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〈裁きの聖女エール〉の異世界裁判記録ーー神の秘蹟「魂の召喚」発動! 他人に罪をなすりつけて平然としている者どもの悪事を炙り出し、鉄槌を下せ!  作者: 大濠泉
第四章 辺境港町における領主令息の惨殺事件! 二十年に一度の神事・奉納舞の舞台裏で何があったのか!?

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◆29 魂による告発

 白く光り輝く聖女エールは両手を広げ、自身が目前に召喚した魂に呼びかける。


「さあ、本来なら首席舞姫としてコノハナ神に舞を奉納するはずであったメサージュよ、語りなさい。

 貴女が何者であり、この事件において何をしたのかを!」


 その声に応じるように、青白く光り輝く「メサージュ」の魂は口を開き、二十年前にあった事件、そしてそれから続く怨念の歴史を語り始めた。


◇◇◇


 二十年前ーー奉納舞に選ばれた三人の舞姫がいました。


 三位舞姫・銀髪のベルニー。

 次席舞姫・金髪のフィルミアニ。

 そして、センターを勤める私、首席舞姫・赤髪のメサージュ……。


 三人の舞姫は仲が良く、幼少の頃から互いに励まし合って舞を練習してきました。

 いずれも平民の家柄でしたから、他の舞姫からの妬みは深く、靴の中に針を入れられたり、衣装がほどけてはだけるようにされたりと、様々なイジメを受けてきました。

 ですが、その度に、三人で声を掛け合って耐えてきたものでした。


 それでも、力量に差は存在しました。

 三人の中で、私、赤髪のメサージュの舞は特に美しく、魅惑的との評判でした。

 中央聖都での練習公演の際、視察に訪れた枢機卿様から絶賛されまして、それによって、私、メサージュが首席舞姫になることは確定的となったのです。


 ところが、それを祝福できない人物がいました。

 他の二人の舞姫ではありません。

 なんと、振付師であったコルネリウス・ガハラマシでした。


 コルネリウスは当時、ガハラマシ家の家督を継いではいませんでした。

 ですが、結婚と同時に家督を継いで、ガハラマシ領の領主となる予定でした。

 その彼が心密かに好意を寄せていた女性が、次席舞姫のフィルミアニだったのです。

 実際、フィルミアニは美しい金髪を持ち、碧色に輝く綺麗な瞳をしていました。

 ただ美貌と容姿だけを審査基準にするのなら、フィルミアニが一番だったでしょう。

 その姿に魅せられたコルネリウスは、彼女の、穏やかな波を思わせる舞にも心を奪われていました。

 それゆえ、出来ればフィルミアニを首席舞姫にして、トリニティ教の教皇様から直に冠を賜った舞姫となってもらい、その後、彼女を領主夫人として迎え入れたい、と思ったようでした。

 舞姫とは言っても、平民の家柄では、領主の結婚相手としては不足だったのです。

 ですが、首席舞姫であれば箔が付き、領主ガハラマシ家に迎え入れやすくなるだろうと考えたのでした。


 とはいえ、私、赤髪のメサージュの、炎を思わせる舞は素晴らしいとの評判で、実際、神事に詳しい枢機卿様からも「メサージュの舞こそ、コノハナ神に相応(ふさわ)しい舞である」というお褒めの言葉を直に賜っており、領主令息にして振付師であったコルネリウスにも、私、メサージュを首席から外すのは難しかった。


 そこで、コルネリウスは振付師としての権限を使ったのです。


「より良く舞を完成させるために、もっと高く翔ばなければならない」


 とジャンプの練習ばかりを、私、メサージュにだけ()いたのです。

 そして、練習舞台の床に油を塗っておき、滑りやすくしました。

 その結果、案の定、私、メサージュはジャンプから着地した際、足を(くじ)いて倒れてしまったのです。

 骨は折れていませんでしたが、強い捻挫となってしまいました。

 そうと知るや、コルネリウスは振付師の権限で、本番の奉納舞の一カ月前だということで、私を強引に舞姫から引退させたのでした。

 そして、フィルミアニを首席、ベルニーを次席、そして奉納舞から外されていたカロンを三席の舞姫にして、本番に臨むこととなったのです。


 このときはまだ、私、メサージュは友達の成功を自分のことのように祝福していました。

 振付師コルネリウスの悪意に気付いていなかったからです。


 ところが、後日、私、メサージュを絶賛した枢機卿様から、「振付師コルネリウスの企み」を聞かされたのです。

 枢機卿様は「審神エンマ様を深く信奉しており、時折、神からの啓示が下るのだ」と、おっしゃっておりました。

 その枢機卿様から、語って聞かされたのです。


「領主の嫡男コルネリウスが振付師という立場を利用して、ワザと無茶な振り付けをメサージュに練習させて怪我をさせた。

 おかげで中央聖都で、メサージュは教皇様の前で踊ることができなくなった。

 残念なことだ」と。


 私、メサージュは、モヤモヤしていた気分が、ようやく晴れた思いがしました。

 自分にはあれほど高いジャンプを強要していながら、フィルミアニが首席舞姫になった途端、「メサージュも怪我をしたことだし」と言って、ジャンプを演目から外してしまいました。

