犬っころと戯れる気は無いので
2話ぶりでお久しぶりです、リンちゃん視点に戻りました。
はい。なぜだか分かりませんけども、なんとなくお久しぶりな気がする私です。リンちゃんです。
いやしかし、なんとか間に合ってよかったですねぇ。まさか依頼帰りに家に向かって歩いていたら突然ライムちゃんが道を逸れていくとは。いきなりだったので驚きましたけど、気配察知スキルで探知してみたら狼とそれに襲われてる人がいるらしいので急いできたんですよ。
そして現場に駆けつけた時にはその狼が腕を振り上げた瞬間のことでした。ホントに間一髪。身体強化でなんとか襲われてる人の前に割って入りまして、〈氷結魔法 アイスウェポン〉で剣を生成して颯爽と受け止めたわけですよ。ええ。
「大丈夫ですか?お姉さん。」
「えっと、はい。」
襲われていたのは女性…というよりはまだぎりぎり少女とも言える年齢の女の子でした。この世界基準で考えて童顔な顔たち、黒目黒髪。なんなら服装がどこかの学校の制服ですね。つまりアレですね。転移者なんでしょうね、このお姉さんは。ま、それは良いとしても…あの狼は彼女を怖がらせた…と。恐らくこの世界に転移したての彼女を。美少女至上主義の私からするともうその時点で許す価値ナシ!なんですけどね、それだけならまだ我慢が効きましたが…アレは完全に得物をいたぶって遊ぶ時の目ですねぇ…
「私の後ろに隠れていてくださいね。」
一番良いのはまぁ…私の後ろですよね。保険としてリーデかライムちゃんかどっちかを置いておけば尚安心です。うーん。ま、広範囲殲滅も一応可能なリーデは、周囲への警戒をお願いしときましょ。ライムちゃんならある程度の物理衝撃は吸収してくれるでしょうから、彼女の近くにいて守ってもらいましょう。もしも転移者ならワンチャン悪いスライムじゃないと信じてくれるでしょう。というか、そもそも彼女、今多分動けないので関係ないですね。
「ふぅ…リーデは周辺の警戒をよろしく。ライムちゃんは彼女を守ってあげてくださいな。」
「分かりました。ご主人さま。でも、手を貸さなくていいんですか?」
「うん。狼なら増援呼んでもおかしくないし、そっちよろしく!」
「お任せくださいな、ご主人さま。」
ん。これなら心配は無いですね。ということでうーん一撃必殺か、それとも、じっくりやるか…いやでも元々は依頼帰りで急いでたんでした。一撃必殺ですね。この狼は生かす価値なし‼
「さぁ、始めようか。覚悟は良い?犬っころ。」
グルルルル…!なんて唸っちゃってまあ…よっぽど彼女をいたぶりたかったと…なんとまぁ…躾がなってない犬だなぁ?
