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残りマナ0.003%、世界の家計簿を黒字化します~追放された元監査官の最適化無双~  作者: 青柳 玲夜(れーやん)
第四章:再監査の時

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第9話:エターナル・オーダーの襲撃

 その時だった。


 地下空間に、黒い影が現れた。


 エターナル・オーダー。


 ヴァルカスを筆頭に、100人以上の黒ローブが、俺たちを取り囲んでいた。



「やめろ、カイ・ヴェルナー!」


 ヴァルカスが、叫んだ。


「世界樹を再生させるな! 世界は、滅びなければならない!」


「邪魔をするな」


 俺は、振り返らずに言った。


「今、止めれば——世界は救えなくなる」


「だから止めるんだ! 世界が救われたら、俺たちのビジネスが——」


「ビジネス?」


 クラリスが、剣を抜いた。


「お前たちの金儲けのために、世界を滅ぼすというのか」


「黙れ、聖騎士! お前たちに何が分かる!」


 ヴァルカスが、手を振った。


「全員、殺せ!」


 黒ローブの集団が、一斉に魔法を展開した。


「《ダークストーム》!」



『検出:複合攻撃魔法 消費総量 推定500,000MP』

『効率:9.8%』

『脅威度:A——エルへの直撃を防ぐ必要あり』



「エルを守れ!」


 俺は、叫んだ。


 だが、俺は今——再監査の制御に全力を注いでいる。


 防御に回す余裕がない。


「任せて」


 ベルが、俺たちの前に立った。


「《ダーク・ドミニオン》」



『検出:領域魔法ダーク・ドミニオン発動』

『効果:術者の周囲50mを完全支配——敵の魔法を無効化』

『消費MP:測定不能』

『効率:99.99%』



 黒い領域が、俺たちを包み込んだ。


 エターナル・オーダーの攻撃が、すべて——消滅した。


「な、何だ……!?」


 ヴァルカスが、叫んだ。


「俺たちの魔法が——」


「私の領域では、私の許可なく魔法は使えない」


 ベルが、ヴァルカスを見上げた。


 その目には——1,247年を生きた魔王の、圧倒的な威圧があった。


「消えて。邪魔だから」


「ひ、ひいっ……!」


 エターナル・オーダーの面々が、後ずさった。


「に、逃げろ……! あいつは、本物の——」


 黒ローブの集団が、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。



    *



「ベル、ありがとう」


「えへへ。私、役に立った?」


「ああ。大いに」


 俺は、再監査の制御に戻った。



『マナ転送:50%完了……』

『世界樹の活性度:12% → 35%(回復中)』

『滅亡までの猶予:1,200日 → 2,500日(暫定)』



 世界樹が、目覚め始めている。

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