 それなら、私はなんのために、無理なジャンプをして、怪我をしてしまったのでしょうか。

 口惜しくて、仕方ありませんでした。


 そして、自分が抜けたことによって奉納舞と教皇様の御前での舞を行うことができた三人は、教皇様から姓を下賜され貴族扱いとなり、首席のフィルミアニはコルネリウスと結婚して領主夫人となり、次席のベルニーはジャルディノアンという姓を賜って地元教会の重役に収まり、三席のカロンですら中央聖都の教皇庁に勤める高官と結婚して、自らも神官となり、娘を得たのです。


 それなのに私、メサージュは、フィルミアニに憐れまれる格好で、なんとか領主ガハラマシ家の侍女に採用されたものの、下働きに従事する毎日となってしまいました。

 フィルミアニがどこまで夫コルネリウスの陰謀を知っているのかはわかりませんでしたが、コルネリウスの陰謀によって奉納舞を舞えなかった私にとって、領主夫妻に雇われて生きていくこと自体が屈辱であることに変わりありません。

 フィルミアニはベルニーやカロン、さらには落選舞姫であったミュゼまでも招いてお茶会を何度も開きましたが、私には給仕を申し付けるのみで、お茶席に招いてくれることは一度たりともありませんでした。

 主人となったコルネリウスも、後ろ暗いところがあるからか、私を冷遇し、決して屋敷内で厚遇することはありませんでした。

 やがて、嫡男であるレジャルディが生まれた頃には、私、メサージュは決心していました。


「必ずコイツらに復讐してやる。

 私を()めたコルネリウス、そして私を(おとし)めて平気なフィルミアニ、ベルニー、カロン、その他の元仲間どもに!」と。


 そこで、まず私は積極的に嫡男レジャルディの教育係を志願し、坊ちゃんに懐いてもらいました。

 その結果、十五年以上かけて、レジャルディに女遊びをするように誘導したのです。

 齢十歳の頃に、自らの身体を使って性体験をさせて成長を歪めたのが功を奏したようでした。

 さらには、何としても次代の振付師になりたがっていたヴァル・ペリシエに因果を含めて何人もの女をレジャルディに調達させたのです。


 こうして、いつでも領主家を(おとし)めることができる準備を整えた後、今度は、三席であったカロンの夫ルオノ・アングレームという神官に接近しました。

 ルオノが地元ガハラマシに来た際には、常に領主家からの使者として酒席に同伴し、


「貴女の妻は、ほんとうなら舞姫になれなかったのを、私が怪我をしたことで浮上したのです。

 信心も薄い女なんですよ。

 あんなのを娶って、失敗でしたね」


 とお酌をしながら(ささや)き続け、実際にカロンに対する心象を悪くさせることに成功しました。

 私の身体を提供したことも、効果があったようです。


 そうした私の働きかけにまったく気付かず、娘セナク誕生以来、まるで抱いてもらえないで悩むカロンに、私は、漁師の網元となった元カレのベイル・ペテルとの仲を斡旋しました。

 この不倫カップルを誕生させたことは、二人にとっても幸せなことだったようです。

 元カレのベイルも家庭がある身でありながら、女神官となった元カノであるカロンを抱ける優越感と背徳感で、積極的にカロンとの逢瀬を重ねるようになったのです。


 ここまで仕上げたら、あとは、上辺だけで円満を装っていた人間関係をいつでも破綻に追い込むことができるよう、仕掛けを(ほどこ)すだけでした。

 振付師ヴァルの奥さんミュゼには「カロンが漁師網元ベイルと不倫している」と耳打ちし、そしてカロンの方には「振付師ヴァルが、領主令息レジャルディに数多くの女を斡旋している」という事実を、それぞれに吹き込んでおいたのです。


