お祈りをしたら神に会ってしまった件
はい。待ちに待った今日という日がやって来たことがすごく嬉しい私です。リンちゃんです。
時が過ぎるのはあっという間ですね。普通に過ごしているだけだったのに、アンドレアさんにベッド制作を依頼してからもう4日経ってしまいましたよ。そうです。今日がアンドレアさんがベッド完成させるって宣言していた日なのです!え?まだ出来てないかもしれないだろって?…職人が自ら宣言したんですから、多分完成しているでしょう。プロの仕事を疑うのは失礼に値しますからね。でも、まだ受け取りに行くには早いので、ちょっと教会に行ってお祈りしてきましょうか。
「おはようございます。まだ朝が早いのですけど、お祈りをしても大丈夫でしょうか?」
「ええ。問題ありません、敬虔なる信徒よ。我らが神もお喜びになることでしょう。」
ありゃ、今日はシスターイブが居ないですね…居るのは、シスターイブと同年代くらいに見えるおっとりした感じの垂れ目のシスターさんだけですね。あ、シスターイブはちょっと釣り眼なんですけど、そんなにキツイ感じはしないんですよねぇ…優しさが溢れているというか…このシスターさんは安心できる雰囲気なんですけど、シスターイブは優しい感じの雰囲気がするんですよ。人間性が出てるんですかね…?
「あの、先s…シスターイブは今日はいらっしゃらないんですか?」
「あら、シスターイブのお知り合いかしら?お嬢さん。残念なのだけど、彼女は今日は非番なのよ〜。」
「シスターにも非番とかあるんですか?」
「ええ。人間、休息を取らねば倒れてしまいますから…教会務めのシスターも週に一度はお休みがあるのですよ。私たちも人間ですから…淫らな行為をしなければ休日は自由に過ごしても良いということになっているのです。もちろん、常駐している者だけで人手が足りなければ非番の者も呼びはしますけれどね。この街は比較的平和ですから。」
はぇ〜、この世界の教会はブラックじゃないんだ…私の中だと年中無休で教会に務めているのかと思っていました…まぁ、休日出勤はある程度はしょうがないですよねぇ…特に医療系とかだと。
「そうなんですねぇ…あ、お時間を取らせてごめんなさい。お祈りをしてきますね。」
「いえいえ。私もお嬢さんとお話出来て楽しかったですよ。お祈りの作法は分かりますか?」
「はい。シスターイブから教わって居ますので。」
「分かりました。何かあれば仰ってくださいね、私は教会のお掃除をしていますので。それではごゆっくり。」
シスターさんと別れて教会広間の中央の神像の前に跪きまして…うん…何をお祈りしましょうか…何も考えてなかったですね…まぁ、健やかな生活を送れますように。
…さて、そろそろお祈り終了しましょうかね〜………ん〜?目を開けたらどこかよくわかんないとこに連れ去られたんですけどォ⁉
「やぁ〜、人の子よ〜はじめまして〜僕はk…」「あ、そういうのいいんで。さっさと返してもらっていいすか?」
「ん〜、それ不敬だよ?僕がその気になれば君をどうにかできちゃうんだよ〜?分かってる?」
「いえ、あの…幼女を誘拐するほうが悪いと思うんですけど…いや、ホント…てか今日は楽しみにしてたことがあるんですけど?」
「僕はこの世界を作った創造神さぁ〜。ようこそ、人の子よ。突然ごめんね〜。」
「え、何事もなかったかのようにやり直すんですか…」
すごいな…この人(?)のメンタル。
「ふふ…今日君をここに呼んだのは、君にお願いごとがあってね〜。」
「あ、嫌です。お帰りください。」
「ブレないね…地球の子よ。まぁでも、お願いは聞いてもらうけどね〜。拒否権はないよ〜」
「はぁ…何を頼もうというのですか?創造神様ともあろうお方が、矮小なる人間に?」
「実はね〜………アレ〜?なんだっけな〜?ごめ〜ん、忘れちゃった☆テヘッ」
腹立つなぁ〜この神様〜(#^ω^)人をおちょくるためにいるんじゃないですかねこれ…この飄々とした態度も余計に怒りを煽ってるんですよねぇ…
「そうだ〜、思い出したよ〜。君にはね〜、ぜひともこの世界の発展に協力してほしいんだよね〜。具体的には地球の知識を広めたいな〜って思うんだよね〜。だからさ〜この世界で自由に過ごしてくれて構わないからさ〜、技術者になって欲しいんだ〜よろしくね〜。」
「…気が向いたらやりますね〜。私が必要だと思ったら容赦なく地球の知識使いますから〜。」
「良かった〜。あ、そうだ〜。もう一つ、近々もしかしたら君のお仲間が増えるかもだけど〜、それも覚えておいてね〜よろしく〜。」
仲間…?同郷のってことですかね?え、めんどくさ…いやまぁ、美少女なら面倒見るのもやぶさかではないですけどネ?ってか、話はこれで終わりですかね…?こんなくだらんことで呼ぶって…もしかして、神様って暇人なのでは?え、暇人の道楽に巻き込まれたの、私?
「あ、もう話は終わったから〜、戻っていいよ〜。大丈夫、ここは精神の世界だから、現実では時間そんなに経ってないはずだよ〜。ばいば〜い。」
ノリが軽いし、適当だし…ホントに神様か?と思いましたけど…神様なんてこんなもんですよね…と思ったらもう既に目の前がすっごい眩しい‼また何の説明も無しか〜‼なんなんですか‼
ハッ…!っと目を開けたら見覚えのあるような場所に居ますね…あれ…さっきのシスターさんがこっち見て固まっていますね。どうかしましたか?そんなに長い時間祈ってたんですか?
「えっと…どうしたんですか?そんなに長い時間私お祈りしてましたか?」
「いえ。そうではなくてですね…貴女がお祈りを初めたと思ったら急に神像が光りだしたものですから。どうやら貴女は創造神様にお会いすることが出来たんですね…!」
「え、そんなことは…」「隠さなくても大丈夫ですよ!別に神とお会いしたからといって、神殿に仕えろなんて無謀なことは言いませんし、たまにあることなので…誰しもが神託を受けるものでもないですしね。」
たまにあるんですね…ホントにあの人暇人なのでは?暇つぶしで人間をあそこに呼び込んでいるわけですか…本当に面倒なんですね…絶対他の神から嫌われてますよ。他の神様も居るみたいですからね…
まぁいいや…お祈りも終わったし、今度こそアンドレアさんのお店に行ってベッドを受け取りに行きましょうか。
思いつきで書いてしまったお話。創造神様は道楽神でもある儚げショタです。気まぐれに人を神域に呼びつけては無茶振りをする悪趣味な人です。この世界も例に漏れず神は複数居ますよ。でてきはしないと思いますけど…
次回、アンドレアさん魂の一品!です。次回もよろしくです。m(_ _)m




