していたので全然聞いていなかった。

「ありがとう琴莉…!そしてよく頑張った!星輪くん!これで日本経済を破綻させようとする陰謀から日本を守れる…!」

「はい!!」

叔父と星輪は揃って鼻息を荒くしていた。

なんか…少しキモイ。

まあいっか。


あ、コーヒー冷めてる。

次回、「ウチゲバって何?」

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