第十八話
前回の話の続きになります。
開放感のあるエレベータの中で白い女は僕に語りかけてくれた。
「ここの建物と施設は解放感と清潔感がテーマなんですよ、だからエレベータの中も全面窓を採用しています。解放感の解放は命の解放を意味します。清潔感は今の傷ついた命を新しくて綺麗な命にするという意味です。要するに、ここのレジャー施設で命を開放し命を新しく生まれ変わらせて、また明日から生きていくという事なんです。」
僕は心地よい彼女の解説の声に身をゆだねていた。命の解放、新しい命、ここは自殺のアトラクションが出来るらしいが、明日には本当に命を解放する予定だ。だけどそのあとは、新しい清潔な命なんて手にはいるのだろうか?
四階についた、ここは首吊りのアトラクションが楽しめるらしい、このフロアは僕しかいないみたいだ、ここの受付の女の人も、真っ白いスーツに身をつつみ、今、案内してもらってる白い女の人とそっくりだ。ここの施設の女性の方は全員、同じオモチャ箱の中に入っているドール人形みたいだ。
白い女が解説してくれた。
「ここは首吊りの体験が出来ます。、体験できるのは、ロープに首をかけるまでです。だけども首に縄をかけるだけでも、自分の人生を振り返る事が出来ます。大事なのは苦しい瞬間より、その前の動作なのです。さぁこちらに来て下さい。この部屋の中は、貴方様しか、入れません。どうぞ、」
そう促され、部屋へと入った、扉は閉められ僕だけになった。シンっとしている。
僕はそこに、靴を脱ぎ入った、部屋の中は六畳一間のアパートらしき部屋だ作りこみがリアルで、テーブルの上にはビールの空き缶、空になったカップ麺と空になった弁当容器、大量のタバコの吸い殻が入った灰皿、そして真ん中に封筒に遺書と書かれている茶封筒がある。キッチンの中とユニットバスには大量のゴミの袋、部屋の中にも大量のゴミに埋め尽くされている、つい最近までの僕の部屋みたいだ、真ん中には、脚立と中央にぶら下がっている、先が輪っかになっているロープ、いよいよリアルさが際立つ。
僕は最初にゴミをはねのけ、地べたに座ってみた。古いブラウン管のテレビをボーっと眺めて、スマホ出し見てみた、さながら家にいるみたいだ、お腹からビー玉が出るロボットをポケットから出し、テーブルの上に置いた。
スマホには田中オーナーからメッセージが溜まっていた。最近のものを確認してみる。
「おい相原!俺の事を殺す気か、お前のシフト、俺が全部入ってやってるんだぞ、体が限界だ、なんも言わねーから戻って来いよ、また俺の下で働かせてやるよ、お前を救えるのは俺だけなんだぞ」
どこまでも自分勝手な人間は、欲を食べたくて必死みたいだ。天井を見上げてみた、家にいる感覚が蘇っていく、いよいよ死にたくなってきた。立ち上がり、脚立に足をかける、オーナーの声が蘇る。
「私はポンコツです、って言え、オーナーに感謝してますって大きい声で言えよ」
ロープの輪っかに首をかけた。この世界と自分を遮断する。
「そこまでです。お疲れさまでした。」
気が付くと、心地いい声が耳についた。現実に引きもどされた。白い女が隣に立っていた。いつの間に来たのだろうか?音が耳につかない位、この空間に浸ってたのだろうか?
「すみません、いつの間にか夢中になってしまいました。とてもいい体験が出来ました。」
僕は本当にそう思った首吊りもいいかもしれない。
「それは、良かったです。この調子で行きましょうか?まだ先は長いですから、ゆっくりと、行きましょう、ゆっくりでいいんです。」
白い女は大きすぎない声で呟くように、話してくれた。
四階についた、ここは首吊りのアトラクションが楽しめるらしい、このフロアは僕しかいないみたいだ、受付の女の人も、真っ白いスーツに身をつつみ、案内してもらってる白い女の人と双子かと思わせるほど似ていた。ここの施設の女の人は全員、同じオモチャ箱の中の着せ替え人形なのかもしれない。
白い女が解説してくれた。
「ここは首吊りの体験が出来ます。、体験できるのは、ロープに首をかけるまでです。だけども首に縄をかけるだけでも、自分の人生を振り返る事が出来ます。大事なのは苦しい瞬間より、その前の動作なのです。さぁこちらに来て下さい。この部屋の中は、貴方様しか、入れません。どうぞ、」
そう促され、部屋へと入った、扉は閉められ僕だけになった。シンっとしている。
僕はそこに、靴を脱ぎ入った、部屋の中は六畳一間のアパートらしき部屋だ作りこみがリアルで、テーブルの上にはビールの空き缶、空になったカップ麺と空になった弁当容器、大量のタバコの吸い殻が入った灰皿、そして真ん中に封筒に遺書と書かれている茶封筒がある。キッチンの中とユニットバスには大量のゴミの袋、部屋の中にも大量のゴミに埋め尽くされている、つい最近までの僕の部屋みたいだ、真ん中には、脚立と中央にぶら下がっている、先が輪っかになっているロープ、いよいよリアルさが際立つ。
僕は最初にゴミをはねのけ、地べたに座ってみた。古いブラウン管のテレビをボーっと眺めて、スマホ出し見てみた、さながら家にいるみたいだ、お腹からビー玉が出るロボットをポケットから出し、テーブルの上に置いた。
スマホには川村オーナーからラインが溜まっていた。最近のものを確認してみる。
「おい相原!俺の事を殺す気か、お前のシフト、俺が全部入ってやってるんだぞ、体が限界だ、なんも言わねーから戻って来いよ、お前の事を助けれるのは俺だけだろ?」
どこまでも自分勝手な人間は欲を何かで消化したくて、必死みたいだ。天井を見上げてみた、家にいる感覚が蘇っていく、僕はいよいよまた死にたくなってきた。立ち上がり、脚立に足をかける、川村オーナーの言葉が聞こえてきた。
「私はポンコツです、って言え、川村オーナーに感謝してますって大きい声で言えよ」
ロープの輪っかに首をかけた。この世界と自分を遮断する、
「そこまでです。お疲れさまでした。」
気が付くと、心地いい声が耳についた。現実に引きもどされた。白い女が隣に立っていた。いつの間に扉から来たのだろうか?音が耳につかない位、この空間に浸ってだろうか?
「すみません、いつの間にか夢中になってしまいました。とてもいい体験が出来ました。」
僕は本当にそう思った首吊りもいいかもしれない。
「それは、良かったです。この調子で行きましょうか?まだ先は長いですから、ゆっくりと、行きましょう、ゆっくりでいいんです。」
白い女は大きすぎない声で呟くように、話してくれた。