「そんなに彼女で遊びたいなら、私を噛み殺してからにしなさいよ。ま、出来るなら…の話だけどね?」
挑発目的でちょーっと魔力で威嚇してみますか!まぁほんの小手調べ小手調べ。
ん?こんなもんで怯むの?こいつあれか。弱者に対して強くでるタイプの雑魚か。私そういうやつは嫌いです。昔っから。こいつ狩ったらギルドに報告したいですし、鑑定はしておきますか。《鑑定》
【クラフティウルフ】強者には媚びて弱者は甚振るとかいう面倒な性質を持った狼。厄介なのは意外と腕力やら身体能力が高い。また、得物を狩っている最中に邪魔が入ると激昂し凶暴化する。
【称号】変異個体
【レベル】47
【HP】1360/1360
【MP】130/130
【状態】変異(通常の5倍の体躯)、激昂
ほーん?通常の5倍の大きさ?まぁ、そんなもんはたいした要素ではないですね。あら、突っ込んでくると。せっかちですねぇ。そんなんじゃモテナイですよ?異性の狼に。うーん、でも別に驚異じゃ無いですな。さっきもそうですけど、私今身体強化掛かったままなんですよね。だから普通に受け止められる。え?剣が砕けないのかって?そんな心配もないですよ。魔力を纏わせてあるので相当な強度誇りますから。今の私なら多分並の
魔物だと破れない硬さです。なので剣が砕けることは無いですね。
さっきと同じように片足を振り上げて下ろし、それを私は剣で受け止める。さっきのリプレイですねコレ。
残念です。私のことを少なくとも得物として見ていないってことは分かるので、それでも向かって来たあたり何か別の攻撃をするのかと思ったのに…うん。やっぱりさっさと終わらせてあげた方が良いですね。
「そんなもんかぁ。もう終わらせてやるよ。ほらほらおいで?躾のなっていないバカ犬ちゃん♡」
グラアアアア‼
おー気合い入れ直し?でももう一手遅いかなぁ…もう倒す気になっちゃったので。大抵狼の内臓は素材としての価値があまり高く無いんですよね。だからいつも狼系の魔物を狩る時は内蔵を捨てているんですが…今回はその手間も省きたいなぁ。省けたら良いなぁ。とか思いつつ決着の方法をね。決めました。
今持っている氷の剣は一旦消して…新たにアイスウェポンで一本のクナイを生み出します。そのクナイに魔法を付与。付与内容は至ってシンプル。〈エクスプロージョン〉の効果を付与します。コレをあの犬っころの口の中に放り込んであとは起爆するだけ!簡単なお仕事ですね!まぁ、苦しまずに逝くかもしれないのであんまりスッキリはしないでしょうが…なのでアノ犬っころがまた口を開けたらクナイを投げますか。
グラアアア‼吠えつつ地面を足でザリザリ。闘牛かな?今の所単調に突っ込んでくるだけですし、まんま闘牛ですねこいつ。
まぁ、それが命取りなんですが…ホイッと。うんうん。私のコントロール結構いい感じですねぇ。キレイに犬っころの吠えている真っ最中のお口の中にin!なんか飲み込んだと驚いてますねーそれじゃあバイバイ〜
ちょっと最後にカッコつけてみますか。指パッチンで締め!パチン!
「エクスプロージョン‼盛大に爆ぜて逝け〜」
クナイを中心に犬っころの体内で急激に爆発!うんうん。やはり芸術とは爆発ですね。ま、私芸術とかよくわかんないですケド!名画とか見てもはぇ〜すご〜いくらいの月並みな感想しか出ないタイプですからね私って。
さて、と狼は片付いたけどまだ女の子が残ってますね〜。ま、アレでしょうけども。いつぞやに神様(笑)がお仲間が増えるよ〜とか言ってた件ですね。ま〜、美少女なので保護するのも全然苦じゃないですけど。むしろ約得ですね。女の子と接点が増えるのが。
「お姉さん、立てますか?」
「あ、その…腰が…抜けちゃって…」
「まぁ、あんな経験をすれば当然ですよね。ここは危ないですし、近くに私の家があるので上がっていってくださいな。リーデ〜この人を背負ったげて〜立てないみたい。」
「分かりました。すみません、少し失礼いたします。」
「す、すみません。ありがとうございます。」
「お気になさらず。貴女を放置していくのはご主人さまも私も寝覚めが悪いので。」
よし、じゃあ帰りますか。スキルで。大丈夫。この人は悪人じゃない(確信)
オープン!安寧の扉〜
はい。リンちゃんは狼に腹を立てました。リンちゃんは美少女至上主義者ですw
次回は保護したぞの回。リンちゃんとミチルちゃん視点どっちも書くつもりなのでよろしくです。m(_ _)m
そうそう。ミチル君(仮)をボツにした理由ですけども…リンちゃんの家に野郎を置く気はないのです。そうするとすぐに放り出さいといけないわけですよ。なので…女の子にすっか!とノリと勢いで決めました。




