「夜叉」
「夜叉」
腹巻のお陰で更年期障害による冷えや胃腸の不調、自律神経失調症などが劇的に改善した。あとは自分で作ったローストポークを食べている時に折れた前歯の治療が終われば安全に回復するだろう。今のところは仮歯でやりくりしている。前歯が折れる前は分厚い豚ロース塊肉でローストポークを毎週作って食べていたが、前歯が折れてからはトンカツ用の切り身を買って、ポークソテーを作っている。ユーチューブの料理動画で学習してみると、多くのシェフは豚肉が反らないように脂身のとこに切れ目を入れている割合が多い。ただそうすると見た目が悪くなるデメリットがある。その解決策として、ある有能なシェフが肉が一方に反る前にひっくり返して焼くという方法を紹介していたので、私はその方式を採用している。三十秒ごとにひっくり返すとどちらかに反る前に加熱によって形状が安定するので切れ目を入れなくても大丈夫であるという一種の発明だ。
さっき、豚肉に下味をつけて寝かせておいた。下味の塩分と料理酒という酸性の液体によって可能な限り肉を柔らかくし前歯へのダメージを減らしたい思惑だ。寝かせている間は配信版の映画「夜叉」を見ていた。高倉健主演、ビートたけしが悪役を演じている。もう何回も見ていて大好きな映画だが、特にこのピートたけしが演じるヤクザ、ヤジマが好きだ。今執筆中の小説にヤザカという悪役のヤクザが登場するが、完全にこのヤジマをお手本にしている。「夜叉」は田舎の漁村を舞台とした暴力的物語だが、こういった田舎を舞台とした暴力映画は意外とアメリカ映画に多くて、それはフォークナーによる影響が大きい。私も田舎に住む田舎者なので、フォークナーや「夜叉」のような作品はすごく参考になっていい。表面の素朴さのアンチテーゼとしての陰湿な偽善性や暴力性を浮き彫りにする感じがたまらなく好きだ。




