第六話
前回の店長たちのグループ通話からの続きです。
田中オーナーが持ってる店舗は5個ある。僕の担当してるのは星野駅前店だ、他の店舗の店長さん四人は日勤の店長さんなので、この通話は各店舗から繋いでるらしい。後ろでは店内のベルの音やレジを打つ音が聞こえてくる。クレイジーチキンの前回のデータはもちろん店舗に行かないとない。ここからまた店舗に行こうか、考えたもしたが、そんな気力は夜勤明けで残されてはいない。
各店長陣が報告をしていく。
「うちのお店はインターの近くなので、トラック運転手が多く、カウンターフーズが多く出て、前回は三百個売れて、品切れが起きたので、ので今回は四百個は発注します。」
「うちの店舗は、住宅街の真ん中にあり近隣にはスーパーがなく夕方に、ご近所さんの主婦の方がご来店されるので、夕飯のオカズにクレイジーチキンを買っていくお客様が多いので、二百個はいけると思います。前回は百五十個と弱気だったので、今回は強気でいきます。」
「うちのお店は商店街にあり、焼き鳥屋さんや、惣菜店が立ち並んでいるので、クレイジーチキンはあまり売れないので、今回は百個にします。前回百五十で廃棄が出てしまいました。」
「うちのお店は、畑の真ん中にあり、日中も夜中もお客さんが来ないので、今回セールは最低ラインの五十個です。前回も最低ラインでした。」
いよいよ僕のお店の番だ。どうしょう
「すみません。現在はお店にいないので、答えることが難しいです、今日の夜勤の時に、確認します。」
「バカヤローー!!!、そう言うのは頭に入れておくんだよ!なんで、すぐ答えられないだよ!」
「申し訳ありません。すぐにお店に電話をして確認します。」
「あと、お前、昨日のSNSの返信まだだよな?昨日俺に、夜勤中に返信するって言ったよな?何だお前、夜勤中俺と話したから、SNSの返信はチャラとかだと思ったか?店長業務舐めんなよ?まったく、お前ら各店長も相原店長の事をいってやれよ」
「はい、本当に申し訳ありませんでした。」
「相原店長?聞こえますか。魚下です。」
通話口から聞こえてきたのは最近店長になったばかりの、魚下店長だった、彼は二十五歳の若さで店長になったばかりの、田中オーナーのお気に入りの若者だ、
「すみません、恐れ入りますが言わせていただきます。」
「おー!いいぞ魚下、相原にいってやれ、俺のお店では年齢や上下関係もねんだからな、
「まず相原店長の改善点はシフトです。なんでシフトが空いたらご自分で入ろうとするんですか?スタッフとの人間関係が出来てれば、、進んでみんなシフトに協力するんじゃないですか?そんなことをしてるから、睡眠取れないんですよ?あと発注です。駅前店なのに売り上げが少し少ない気がします。強きな発注をすべきです。まだあります。うちの店舗のスタッフがそちらのお店に行った際、商品の陳列が汚かったと言っていました。フェイスアップはしてますか?。夜勤の内にやってたら、そんなに昼間グチャグチャにならないんじゃないですか?あと掃除が行き届いてません。とにかく相原店長は一スタッフに戻り原点に帰ったほうがいいです。」
公開処刑というのはこういうことを言う。僕は毎回、店長のグループ通話でみんなから責められる、でも分かってる僕はこの二十五歳の人よりも仕事ができない。この若き店長から見たら。僕は相当な馬鹿な店長らしい、あるいは、僕の事をオーナーと一緒になって叩くことによって、自己顕示欲を高めているのかもしれない。僕はこの店長グループ通話で自己顕示欲の餌にされてしまう。
「よく言った魚下、その通りだみんな魚下の事を拍手をしようー、それで相原、お前はどう思った?」
「本当にその通りです申し訳ありませんでした。」
「あ?違うだろう?魚下店長の言う通りです。だろ?」
「はい、魚下店長のいう通りです。」
「あ?声が小ーせいよ」
「魚下店長の言う通りでーーーーす!!」
「分かったらさっさと、店舗に電話して、クレイジーチキンの前回のデータ聞いてこい!」
僕は一回電話を切り、お店に電話した。夜勤明けなのに、眠気は感じない。
一回のコールで昼勤の山口さんが出た、僕はクレイジーチキンのデータを聞き出して、SNSのグループ通話に戻ろうとした、すでに解散をしていた。そのかわりにオーナーからメッセージが、
「相原、前回のクレイジーチキンのデータと今回の発注数、ラインで送れ、あと各店舗の夏の商材の売り上げのデータもみんな送ってくれ、僕は夢中でSNSに返信をしていた。時間はそろそろ十六時で夕勤の時間がやってくる、塚本真由の穴を埋めに行かなくては、いけない。どうやら今日も眠れないらしい。
因みにこれは半分実話です。




