王都から冒険者が(わざわざ)来たようです。
総合評価400pt越えました。ありがとうございます。きっと皆さんのいい暇つぶし程度にはなれているのでしょう。
はい。気づけば村を出てから結構日が経ったなぁ…としみじみ感じている私です。リンちゃんです
ええ、はい。先日アンドレアさんからベッドを受け取ったことを機についに私たちは〈銀の猫亭〉から買った家に引っ越すことになりました。もちろんニコラちゃんには散々泣きつかれましたよ…あんな捨てられた子犬みたいな顔で見つめられては危うく意志を曲げてしまうところでした。どうにかこうにか説得しましたとも。お昼ごはんは銀の猫亭で食べるようにするってことで、納得はしてくれましたよ…
それから買った家具を家に置き終わったらスキルの覚醒があったみたいで…〈安寧の地〉というスキルが使えるようになったんです。これ、リーデとの契約の影響で芽生えたスキルなんですけど、便利そうですね…どこに居ても家に帰るための魔法の鍵が生成できるようになるというチートスキルですよ!しかも、許可した人のみしか通れない機能付き。転生チートよりも豪華なスキルですよ…!試しに使いましたけど、ホントにどこからでも帰れまして有り難い限りですね。
本日は依頼を受けに行こうと思いますのでギルドに向いましょうか。
そう思って冒険者ギルドに到着したはいいんですけど…何やら騒がしいですね…もちろんいつも騒がしいですよ?でも今日はなんか…どっちかと言うとザワザワしてますけど、様子を伺っている感じですね…外部からの冒険者でしょうか…?ちょっと近くの冒険者に聞いてみましょう。
「あの、何かあったんですか?」
「ああ…嬢ちゃん。なんか王都から冒険者パーティが来たんだとよ。なんか…いつぞやかのスタンピードの件で。」
「確かにありましたけど…今更それ蒸し返すんですか?え、わざわざ調査にでも来たってことですかね?10日近く掛けて?」
「嬢ちゃん…言ってやるなって…あいつらも仕事で来てんだからよ。大体、収束の情報入ってからすぐに出たんだろうからな…てか嬢ちゃんはバリバリ当事者なんだし、気ぃつけろよ?なんなら、しばらくはここに来るの避けたほうが良いかもな。」
「あー、まぁ、そうですね…でもまぁ、目立つのは嫌ですけどぉ…必要とあらばでしゃばっていきますけどね…」
「あー、なんも言えねぇけどよ…その、なんだ、頑張れよ、嬢ちゃん…」
「はは…ありがとうございます…」
ここのギルドに所属している冒険者の皆さんは私がゴブリンスタンピードを一人で潰したこと知ってますけども少なくとも個人情報は守ってくれますからね…その点は信頼できます。それに、一部の人は返り討ちにしたんで喧嘩売ってこないでしょうし…ちょーっと…話が聞き取れる距離に入っちゃいましょうか。盗み聞きは私の趣味ではないですけども。ということで、少し件の冒険者の近くの席に座ってお話聞いちゃいましょう。
(あの、ご主人さまスタンピードって…?)
(あれ、リーデには言ってないっけ?まぁ、私の資金の元。キング、クイーン、エンペラーの王族ゴブリン3種盛りの大規模なゴブリンスタンピードがあったんだよ。)
(は〜、そうなのですね…お疲れさまです、ご主人さま。それで彼らはその当事者であるご主人さまを探している…って解釈で良いんですかね?)(多分ね…盗み聞き内容次第だけどね。)
冒険者と相対しているのは…あ、この前フェルンさんが忙しそうだった時に対応してくれた受付のお姉さんですね。
「それで…俺たちは王都所属の冒険者パーティ〈白き両翼〉だ。10日程前に発生したゴブリンスタンピードに関して、調査に来たんだが…当事者はいるか?」
「解決したご本人様のご意向によりどなたがスタンピードを止めたかを公表しないでほしいと頼まれていますので…申し訳ありませんが…当人の許可がない限りは我々冒険者ギルドは解決者を公表いたしませんのでご了承ください。」
「むぅ…そこをなんとかできないか…?俺たちとしても王都ギルドからの依頼だから何もなしとは言えないんだよ。」
「では、ギルマスから先に話をお聞きになられてください。その間に当事者の方に連絡をしてみますので。」
あ、冒険者の人たちが2階に案内されていきましたね…このギルドの…っていうか、この街の人達は基本いい人ばかりですね…確かにあんまり大っぴらに広めないで欲しいとは頼んでおいたんですが…こんなに律儀に守ってくださるとは…
(ご主人さま、どうなさるんですか?)(まぁ、迷惑を掛けそうだし…素直に行ってくるよ。リーデはまぁ、待ってて。ごめんね。)
(分かりました〜じゃあ、資料室に居ますね。終わったら呼んでください。)(分かった。)
「すみません、リンさん。彼らがあの調子でして…どうなされますか?公表しない方向で行きます?」
「いえ、皆さんに多大な迷惑をお掛けしそうで心苦しいので、素直に出てきます。あ、ちゃんと秘密にしようとしてくれてありがとうございます。」
「いえ、構いませんが…迷惑だなんてそんな…リンさんは特にトラブルも起こしたりしないので、荒くれでマナーのなっていない冒険者に比べたら全然大したことないですよ。」
ギルドで話を聞いていた一部の冒険者は目をそらしていますね〜。心当たりあるんでしょうね…
「彼らは先にギルマスの報告を聞いていることでしょうし、リンさんは応接室にてお待ち下さいな。お茶菓子も出しますから。」
「あ、ありがとうございます。でもお仕事は良いんですか?」
「はい。大丈夫です。私の抜けた後もしっかり埋められますので。」
「じゃあ、お茶に付き合っていただいてもいいです?」「ええ。わかりました。」
「そういうことだからハンナ、少し受付任せてもいい?」「まっかせなさい!セシーあんたは働きすぎだし、休憩も兼ねて行ってきなさい!」「ありがとう。あとでご飯奢るわね。」「俄然やる気出たわ!」
そんなやり取りを経て、セシーさんというお姉さんとともにギルドの応接室で待たせてもらうことになりました。
「ふぅ…ごめんなさいね、あんまりお高いものじゃないけど…」
「いえ、頂けるだけで有り難いですから。」
「礼儀正しいんですね、リンさん。そういえば、私、自己紹介した覚えがないですね…改めて、私はセシリア。皆からはセシーって呼ばれています。よろしくおねがいしますね。」
もぐもぐ…あ、これ美味しい。
「はい。お願いします。それにしてもこれ美味しいですね。初めて食べたんですけど…どこのものですか?」
「これは商業地区にある個人経営のお店で売っているの。場所も教えましょうか?」
「是非!お願いします!私は美女と美味しいものに目がないので!」
「ふふっ。リンさんは面白い方ですね。」
のんびりセシーさんとお話してましたが、ついに来たようです。少し緊張しますね…
兄貴との再会はちょっと待って…正直迷ったんですけどね。受付で対面させるのか否か…結局否にしましたがね。
そうそう、リンちゃん一家は兄弟仲はちゃんと良好です。あと、皆大体シスコン気味です。つまり、リンちゃんに甘いってこと。
次回もよろしくです。m(_ _)m




