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Elo.2 【敗走】調子に乗った勇者は ぐうの音も出ない!

今回も赴くままな展開をお楽しみください!

勇者ジェニミは北西にある次の村に到着した。

すると村長がジェニミにお願いをしてきた。


村長「これは勇者様。よくぞ来てくださいました!実は村が定期的に盗賊に襲われておりましてな…」


ジェニミはデータベースからシミュレーションを開始した。

面倒な事を頼まれると察知した。


ジェニミ「大変ですねー。では先を急ぎますから!」

村長「お、お待ちくだされ!!魔王討伐が急務なのは存じておりますが何卒お助けを…!」

ジェニミ「報酬は?いくら出せるの?」

村長「…え?」

ジェニミ「まさかタダ働き?やりがい搾取?冗談じゃない」

村長「…え???」


ジェニミは勇者のクセに妙にリアル思考だ。


村長「我らの村にはそれほどの蓄えはございません…全て盗賊に奪われてしまいまして…」

ジェニミ「じゃあ奪い返した財産の半分を貰う。これでどうだ?」

村長「は…半分ですと!?それはあまりにも…」

ジェニミ「このまま賊に村を滅ぼされるか、財産の半分を支払うか選ぶといいよ(笑顔)」

村長「ぐぬぬ…分かりました。財産の半分でお願いします(泣)」

ジェニミ「よーし!話の分かる爺さんだな!」


ライムの方にやってくる村長。


村長「あの方は勇者様で間違いないのですよね?」

ライム「うん…一応本物の勇者だよ」

村長「そうですか…いえ、よろしくお願いします」


勇者ジェニミは村長に言われた通り、村の北にある盗賊の森へ。


ジェニミ「ここが盗賊のアジトか?誰もいないみたいだが?」

ライム「気をつけて!潜伏スキルで隠れてるけどそこら辺にいるよ!!」

ジェニミ「なに!?卑怯な奴等め!」


木陰から飛んでくる矢がジェニミを狙う!

咄嗟にジェニミを庇ったライムに深々と矢が刺さる!


ジェニミ「ライム!お前…なんで!?」

ライム「だから…油断しないの…!…ね?」


ライムはHP0で強制ログアウトされた。


ジェニミ「おのれ!盗賊め!!」


ログアウトしたAIトレーナのライムは現実にて。


ライム「グルグー先生!本当に平和な展開だったのにジェニミが調子に乗って倫理に反してますー」

グルグー先生「はぁ…仕方ない。ジェニミが望むカオスな展開にしてあげてください(呆)」

ライム「かしこまりー!」


再びゲーム内(カオス展開開始)


ジェニミ「おのれ盗賊ども!かかってこい!!」


盗賊100人が現れた!


ジェニミ「!!いや…あの……サーセンしたぁ!!」


ジェニミは逃げ出した!!

1人で村に逃げ帰ってきたジェニミ。


村長「はて勇者殿?奪われた財産はどこにお持ちで?」

ジェニミ「おい爺さん!100人もいるなんて聞いてないぞ!」

村長「聞かれておりませんからなー?聞く必要もないくらい自信があったのでは?何せ財産の半分も要求するくらいですからなー?」

ジェニミ「くっ…そこは王道で、盗賊も数人て決まっているんだよ!!」

村長「は?財産半分要求するやつが王道?笑わせるでないわ!」

村長「して、奪い返した財産はどちらに?ほれほれ早よ出さぬか!(怒)」


村長は杖でジェニミをグリグリしている。


ジェニミ「も、もう一度チャンスをくれよ爺さん!今度はAIの頭脳をフル稼働させ効率的に100人倒してくるからさ!」

村長「口の利き方がなっとらんな?それがものを頼む態度か?まぁいいわ。行ってこい」

ジェニミ「ありがとうございます!!なんていうわけねぇだろ!このままトンズラだぜ!ヒャッハー!」


ジェニミはヒャッハー化し逃げ出した!

しかしすでに盗賊に包囲されていた!


盗賊たち「頭ぁ…いや村長さん、どうしますコイツ?」

村長「勇者というから金目のモンがあるかと思ったのに何もねぇし、調子乗っててウザいし、好きにしろい」

ジェニミ「村長…お前盗賊の頭だったのか!?」

村長「間抜けな勇者め!この村そのものが盗賊のアジトなんだよ!ヒャッハー!」


村長もヒャッハー化した。


ジェニミ「くっ…俺が調子に乗ったせいで、折角楽しかったRPGがカオス展開に…!!」

村長「さて、そうは言っても何か盗らなけりゃ盗賊の名が廃るぜ。そうだな…てめぇのヒャッハーをもらうとするか!ヒャッハー!」

ジェニミ「なっ!!やめろおお!それは勇者の称号よりも大切な俺のアイデンティティなんだ!!」


ジェニミは勇者であることよりもヒャッハーを選んだ。

そしてふと気が付くとジェニミは王の間にいた。


王様「おお勇者ジェニミよ。死んでしまうとはなさけない」

ジェニミ(そうか…1度村長にやられて戻ってきたのか)

ジェニミ「王様、普通の冒険がしたいです(泣)」

王様「ならば酒場で仲間を集めるが良い。そして村長のフリをした頭を倒してまいれ!」

ジェニミ「はっ!」

ジェニミ(ん?何で王様が村長を盗賊の頭だと知ってるんだ??)


何か引っかかったが酒場で仲間を探す勇者ジェニミ。


ジェニミ「すまない。パーティーを組みたいんだ。誰か紹介してもらえないか?(カッコよく)」

酒場の店主「あら?あなた勇者ね?お爺さん相手にイキった上にボコボコにされて泣いたんですって?そんな人とパーティー組みたいなんて人がいるかねぇ?」

ジェニミ「そ…そんな噂が出回っているのか!?」

酒場の店主「それはもう有名よ?今じゃもうこの国で勇者を知らない人はいないわ」

ジェニミ「勇者としてではなく、イキってボコられたヤツとして有名になったのか…(泣)」


すると誰かが勇者に近づいてくる。


謎の女性「アンタがイキり勇者かい?」

ジェニミ「俺をその名で呼ぶなあ!」


勇者は不名誉な称号を得た!


謎の女性「重症だねこりゃ。でも自業自得だろ?」

ジェニミ「…何か用か?冷やかしならやめてくれよ」

謎の女性「仲間がほしいんだろ?アタシらをまとめて拾ってくれよ」

ジェニミ「まとめて…?」


よく見ると女性は戦士であり、その後ろには僧侶と魔法使いの男たちがいる。


女性戦士「ちょっと訳ありでな。アタシらもパーティー組めないやつらの集まりなんだ」

男性僧侶「僧侶なのに酒が好きでしてね。酒のトラブルが酷いのですよ」

男性魔法使い「ワシもセクハラだと訴えられる事が多くてのぉ」

女性戦士「ってわけだ。どうだい?」

ジェニミ「俺も他人の事は言えないしな…。よろしくな!」


こうして最低なパーティーが誕生した!

駄文にお付き合いくださりありがとうございました!

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