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俺が魔法を使えた頃  作者: 於田縫紀
第11話 早送りのスケジュール

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70 朝食はバイキング

 ケイトさんの方も準備が出来ていたので、そのまま朝食の会場である1階のコンベンションホールへ向かう。


「荷物を手持ちしないで済むのは楽でいいな」


 今はケイトさんの荷物も含め、衣緖菜が全部収納している。


「ケイトさんでも、魔法で収納は出来ないんですか」


「あれはかなり高等な魔法だ。実用になるくらいに使うのは、相当な魔力と知識がいる。知識はあるからほんの少しだけなら可能だが、私では500グラムが限度だな」


 そんなことを話しながら、会場へ。

 会場そのものは、だだっ広い会議室といった感じ。

 長テーブルを2つ組み合わせてテーブルクロスをかけて4人用のテーブル席にしたり、同じく長テーブルを組み合わせてテーブルクロスをかけて大テーブルを作って料理を並べていたり、他から持ってきた丸テーブルをやはり料理台として置いていたりという感じ。


 料理そのものは、バイキング形式。

 種類はかなり豊富で、いかにも朝食といった感じの焼き魚や佃煮類、梅干しの他、カレーとか洋食系統もあるし、郷土の素材コーナーなんてのもあるし、パンだけでも5種類、フィリングもバター、ジャム2種類、メイプルシロップとあるし、ドリンクも当然何種類かあるしで……


 我ながらガキだとは思うけれど、思いきりテンションが上がりまくりだ。


 窓際のテーブルに陣取った後。


「それじゃ、後悔しないくらいに取りまくれ。動けなくなったら、部屋なり風呂なりでチェックアウトぎりぎりまで休んでも可。学校には遅れるとは言ってあるが、何時間目に行くという連絡はしていない。私も今日は昼過ぎの新幹線だからな」


 ケイトさんもそう言ったしということで、取りまくりの旅に出る。

 まずはお盆を取って、お皿は四角くて何種類かのおかずを取れるよう、内部で区切られたのを取って。


 パンとごはんなら、俺の場合はごはんだ。

 菓子パンばっかり食べていたせいだろうけれど。

 あ、でもカレーならご飯も悪くない。

 辛子明太子といくら醤油漬けの為にも、白ご飯は必要だ。


 焼き魚は白身と鮭と両方キープ。

 牛丼っぽいのやシュウマイも、ソーセージもキープしよう。

 そうやって食欲の限り取っていくと、お盆の面積が足りなくなる。

 カレー用に皿を追加したし、いくらや辛子明太子は小鉢ごと取る形だから。


 仕方ないので一度テーブルに置きに行って、今度はドリンクを確保。

 牛乳とミックスジュースを確保して、席に戻る。


 ケイトさんと衣緖菜は、既にテーブルに戻っていた。

 ケイトさんは俺以上に、ぎっしりてんこ盛りに持ってきていて、既に食べ始めている。


「なんかすごい量ですね」


「胃袋さえ完調なら問題ない。嫌いなもの以外は片っ端から取って食べればいいだけだ。回数制限はないからな。皿に載らなければ、また取りに行けばいい」


 なかなか凶悪な意見が返ってきた。

 胃袋の容量に自信がないと出来ないな、こんなの。

 

 なお衣緖菜は肉魚系メインで、生野菜や汁系統一切なし、ドリンク4種類。

 この辺りは昔の食生活の影響だな。

 そう思いつつ、俺も食べ始める。

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