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俺が魔法を使えた頃  作者: 於田縫紀
第7話 次の作戦 ⑵

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41 返答

 返答していい相手なのかは、まだわからない。

 敵という可能性も十分考えられるから。

 何せ戦っていた相手も元の味方も、基本的には敵だし。


 ここは衣緖菜に、近未来予知魔法を使用して確認してもらうべきだろう。

 ということで俺が画面から目を離したところで。


「何かあった?」


 衣緖菜がやってきた。

 やはり俺の様子を魔法で確認しているようだ。

 まあそうだろうなと思っていたし、いまさらということで特に気にしない。

 むしろ探さなくて済んで便利だ、くらいに感じていたりする。


「こういう質問を出したら、こんな返答があった」


 タブレット画面を質問と回答が表示された状態にして、衣緖菜に渡す。

 衣緖菜は20秒くらいタブレットを持って画面を見た後、俺に返して口を開いた。


「……返答した方がよさそう。正直に書いていいと思う」


『近未来予知魔法で確認した。だから大丈夫』


 そう口頭と魔法で伝えつつ、俺の横の席に座る。


「なら返答を書くか。とりあえずはメールアドレスの確認で」


 途中に異世界言語のアルファベットを挟んでいるから、こちらの解釈違いがあるかもしれない。

 なので解読したメールアドレスに、とりあえず次の内容でメールを書いてみる。


「知恵袋での返答ありがとうございました。メールアドレスはこちらでいいでしょうか。もし良ければ、申し訳ありませんが、本人確認として知恵袋で使用している名前を記載して、返信していただけると助かります」


 これでどうだろう。

 多分、大丈夫だと思うのだけれど。


「とりあえずメール、こんな感じで送って大丈夫か?」


「大丈夫だと思う」


『先程の近未来予知魔法の感触からすると、このメールアドレスであっている気がする。向こうも近未来予知に似た魔法を使っているようで、鮮明な未来は見えない。でも悪くない感触はある』


 なら、大丈夫なのだろう。


「それにしても、こういう方法で連絡を取ることは考えつかなかった。陽翔の知識を使ったけれど、思いついたのはSNSで書くところまでで、Q&Aサイトまでは気付かなかった」


 気付かなかった理由は簡単だ。

 衣緖菜が持っている俺の知識には、そういう方法が入っていないから。


「実はさっきメイに聞いたんだ。自分でわからないことを調べるには、どうすればいいかってさ。それまでの俺じゃ思いつかない発想だから、わからなくて当然だろう」


 さて、メールはどれくらいで返ってくるだろうか。

 普通のメールのやりとりなら、1日くらいかかってもおかしくない。

 しかし今回については、すぐ返答が来るような気がする。

 知恵袋にもすぐ反応したことを考えると。


 何せ、知恵袋への反応は異常に早かった。

 そういった質問がないか、常駐して見張っていないと無理というくらいの早さだ。


 おそらく衣緖菜の近未来予知魔法のような魔法を使って、俺がそんな質問を書いて投稿することに気付いたのだろう。

 何故そうしているのかは、今はまだ不明だけれど。


 でもそれなら、返信はすぐに来る可能性が高い。

 なら、こちらから状況を説明する文章を、あらかじめ作っておこう。

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