クラフトマーケット開幕
「新刊あと僅かでーす!」
「らっしゃせー!らっしゃせー!」
「コズミックスイッチャー新刊在庫ありまーす!」
……うむ。色々と事前準備中に圧力を掛けられた気がするが、気のせいで無事開催していますクラフトマーケット。
遊戯神様の姿で、遊戯神様の衣装を着る事で、遊戯神様のコスプレをしている参加として混ざっております。
まあ、やけに気合いの入った装備でうろついてる奴が居るな―程度でしょうけど。だって、我以外遊戯神様と会ったことのある休人居ないらしいですし。何人か担当していい感じの人が居たら眷属にするぞーの一発目で我だったそうです。
モモが操り人形になって二人でこの祭りを楽しむとか言っていたが……VIPの対応は致しません。業務対応外となっております。
スタッフの腕章はつけているのでトラブルに巻き込まれる可能性は消えてないですけど。
「あの、すみません」
「はい、どうかなさいましたか?」
「魔導書がなるべく安く買える出店ってどの辺りにあるんでしょうか?魔導書が買えると聞いてきたのですが」
「一口に魔導書と言っても様々なタイプがあるのでなんとも。どのような魔導書をお探しですか?本当に魔導書として成立しているのならなんでもよいという条件でも構いませんが」
「村の子供へのお土産にしたいんです。だから、子供に渡しても大丈夫で、その上で安いのがあると嬉しいです」
この質問、我以外のスタッフならトラブルになってもおかしくはない奴だな。我だけはこの会場にある全ての魔導書の概要を頭に叩き込んでいるのだから。その上で出せる結論は一つしかない。
「このカードを持って、地図のここ"猫紫苑卓"と書いてある場所に行ってください。売り子にこのカードを渡せばお望みの品が購入できるかと」
「えっと、おいくらぐらいなんですか?」
「その辺の露店でほんの少し買い食いする程度の金額があれば購入可能ですよ」
「はぁ……」
「なにもなければ巡回に戻りますが、質問事項は以上ですか?」
「はい、ありがとうございます」
ショゴス達であれば読み取れる暗号をカードに刻んだ。所謂引換券だ。紹介状代わりのこのカードが無ければ今回の裏メニューは買えない。そういうシステムにした。
「ゴミ捨て必勝法一つ」
「全刊一冊ずつお願いします」
「新刊三冊ください」
「アオハル宣言三冊ください」
「驀進世界の帝王学を二冊お願いします」
「騎士無き世界の恋物語をください」
「剣王×槍王百合本お願いします」
……なんか、地雷っぽいの混ざっている気がしたが……気にしない気にしない。
気にしたら負けです




