家具が最高品質になりそうですね
はい。料理の幅が一気に広がって嬉しい、かつまだデートの時間が残っているのも最高に感じている私です。
今日はホントに良い日ですね。フェルンさんとデートというのが大きいですけど、なんと言ってもやはり和食とかに出会えたのが大きいですね。ビバ!日本食!
ま、それはいいとして…最後に家具を見に行きたいと思います。どうやらフェルンさんは寮暮らしのようで、あまり家具を購入しないので、店の場所は知っていても店員さんの人柄は知らないようです。
「着いたわ。ここがこの街で一番って評判の家具職人が経営している店よ。リンちゃんのお目当ての物がなくても、材料持ち込みならオーダーメイドも受け付けてくれるみたいよ。」
「おお。それは良いですね。魔物素材とか、材木とか一杯持ってますよ私。入ってみましょう、フェルンさん!」
カランコロン…
「おう。いらっしゃい。」
「こんにちは!最近新しい家に引っ越したので、家具が欲しいんですけど。」
「そうか。何が必要なんだ。」
「えーと、基本的な家具は全部ですね。机、椅子、寝具とかです。ところで、素材持ち込みできると聞いたんですけど。」
「何かあるのか?出してみろ。それ次第だな。」「コレです。」
店員さんはちょっと無愛想な感じのドワーフのおじいちゃんですね。絶対気難しいか、面倒くさい人ですよね。(偏見)
私のアイテムボックスに入っていた木材の…なんでしたっけ?私が魔法で生み出したんですけど…ああ、そうでした。グランエボルブウッドでした。これ余っちゃったんですよね。なので、家具に使えたらありがたいですね。
「………」
「その木材、使えそうですかね?一応もうちょっと在庫はあるんですけど。」
「嬢ちゃん。この木…どこで手に入れた?わしゃ、長いこと家具職人をやっとるが、こんな木は見たことがない。こいつはすげぇ。家具として加工するのにピッタリだ。強度があり、程よくしなるとはな…理想的過ぎるぜ。」
「私が植物魔法で生成してしまいまして…とりあえず。その木を使って基本的な家具一式を用意していただけますか?」
「ああ。ああ!いいじゃろう!こうもいい素材が目の前に有っては職人魂が燃えたぎるってもんだ!…しかし、魔法で生み出しただと…?植物魔法は精々、植物を成長させる程度しかできないと思っていたが…まぁ良いわい。ただ目の前に最高級の木材があって、客が儂の家具を求めている…!その事実さえあればいいわい。」
おお。なんか燃え滾らせてしまいました。この人は根っからの職人さんなのでしょう。だって子供のような輝いた目をして考え込みはじめましたもの。
「あ、ベッドはなるべく早めで、二人分お願いしたいんですけど…他の家具はゆっくりで大丈夫なので。お代は幾らになりますか?」
「ふむ…この木は儂には未知の木材。まだ見積もりは出せないな…出来上がった感触次第で金額を決めさてくれ。」
「大丈夫ですよ。あ、あとシーツにはこれも使っちゃってください。」
「ほう…キングシープの毛か。よくこんなもの持っているな?キングシープは珍しい魔物だぞ?」
「え、そうなんですか?私の村には普通のシープに混じって飼われてましたけど…多分村人は気づいていないかもですけど。」
「「どんな村」」だ!」よ!」
「普通の村ですけど。何の変哲もない村ですよ。」
「そんな村が普通であるはず無いでしょ?リンちゃん…」「お前さん…さては常識知らずか?」
「まぁ、はい。学とか無いですし。」
絶句してしまっています。そんなにおかしいんですかね?キングシープといってもシープと対して変わらない気性の良い子でしたが…なんなら王様と名前のついてる割に人馴れしたおとぼけちゃんでしたが…そうか。レア物だったのですか。
「フフフ…ハッハッハッハ!分かった!嬢ちゃんはすげぇやつなんだな。規格外ってことだが。まぁ、ここまでお膳立てされちまったからな。ベッド二人分は急ぎで作るぜ。そうだな…調整込みで4日くれ!儂の全身全霊を持って作り上げちゃるわい!」
「わかりました。お願いしますね。あ、輸送に関しては私がどうとでもできるので気にせずに作っちゃってください。」
「分かった!嬢ちゃん、儂はアンドレア。家具職人のドワーフじゃ。嬢ちゃんの名前も教えといてくれな。そうすりゃ受け取りの手続きがスムーズになるからな。」
「リンと申します。アンドレアさん、よろしくお願いします。用事も済んだので今日は失礼しますね。4日後にまた来ます。」
「あいよ。受け取り主は嬢ちゃんで良いんだな。待っとるぜ。」
というわけでアンドレアさんのお店から出た直後背後から、「アイデアが湧いてきたアアアアアアァ!」って声が聞こえてきましたが、気にしないことにしましょう。煽ったのは私かもしれませんが、乗ったのはアンドレアさんなので。しかし…私の用事も済んでしまいました…それが意味することはつまり…フェルンさんとの楽しい楽しいデートが終わってしまうということなのです…
「フェルンさん、まだなにか用事はあったりしますか?」
「そうねぇ……いや、もう無いわね。リンちゃんも用事がないなら今日はもう解散しましょうか。送っていくわよ。」
「はい…ありがとうございます…」
残念です。けどもフェルンさんをいつまでも拘束するわけにも行きませんからね…大人しくお別れです。
「もう。そんな落ち込まないで頂戴。またギルドでも会えるし、今度の休みの日は私おすすめのカフェにでも行ってお茶をしましょう?ね?」
私は現金な女です。なので、次回の約束が取り付けられたら露骨に機嫌が良くなるのです。そもそも私は美人さんに悲しい顔はさせたくない人間なので、次回の約束がなくてもさっさと切り替えてましたけど。
「良かった。そんなに喜んでくれるのなら誘ったかいがあるというものだわ。」
そして、私達の拠点が見えてきました。ホントにお別れです。
「フェルンさん。今日はありがとございました。すごく楽しかったです!あと、次回も楽しみにしていますね!」
「こちらこそ、よ。リンちゃん。それじゃあまたね。ちゃんとゆっくり休むのよ?」
「はい。送ってくださってありがとうございました!フェルンさんもお気をつけて帰ってください。それではまた。」
私はフェルンさんの姿が見えなくなるまで見送りました。ふぅ〜いい気分転換にもなりましたし、とりあえず家の様子を見たら、私も〈銀の猫亭〉に戻りましょう。まだもう少し期限の延長が必要ですし。
今回はすんなり書けたよ。これでフェルンさんとのデート編は終了になります。これからもこんな感じでグダると思いますけど、よろしくです。m(_ _)m
(次回以降のお話どうしようかな…)




