Elo.5 【選択肢】いつも勇者は 選択を間違える!
盗賊たちとキャンプを楽しんだ翌朝。
首領「おう!楽しかったぜ!」
ジェニミ「あ、チカーノ洞窟はやめておけ!向こうはケチな王様の城の目の前だ。捕まるのがオチだぜ?」
首領「マジか!わかった。助かったぜ!また会おう!」
首領と固い握手をして別れる勇者。
ジェニミ「よし!俺たちも行こうぜ!(さわやか)」
戦士「…どこに?盗賊達の反対側はゴーレムがいるぜ?」
僧侶「安全ルートは盗賊達が進んでますからな」
魔法使い「カッコよく別れたのに後ろをトボトボついて行くのですかな?」
ジェニミ(やらかしたああああ!!!)
ジェニミ「!!…いやゴーレムなんて危険なものがこんな近くにいたんだ。一旦城に戻って王に報告しなければ!(キリっ)」
僧侶「ナルホド、一理ありますな!」
戦士「また戻るのかー。でも確かにそうだよな。しゃーないか!」
ジェニミ(なんとか誤魔化せたか…?)
城へ戻ってきた勇者パーティー。
王の間にて。
王様「この者共を捕らえよ!!」
ジェニミ「何でだあああ!!!」
王様「ワシの兵が見ておったぞ?貴様は昨晩盗賊たちと親しげにキャンプをしておったそうだな?」
ジェニミ「!!そ、それは…」
王様「しかも去り際に固い握手までしたと聞いておる。二手に分かれて城の財宝を狙うつもりだったのであろう?」
ジェニミ「決してそのようなことは…!そう!ゴーレムだよゴーレム!!見ていたのなら聞いているでしょう!?」
王様「そんなものは知らん。兵も見たのは夜からだそうだ」
兵士は切り抜きのような報告しかしていなかった!
ジェニミ「本当だもん!本当にゴーレムいたんだもんっ!」
王様「うるさいわ!この者共を牢屋へぶち込め!!」
お城の地下牢獄にて。
戦士「どうすんだよコレ…」
ジェニミ「心配ない!俺のデータベースによれば、これはよくあるパターンで抜けられる!」
戦士「???」
ジェニミ「つまり何もせず処刑場まで連れて行かれれば、そこで誰かが助けてくれるんだ!(ドヤ)」
戦士「ああ、外にも仲間がいたってことか??なら任せるよ」
謎の信頼感を発揮する勇者ジェニミ。
そして処刑場に連れて行かれたパーティー。
ジェニミ(さあ誰かよ!助けに来い!!)
王様「処刑しろ」
ジェニミ(あれ?誰かさん??…っておい!)
ジェニミ「何でこういう時だけ王道じゃねんだああああ!!!」
パーティーは絶体絶命だ!
首領「待たせたな!勇者ぁ!!」
ジェニミ「首領!助かったぜ!」
ジェニミたちは首領率いる盗賊たちによって助けられた!
戦士「でもコレ…もう勇者パーティーじゃなくてお尋ね者パーティーだぜ?」
ジェニミ「どうせ勇者扱いなんかされてないんだ!今更だぜ!」
首領「ガハハ!益々気に入ったぜ!」
僧侶「しかしそうなると旅の目的は?」
ジェニミ「それは変わらん!魔王討伐だ!」
魔法使い「やはりお主は勇者じゃのお!」
ジェニミ「いや、魔王の首で許してもらうのさ!(ニヤリ)」
首領「いいな!そのゲスい考え!俺たちの仲間になれよ!」
ジェニミ「いや、腐っても勇者なんでな。魔王を倒してもダメだったらその時は頼むわ!」
首領「そうか。ならとりあえず村長の所に身を隠せ!ほら、実は盗賊の頭だった村長だ」
首領「あいつは俺たちの仲間だからな!声掛けておいてやるよ!」
ジェニミ「ありがと!何とも気まずいが、行く事にするよ!」
こうして村長の元を訪れる事になった一行。
大冒険してるようでスタート地点から全然進んでいないのである。
村長「お前…よく俺の前に顔出せたな…尊敬するわ…」
ジェニミ「…」
村長「まぁ話は聞いた。お前も王様にやられたんだな」
ジェニミ「も?村長もなのか?」
村長「ああ…実は魔物が王様に化けているんじゃないかって噂があってな。ここにいる盗賊達は盗賊のフリをしたレジスタンスだったんだ」
ジェニミ「!!待てよ…って事は首領グループもか!?」
村長「彼らがレジスタンスの本陣だ」
ジェニミ(あ…頭が追いつかねえ!!)
ジェニミはとりあえずサンドボックス領域に出来事を突っ込んだ。
僧侶「その噂も聞いた事がありますな」
魔法使い「所詮は噂じゃろと思っておったが…まさか本当の可能性が出てくるとはのお」
戦士「で?本当に王様は魔物なのかい?」
村長「その決定的な証拠がなくて攻め込めないんだ…!」
ジェニミ「なるほど…証拠か…何かないか?」
戦士「そういや…東のチカーノ洞窟!あそこの宝物庫で王様とバッタリ会ったけど、あんなとこで王様が何してたんだ?」
ジェニミ「!!…そうだな、言われてみれば不自然だ。よし!調べてみるか!」
再びチカーノ宝物庫前にて。
戦士「夜に外で張り込みかー…」
ジェニミ「仕方ないだろ。これも(俺たちの)平和のためだ」
そこへやってくる人影…。
王様「よし…今日も問題はなさそうだな」
王様「鍵を開けて中を確認するか」
ガチャ
ジェニミ「そこまでだ!!」
王様「貴様…!イキり偽勇者!」
ジェニミ「偽物じゃねええ!というか偽物はお前だろ!!」
王様「何を訳のわからんことを!今度こそ処刑してくれるわ!!」
ジェニミ「その宝物庫の中身が偽物の動かぬ証拠だ!見せてみろ!!」
そこには眩く輝く武器が大切に保管されていた!!
ジェニミ「…ん?これがなんで王様が魔物である証拠なんだ?」
王様「…なるほど。盗賊どもに唆されたのか(呆)」
王様「これは我が王家に代々伝わる至宝の剣じゃ。勇者が真に覚醒した時に渡す約束になっておる」
ジェニミ「え??」
王様「盗賊どもこそが魔物じゃ。奴らはこれが勇者の手に渡らぬよう阻止しようとしておるのじゃ」
ジェニミ「……え???」
ジェニミ(どっちを信じればいいんだよおおお!!!)
ヒャッハー村長と処刑王。
どちらも怪しすぎる…!
今回も駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました!
思っていたより書き溜めていたため18時頃にも1話投稿します。




