拝啓、姉様姉さん。我は今、上位存在の好奇心からくる理不尽によって殺されかけております。
「アズルさんや」
「なにかしら?」
「何故に我は回復され続けているのでしょうか?」
「なにやら面白そうな事を企んでいるらしいわね」
拝啓、姉様姉さん。我は今、上位存在の好奇心からくる理不尽によって殺されかけております。
過剰回復という生命力が満ち溢れすぎた現象によって、肉体が自傷ダメージで傷つき、結果として死に至るようです。
そうはならないようにMPをアルアジフに押しつけて、回復され続けるHPとMPを入れ替えて、HPが減った状態を維持するようにしています。
この均衡が完全に崩れた時、我はEHO内で初めて死ぬことでしょう。
生命力を変換する兵糧丸の生成にも手を出さねば均衡が保てなくなってきました。一応HPと生命力は別枠な肉体ですが、HPが溢れすぎて生命力まで回復されています。
生命力のオーバーヒールは無へと消えるはずですが、消えてなくなりません。HPへと逆流してしまいます。
「あの、どういった形でかかわりたいのですか?サークル側とか言われたら泣きますよ。壁どころか外でどうぞ枠になるので」
「……無理なの?」
「出す物用意してから言ってください」
「売り子はどうなの?どこか私が混ざれそうな所ない?」
「うちのサークルぐらいですね。他は運営からの圧力でねじ込まれたと悪評が立ちかねないので猫紫苑卓の売り子をするぐらいしか選択肢はありません」
我だけに悪評が付くならまだしも、商会の方につきそうなものだからな。
流石にくそ真面目に運営してくれいている髭紳士に罪悪感がな……アイツ居ないとここまで自由に強権振りかざせんし。
「客として混ざる分にはなにも言わないのね?」
「どうぞご自由に。如何なるトラブルが起ころうと、運営側に責がある場合を除いて当事者間での解決を推奨しておりますので。酷い場合は仲裁に入りますが」
「そっか……あの子達、あなたの眼で見てどう思う?」
「忠誠心というパラメーターは高ければいいと言うものではない。どれだけ深い忠誠心を語ろうと、行動次第では主としてみれば裏切り物にしか見えなくなる時もある。盲目的な行動は破滅を招くだけ……説教的にはこんな感じですね」
「そう、あなたから見てもそうなのね」
「へし折るのに旦那を頼れないのなら我を頼っても構いませんよ」
それだけの恩は未だ返しきれていないのだから。




