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俺が魔法を使えた頃  作者: 於田縫紀
第8話 調査

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47 正解?

「それで明日は、いざという時に動ける場所で、ケイトさんからの連絡を待ちたい。でもこの世界では、まだ自由に移動魔法を使えない。申し訳ないけれど、自転車を借りていい?」


 それは問題ない。


「俺は学校に行くときと、帰るときに自転車を使えればいい。だから朝、学校に行く途中まで自転車で2人乗りして行って、適当なところで衣緖菜に渡す。どうせ魔法を使えば、2人乗りに気付かれないようにとか、問題なく出来るだろ」


「ありがとう。おそらく明日はまだ動きはない。それでもいつでも動けるようにしておきたい」


 きっとこんな感じで順調に部下が見つかって、そして衣緖菜も新しい生活を送る場所が見つかるのだろう。

 そう、それでいいんだ、きっと。

 ただその前に、一応懸念事項だけ確認しておこう。


「そういえば前、国か軍にかけられた枷を無効化するために宣言の対象を俺にしたけれど、あれはもう解除しても大丈夫なのか。もし問題がないのなら、解除するけれど」


 今回は俺が上位者という立場だから、俺の言葉で宣言を解除出来る。

 そうすれば枷が完全に無くなるわけだ。

 そうすれば衣緖菜は、完全に自由になる。


 衣緖菜は少し考えるように首をかしげて、そして口を開いた。


「まだ無理そう。もうしばらく、今のままを維持した方が安全」


「わかった。解除しても問題なくなったら、いつでも言ってくれ」


 まだ2日だから、前の枷の影響が消えてなくても不思議ではない。

 でもきっと、時間の問題だ。

 そして俺は、また今までの日常に戻ることになる。

 

 それでも衣緖菜の知識や魔法は残るだろう。

 なら魔法を鍛えて、父や母の意見をコントロール出来るくらいになるのが正しいのだろうか。


 ただ魔法を鍛えるために訓練するのは、1日に1回程度が適切らしい。

 あまり魔法訓練をやりすぎると、かえって魔力が減少してしまうらしいから。

 寝る前にあの訓練器を借りて、意識がなくなるまでやるのが正しいし効率的なのだろう。


 ただ衣緖菜の知識によると、この世界は以前衣緖菜がいた世界より魔力が少なく、魔法が使いにくいらしい。

 だから効率よく訓練を続けても、高校の願書提出までに父を操作出来るようになるのは難しいだろう。


 それでも今は、どこの高校でも合格出来る様に学力を鍛えつつ、精神操作魔法が使えるように魔法の訓練を毎夜続けるのが、きっと正しい。

 それ以外に、現状を打破する方法はなさそうだから。

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