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漫才

シーナと圭斗「どうもー!」


ミルミとバルクは畳んである布団を椅子の代わりにして座ってシーナと圭斗を見ている。


シーナ「私ね。」


圭斗「はい。」


シーナ「エレベーターの...ほら!あの...ボタン押してくれる人にちょっと興味がありまして、」


圭斗「ほう、エレベーターガールのことですか。」


シーナ「そう!たぶんそれ!で、それをやってみたいなぁと。」


圭斗「いいですよ。ではやりましょう!」


シーナ「じゃあ、私がボタン押してくれる人で、」


圭斗「エレベーターガールね。」


シーナ「圭斗は乗客をお願いします。」


圭斗「はい。わかりました。」


圭斗じょうきゃく「くっ!ちくしょう!まさかこんな所で一発もらっちまうなんてな...」


シーナ「ちょっ!ちょっ!ちょっ!なんで?!なんでそんな手負い⁈」


圭斗「いや...なんかエレベーターに乗る動機というか...」


シーナ「要らないから!そういうの要らないから!もう普通に入ってきて!」


圭斗じょうきゃく「フィーー、疲れた疲れた。もう飲まなきゃやってらんねーよ!」


フラフラとした足取りでエレベーターまで来る。


シーナ「わざと?それわざと?嫌がらせ?」


圭斗「いや...酔っ払ってて階段じゃ危ないからエレベーターを使いますよっていう設定で...」


シーナ「要らないから!さっきも言ったけど要らないから!動機とかそういうの全く要らないから普通に入ってきてよ。」


圭斗「わかったよ」


ナレーション「この時、シーナは思った。圭斗が真面目にしないなら、自分も真面目にしないようにしようと。」


バルク「無駄にナレーションなんて入れるのだな!」


圭斗「はい!そこ!無駄にとか言わない!」


シーナ「はい!じゃあ続けますね。」


圭斗じょうきゃく「あーー 階段キツイからエレベーターに乗ろう!」


シーナ(エレベーターガール)「何階ですか?」


圭斗じょうきゃく「5階でお願いします」


シーナ(エレベーターガール)「...」


圭斗じょうきゃく「? どうしたの?」


シーナ(エレベーターガール)「この建物は2階だてですよ?」


圭斗じょうきゃく「はい?」


シーナ(エレベーターガール)「この建物は2階だてですよ?」


圭斗じょうきゃく「はい。聞こえてます。」


シーナ(エレベーターガール)「ですので5階というのは...」


圭斗「ちょっと待って!!いつからその建物2階だての設定になってんの!?俺、超はずいじゃん!2階なのに『キツイから』とか言っちゃったよ!たった1階ぶんをキツイとか言っちゃったよ!まだ20代なのに!」


シーナ「いつからかというと、最初からです。」


シーナは目を逸らしながら言う。


圭斗「......本当は?」


シーナ「後付け設定です。」


圭斗「でしょうね」


シーナ「まぁ、気を取り直して」


圭斗「はい、そうしましょう」


圭斗じょうきゃく「よし!なんかよくわかんないけどエレベーターに乗ろう!」


シーナ(エレベーターガール)「上へ参ります。」


圭斗「え!?ちょっと!?まだ俺入って無いんですけど!?」


扉が閉まりまさかの横にエレベーターが動く。


圭斗「いや...どこ行くねーん!」


シーナ「えっと今のは先に違う乗客がいたっていう設定で...」


圭斗「うん...最初はそれが聞きたかったけど今は横に動いたことについて知りたいなって」


シーナ「...まぁ、そういうこともあるよね」


圭斗「理由思いつかんのんかい!」


シーナ「もうええわ!ありがとうございましたー!」


圭斗「ちょっと待って!何であんたが『もうええわ!』言うん?それ俺のセリフちゃうん?」


シーナ「ありがとうございましたー」


圭斗「ええ...もうええわ!ありがとうございましたー!」


バルクとミルミ「...」


圭斗「っていうのを友達の結婚式での出し物にしたいんだけど...どうかな?」


バルク「結婚式での漫才のテーマがエレベーターガールって...」


ミルミ「いいと思うよ!!私は!」


圭斗「......やめようか...」


ミルミ「!?」

小説でこういうの描くにはまだスキルが足りなかったなぁと実感しながら描きました。

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