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エピローグ:決意——レオンの遺志
一晩、泣き明かした。
朝になって、俺は立ち上がった。
目は腫れているが、心は——少しだけ、軽くなっていた。
「カイさん、大丈夫ですか?」
エルが、心配そうに俺を見た。
「ああ。もう、大丈夫だ」
俺は、師匠の結晶を見つめた。
「師匠は、俺のために死んだ。その意味を——俺は、無駄にしない」
「……はい」
「師匠の命は、52,000MPだ。だが——」
俺は、結晶を握りしめた。
「この数字には、意味がある。師匠の願いが、込められている」
「願い……?」
「俺に、世界を救ってほしい。それが、師匠の願いだ」
俺は、エルとベルを見た。
「俺は、その願いを叶える。必ず」
「カイさん……」
「行くぞ。次の欠片を探しに」
俺たちは、再び歩き始めた。
師匠の結晶を、懐に入れて。
*
『世界滅亡まで:472日』
『世界樹の欠片:3/7個 回収済み』
『成功確率:0.89%』
0.89%。
最初の0.003%から、約300倍に上がった。
だが、まだ1%に届かない。
道のりは、まだ長い。
だが——俺は、止まらない。
師匠のために。
リナのために。
そして——この灰色の世界に、春を取り戻すために。




