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俺が魔法を使えた頃  作者: 於田縫紀
第二章 異世界魔法部 第14話 入学するまでに(第2章プロローグ)

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84 想定外の事態?

 午後3時20分、試験が終わった後。

 忘れ物が無いか立ち上がったところで、メイが俺たちの方へやってきた。


「さて、もし時間があるなら私の方も話したいけれど、どう? 時間は2時間くらい、午後5時29分発までは大丈夫。合格発表があって入学手続きが出来る明後日まで、母とホテルに泊まる予定だから。真裏安の駅で午後6時待ち合わせだけれど。多少遅れても連絡を入れればそれで済む。

 ということでもし時間がとれるなら、場所は何処にする? 家にお邪魔してもいいし、その辺の店でもいい。任せた」


 何というか、相変わらずだなと感じる。

 でも家に連れて行って大丈夫だろうか。


 一応家そのものは掃除も整頓もしている。

 俺の部屋と衣緖菜の部屋も、一応は別に存在している。

 ただし机もベッドも布団もあるけれど、ほぼ全く使っていない。

 そのことは一目見ればわかってしまいそうだ。


 駅へ行く途中、図書館のある建物の2階にある青少年プラザあたりが無難だろうか。

 あそこの多目的室やフリースペースなら、中学生が入っても中で喋っても問題ないし。


「衣緖菜、図書館の2階でいいか?」


「家でいいと思う。メイは全部知っている。だから問題はない」


 えっ! 全部!?

 どういうことで、どこまでが全部なんだ。


 飽多にいたころ、衣緖菜がメイとSNSでやり取りしていたのは知っていた。

 でもそれが今まで続いていて、なおかつ俺が知らないことまで連絡しているということは、全然気づかなかった。


 でもそういえば、衣緖菜は以前はメイを、さん付けで呼んでいた筈だ。

 でも今は、衣緖菜もメイも呼び捨て。

 そうなるまで、メル友的に仲が良くなったということだろうか。


 正直なところ、全然そういったことに気づかなかった。

 衣緖菜のやることを監視しているわけではないから、仕方ないけれど。


 どこまでメイが俺たちの生活を知っているのか、俺にはわからない。

 しかし衣緖菜が家でいいと言っているのを、今更俺が覆すのは変に思われるだろう。

 だから仕方ない。


「わかった。家にしよう」


 そう言っておく。


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