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聞き込みをしてみよう。

はい。海鮮を食べたいのに食べられない。そんな私です。

せっかく5日もかけてエクレシアからグルノーミンを遥々訪れたというのに漁獲量が減っているなんて…運が悪いよ。とにかく!冒険者ギルドに護衛依頼の報告も終わったし、情報が欲しい!ということで街の人、特に漁師の方に話を聞いて見ましょう。市場巡りのついでに。そう思って出てきたんだけど…活気が…活気がねぇよ〜。というかホントに市場ですら活気が無いって相当なレベルでは…?これは本格的に買い物は諦めたほうが良いかもしれないですね。情報収集最優先としましょうか。まずはこの市場の人達に話を聞いてみようと思います。


「あの〜ちょっといいですか?」

「…ん?ああ、いらっしゃい。すまないね。見ての通り、品薄状態なのさ…申し訳ないけどね。」

「そのことで聞きたいことがありまして…なんでも沖の方に魔物が出たとか?」

「そうだね。…そんなことを聞くってことは観光の方かい?まぁ、俺たちは沖に出ていないから魔物の正体はわからないんだけどね。お役に立てそうになくて申し訳ない。」

「いえいえ。確かに私達はここの海産物が非常においしいと聞いてこの街に観光に来たんですけど…それは置いときまして…冒険者でもありますから少し調査みたいなことをしたいのです。それで、どれくらい前から品薄状態なんですか?」

「そうだねぇ…確か、3日前くらい…じゃなかったかな?それまでは平常通りに販売が出来ていたんだけど。でも俺も詳しいことはよく分かっていないんだ。だからこの街の漁師連中に話を聞いてみてくれ。その方が有益な情報が得られるんじゃないかな。彼らは恐らく港にいると思う。」

「なるほど。教えてくださりありがとうございます。それでは早速漁師さんたちの方に行ってみますね。お時間いただき感謝です!」

「良いってことよ。ホントはあんまり観光で来た人達に頼むのは良くないだろうけど…頑張ってほしいな。」

「やれることはやってみますね!では!」


ほほう。3日前くらい…ですか。とすればアグリさん達がこれを知らなくとも無理は無いのかな。その時点で私達と旅してたし…多分、平時のオランド商会の情報網なら前兆とか掴んでてもおかしくないですが…とりあえず聞き込みですかね。時期と…兆候のようなものが無かったかを聞いてみましょう。特に兆候。これが大事ですよね。オランド商会でも掴めていなかったのならその魔物はホントに急に現れたことになりますからね。しかしどんな魔物なんでしょうか?ここはテンプレ通りのクラーケンとか?少なくとも水棲生物でしょうし、戦うとなったら…大変だよねぇ。まぁ今はとにかく漁師さん達に話を聞いてみなければ。


港へ向かう道すがら…

「ね、どんな魔物だと思う?」

「そうですね…海辺ですし、やはりクラーケンのような巨大な水棲生物ではないですかね〜?」

「ミチルちゃんはどう思う?」

「う〜ん…イカとかタコとかじゃなくてさ…鳥系の魔物だったりして?」

「あ〜まぁ、確かにどっちもあり得るね。どちらにせよもしも戦うことになったら苦労するのは目に見えるけどね〜。」

「確かに…私もリンちゃんやリーデさんから魔法教えてもらってはいるけど…戦い辛いだろうねぇ…」

「ですね〜。そうなると私は戦力としては期待できなくなっちゃいますね〜。しかしご主人さま、ミチルさん。御安心ください。私は護りも自信ありますから!( ー`дー´)キリッ」

そうだね。今回はリーデは実質おやすみだね。まぁ、私達が戦うとも限らないけどさ。


さて。港?船着き場?に来たんですけど…やっぱり活気がないですね。人はいるけど、誰も彼も暗い顔してます。とりあえず近くの漁師さんに話しかけるとしますか。


「あの、すみません。少し聞きたいことがあるんですが…良いですか?」

「ん?なんだい、お嬢ちゃん?」

「私達はこの街に観光に来た冒険者なんですけど…沖に魔物が出たという話を聞きまして…」

「ああ。その話か…まぁ、冒険者だってんなら話をしてもいいか。そうなんだよ。3日か4日くらい前だったかに俺たちは普段どおりに漁をしてたんだが、そいつが急に現れてよ。体躯がとにかくでかいから立ち向かっても勝てねえのは分かったしすぐに退散したんだ。でもな、その魔物…俺達の方には一向に目も暮れやしなかったのさ。おかげで助かったけどよ…」

「人間を襲わなかった…?確かに不思議ですね…」

「ああ。で、様子を見ようってことでその翌日にまた沖に行ったんだが、当然のようにそいつは居着いちまってな…やはり俺たちには興味を示さなかったが…それでもやはり漁には影響があってな…俺たちじゃどうすることも出来ねぇってんで冒険者ギルドに依頼を出そうとしていたのさ。このままじゃ俺たちは生活ができなくなっちまうし、街の奴らやあんたらみてぇな観光客が海産物を食えなくなっちまうからな。」

「なるほど。そうなんですね。でも…依頼ボード見ましたけどそんな依頼は貼ってなかったような…?他の冒険者がすでに受けたんですか?」

「いや…これから調査なんだ。敵対する意志が有るのか無いのかを慎重に見極めなきゃならんからな。」

「そういうことなんですね。それって、私達を連れて行ってもらうことは流石に出来ませんか?一応Dランクパーティなんですけど…」

「ふむ…俺らとしちゃあ、戦力は多いに越したことはないけどな。んじゃお嬢ちゃんたち着いてきてくれ。ギルド側の責任者もそろそろ居るだろうし、そこで頼んでみよう。」

「ありがとうございます。…ところで魔物ってどんな魔物なんです?」

「…実際に見たほうがいいと思うぞ。話だけ聞いても意味不明だからな、多分。」

「ええ…?」


つまり…いかとかタコではないってこと…?ミチルちゃんの予想が当たってる説が濃厚になってきましたね。

そんなことを考えていても同行が許可されなければ何の意味も無いのですけどね。

リンちゃんたちは魔物と戦う気満々っぽいね?でもまずはギルドの人に同行の許可を取らなきゃね。

っていうか…調査に赴くの遅い。遅くない?でも漁師の人達が依頼をしようと思い至ったのが魔物が現れた翌日。そこから誰を動員するか会議を経て今出発だからね。

次回は…海の魔物とご対面です。そういうことでよろしくです。m(_ _)m

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