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燈崎琴莉の革命日記  作者: 倉石 雨


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23/25

23.「国語の勉強しよ」

「国語の勉強しよ」

国語の教科書を捲りながら私は言った。

「はーい」

「あ、これやろう」

寧々の前に教科書のとあるページを突き出した。

「良いよ〜ってこれ私の作品じゃん」

タイトルは『或いは半夜の校舎で』。

いつぞやのおじさんが言ってた作品で、割と有名らしく教科書に載っていた。

「作者なら一番心情とかわかるでしょ」

「まぁ作者だからね〜」


一度2人で朗読する。あらすじはこんな感じ。

『主人公の音寧は高校3年生。進路は決まり、季節は冬。そんな中で音寧はひょんなことから夜中校内に現れる幽霊の話を知る。音寧は夜中の校舎に忍び込んで、誰もいないところで自然と自分がやってきた、些細な罪を告白する。初めての告白が音寧の心を暖かくしてくれて、その日以来、夜中に告白のために通うようになる。そして数ヶ月後、卒業式の前日。音寧の周りに付いていた"嘘"についての告白をして、それに対して幽霊が登場。音寧と鏡写しの顔で、「もう嘘なんて付かなくて良いんだよ」と言われ、音寧は晴れ晴れとした気持ちで卒業式を迎える』

そんな内容だった。ちなみに最後のページには作者である黒崎本音の説明欄があるものの、写真も年齢も出ておらず、代表作のみあげられていた。

ちなみに最初の言葉が『心から冷えきった冬』と始まるのに対し、『酷く暖かい冬の終わりだった』と終わるので、おそらくこれは伏線だったのだろう。

「ふふん。黒崎本音先生が直々にこの作品の深さを教えてあげましょう!」

「じゃあ教科書の質問投げてくから答えて」

「はーい」

「『問1.何故、音寧は___」

「えっそんな簡単なことを聞く?」

「確かに。私でも即わかるようなことを題材に喋るとか変だよね」

「やめやめ!琴莉が好きな質問して」

「…無いかな」

「えー!?」

「いや、わかるし…この程度」

「じゃあ幽霊の正体は?」

「はいトラップ。大方最初から最後まで聞いてた幽霊が同情したーみたいな設定で考えて、明確には決めてないんでしょ。論じるだけ無駄」

「なんでわかるの!?」

「表情と伏線」

「1回読むだけで…うーんまぁそっか」

「忘れた?いつも渡された小説1回読んだだけで感想も伏線も回収してたでしょ」

「なんというか…そうだった!」


私達は一旦お昼を挟んで今度はゲームをすることにした。

「任帝堂のならあるけど」

「M!!スポーツじゃんそれ!」

「他に無いよ?」

「ぐぐ…じゃあ…やる」

M!!スポーツリザルトってものをやることにした。


「わー!」

「やばっ!」

「ひゃ!」

「ふぅ…へ……」

寧々がめちゃめちゃに喚きながら私の相手をする。

唯一、アーチェリーを除いて難なく全勝した。

寧々はアーチェリーが上手いらしい。

目を細めて、全てど真ん中に当てていて、私には真似出来なかった。


「疲れたしお昼寝しよ!」

「その前にシャワー」

「はーい」

次回、続き(タイトル未定)

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