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Elo.10 【チート賢者】挑む勇者は 大人げない!

ついに自力でツギーノに来た勇者ジェニミ!


ジェニミ「今度は自分の力で戻ってきたぞおお!!」

オライム「お?1度来た事はあるんだ?」

ジェニミ「散々だったけどな…」

オライム「強くなったじゃないか!うんうん!」

ジェニミ「さて…とりあえず酒場に行って皆を探してみるか!」


ジェニミ達が酒場に入ると戦士がいた。


戦士「ん…おお!勇者じゃん!1週間ちょっとかかったが無事にここまで来れたんだな!」

ジェニミ「ああ!Lvも8になって、一人で来れるくらいには強くなれたんだ!」

戦士「おお!やるじゃん!」


しかしジェニミはあることに気付く。


ジェニミ「なぁ…僧侶と魔法使いは?」

戦士「ああ…アイツらか…」


気まずそうにする戦士と言葉を待つジェニミ。


戦士「その…酔った魔法使いが抱きついてきてな。つい1発殴っちまって。その時に腰をやっちまったらしく入院だ…」

ジェニミ「お…おう…それは魔法使いが悪いよな…ははは…」

戦士「僧侶は酒好きだから酔ったりしなかったんだが…伝説の酒を探し求めるパーティーがいてさ。それに同行して行っちまった…」

ジェニミ「マジか…それでお前1人で俺を待っててくれたのか(泣)」

戦士「ナンダカンダ仲間だろ?」

ジェニミ「ありがとう!俺もう絶対お前を裏切らないからな!!」

ジェニミ「…にしても欠員はどうするか?」

戦士「というかそいつは?」

オライム「俺はオライムだ!」


オライムは経緯を戦士に話した。


戦士「なるほどな。じゃあオライムは正式なメンバーなんだな!となると枠は一つか」

ジェニミ「賢者とか都合よくいないもんかねー…」

戦士「賢者か…そういや、ちびっ子賢者が酒場に来たことがあったぞ?わたしは賢者よ!って」

ジェニミ「え…それは賢者ごっこだろ?」

戦士「だと思ったんだけどさ。それにしたって酒場に冒険者登録しろとまで言いにくるか??」

ジェニミ「できたのか?」

戦士「できるわけないだろ?まだ14歳くらいの女の子だったぞ?」

ジェニミ「本当に賢者だったらいいけど、しかしそんな歳の子をパーティーにってのもなー」


すると1人の少女がオライムに興味津々で近づいてきた。


少女「わー!スライムだ!暴れないの?良いスライムってやつなの?」

オライム「あー…良いスライムではないが暴れないぜ?」

少女「喋ったあ!!」

戦士「あ!この子だよ!自称賢者!」

ジェニミ「なにっ!?」

少女「賢者を探してるの?」

ジェニミ「…本当に賢者なのか?ゴッコじゃなくて?」

少女「疑うの?なら貴方にエクスプロージョンでも撃ち込めばいい?」

ジェニミ「やれるものならな!…と昔の俺なら言っただろうが。信じるよ」

少女「ふーん?変わった人だね?」

ジェニミ「俺たちの仲間にならないか?」


勇者ジェニミは爽やかに少女に手を差し出す。


少女「イヤよ。貴方弱そうだもん!」

ジェニミ「ブッコロ!!(怒)」


勇者は一瞬でブチ切れた。


ジェニミ「いや…まぁ確かに俺はそんなに強くないからな」

少女「あら?傲慢かと思ったのに意外と謙虚なんだね。分をわきまえている人は嫌いじゃないよ!」

ジェニミ「じゃあ仲間に?」

少女「イヤ!顔が好みじゃないもの!」

ジェニミ(ガーン!!)


顔が好みじゃないという言葉の暴力がGPUコアに突き刺さる!

ジェニミはショックでフリーズした。


少女「…もしもーし??そんなにショックだった?」

ジェニミ「い…いや、大丈夫」

少女「…打たれ弱いのね。わたしが悪いことしたみたいじゃない」

少女「じゃあこうしよう!わたしがファイアを放つから全部避けたらパーティーに入ってあげる!1発でも当たったら諦めてね!」

ジェニミ「言ったな?俺はこういう勝負は強いんだぜ?」


勇者たちは勝負のため街の外に出た。

少女の加入を賭けたファイアドッジの開幕である。


少女「あ、サービスで1発だけ私のファイアがどんなものか見せてあげるね!ファイア!」


少女の手からバスケットボールくらいの大きさの火球が160kmくらいの速さで飛んで行く。

唖然とする一同…。


ジェニミ「ちょっと待て。ファイアじゃないよな?どう見たってファイアじゃないよな!?」

戦士「ああ…ウチにいた魔法使いのファイアは野球ボールくらいの大きさでせいぜい100kmくらいの速度だったぞ?」

オライム「勇者の名前なんだっけ?墓に書いておいてやるよ(笑顔)」

ジェニミ「ジェニミで頼む…」


死を覚悟したジェニミ。

少女「じゃあいっくねー!最初は手加減して…100連ファイア!!」


ジェニミ「どこが手加減なんだああああ!!」


ジェニミは消し炭になった。


少女「リバイブ!」

ジェニミ「はっ!?ここは…?」


街の外の平原で目が覚めたジェニミ。


ジェニミ(そうか、さっきここで100連ファイアをくらって消し炭になって…)

ジェニミ「俺の負けか…」

少女「だね。まったく話にならないよ!」

戦士「いや…っていうかアンタ何者だよ!?チート過ぎるだろ!?」

少女「だから賢者だって言ってるじゃない。わたしは賢者のリア」

ジェニミ「俺は盗賊のジェニミだ」

リア「え?盗賊で勇者!?ウケるwww」

ジェニミ「な…俺もビックリだよ…」

リア「wwwwwwwwwww」

ジェニミ「そんな大草原不可避な程!?」

リア「もう最高!いいよ!仲間になってあげる!」

ジェニミ「なんで!!?」

リア「盗賊の勇者とか聞いたことないもん!顔も変だし勇者さん面白いね!」

ジェニミ(ブッコロ!…と言いたいが、スーパー戦力だ。失うわけにはいかん…我慢だ!)

ジェニミ「よろしくな!(さわやか)」

ジェニミ「…と見せかけてのブッコロ!!」

リア「グレイシャルスパイク!」


ジェニミは氷河に閉じ込められた。


リア「頭を冷やすといいよ」

オライム「なぁ…グレイシャルスパイクってこんな呪文だったか??」

戦士「いや…何百倍の威力だコレ。もう氷河じゃないか」


ジェニミは物理的にフリーズ中だ。

しばらくして何とか許してもらったジェニミ。


リア「それで?魔王を倒しに行けばいいの?」

ジェニミ「ああ。だが次の目的地が決まってなくてな」

リア「魔王城じゃだめなの?」

ジェニミ「なん…だとっ…!?」

リア「多分わたしの方が強いよ?」

戦士「おい…それでいいのか?」

オライム「確かに最短ルートなんだろうが…」

ジェニミ「えっと…ゆっくり旅するのも良いもんだぞ?」

リア「面倒臭いよー…でもそれも良いかも?」

ジェニミ「だよな!」

リア「じゃあ行きたいところがあるの!」

ジェニミ「お?どこだ?」

リア「聖王の断頭台ってとこ!」

ジェニミ「あの聖王が首を落とされたという…!?」


驚いてみせるジェニミだが…。


ジェニミ「聖王って誰??」

戦士「お前知らないのに驚いたのか?勇者でもないのに魔王を倒した英雄王だよ」

オライム「ああ、勇者が誕生しなかった空白の年代に現れた魔王を倒した伝説の王だな」

ジェニミ「ほう…そんなやつが?」

戦士「でも聖王の断頭台っていや、熟練冒険者でも近付かない危険地帯だぜ?」

ジェニミ「リアがいれば大丈夫じゃね?」

オライム「いや、聖王の怒りとも言われる噴火で硫化水素が蔓延してる危険な土地なんだ」

ジェニミ「そういう危険かよ!ガチじゃねえか!」


聖王の断頭台は化学的な危険地帯だった!


戦士「何にしても目的地は遥か遠くだ。それまではノンビリと旅してだな」

オライム「じゃあとりあえずそこに行くとして、ルート上は次の目的地はゴーレム洞くつだな」

ジェニミ&戦士「!!!」

オライム「ん?どした?」

ジェニミ「いや、前にちょっとな…」

戦士「ああ…エンカウントしたことがあって…」

オライム「そのレベルでか?そりゃトラウマだな…」

リア「でも今はわたしがいるよ?行こうよ」

ジェニミ「なんて頼もしいんだ!!」

戦士「でも完璧すぎないか?目的地の件も含め何か引っかかるんだよなー」

オライム「ああ。あの子本当に人間か?」

ジェニミ「何でも良いじゃないか!今は仲間なんだ!」


勇者たちはゴーレム洞窟へ向かった。

今回も駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました!

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