 ーーああ、それから次席舞姫となって地元教会で勤めていたベルニーは、私の暗躍に気付いたようでしたから、殺しました。

 薬で眠らせ、舟で沖に出て、岩場に(くく)り付けておいたのです。

 サメやフカが食い散らかしてくれたみたいで、後で確認したら肉片ひとつ見つかりませんでした。


 それにしても、母親のベルニーを殺されたとも知らずに、娘のピエレットは私に懐いて、可愛いったらありませんでした。

 幼い頃から舞踏の手ほどきしてあげましたから、見事に首席舞姫となれたと知ったときは嬉しかったものです。

 だって、あの子の母親には恨みがあったけど、ピエレット自身には恨みがなかったのですから。

 旦那さんのギオネメルさんも、私が侍女だからって差別なく接してくれて、本音を言えば、後妻に収まってあげても良いと思えたぐらいでした。


 ですから、どうせなら彼女、ピエレットが首席となれるよう援助は惜しまなかったのです。

 いずれも領主家、もしくはレジャルディからの心遣いだ、とギオネメルに言い添えて助けてあげました。

 私自身、本番一カ月前まで首席だったのですから、どのタイミングで、どういう装飾品を付けるとお偉方に気に入ってもらえるか、どういった配慮を、誰にしたら効果的かは、熟知しておりました。

 ですから、惜しみなくピエレットに教えてあげました。


 ピエレットったら、ほんとうに私に感謝してくれていたようですね。

 自分が殺人犯として起訴されても、一切、私、メサージュが関与していることを明かしませんでした。

 ひょっとしたら、私が奉納舞を中止に追い込み、レジャルディを斬り刻んで殺した犯人ではないかと、ピエレットだけは疑っていたかもしれないのに。


 でも、ごめんなさいね。

 私は二十年越しの復讐を貫徹すると心に決めていました。

 だから、ピエレットの同期の舞姫たちの間に、「ピエレットは援助欲しさに、領主令息レジャルディに身体を提供している」という噂が蔓延するように仕向けました。

 首席舞姫の悪い風聞を喜んで吹聴する舞姫に、事欠くことはありませんでしたね。



 そうしたうえで、二十年ぶりに開かれる奉納祭を、決定的に台無しにしてやろうと行動を起こしました。

 奉納祭の前日に、三人組が練習を終えて着替えるときに眠らせたのです。

 更衣室の換気を遮断して、薬を気化して充満させました。

 奉納舞は三人で行いますから、その三人を一括に狙う方が()めやすかったのです。


 苦労したのは、その三人をコテージに移動させるために、馬車に乗せるときでした。

 一人ずつ抱え上げて、乗せたり降ろしたりするのですから、誰か他人に見られたら、と思うと気が気でありませんでした。

 ですけど、領主ガハラマシ家の家紋を付けた馬車を使いましたから、何かおかしいと思った人も、口出しまではしなかったみたいです。


 馬車の御者は懇意にしているお爺さんで、私のことを働き者の侍女としか思っていませんでした。

 ですから、「疲れて寝てしまったのよ」と三人組について愚痴るだけで、運ぶのを手伝ってくれたりしました。

 御者のお爺さんは、私が首席舞姫だった頃を知っていて、「応援していたんだよ」と言ってくれました。

 私が暗躍しているのを半ば承知の上で、知らん顔をしてくれていたのかもしれません。


 そうした、思いの外、周囲の人々が私の企みに好意的だった事情については、領主家の執事や侍女長にも言えることでしたね。

 とかく私に同情的で、領主夫婦とその息子については良い顔をしていませんでした。

 領主家の、裏表のある家庭環境に、いささか幻滅していたのかもしれません。

 おかげで私の不可思議に見える行動や態度についてもスルーしてくれてたんだと思います。


 そうして三人の舞姫をコテージの地下室に寝かせてから、振付師ヴァルには「適当な女を手配しておいたから」と、レジャルディをコテージに連れて来させました。

 そして、三人娘と同様に、コテージの応接間で寛ぐレジャルディも寝かしつけて、地下室へと運び、石柱に縛り付けたのです。

 そのうえで、『この男を殺せ。そうすれば、この地下室から出してやる』と書いた紙を石柱に貼り付けて、準備完了、というわけでした。


 彼女たちが目覚めてからの大騒ぎーー扉の外から、その声を漏れ聴くだけで気分爽快でした。

 三人娘が焦りまくる様子が、酷く滑稽でした。


「ここから出しなさい!」


「神罰が下るわよ!」


「出してくれたら不問に付すから、お願い、奉納舞を踊らせて!」


 と扉越しに訴える叫びが、次第に非難から哀願に変わる様子を耳にして、私は楽しみました。


 奉納舞が、舞姫不在によって中止になったのを外で見届けてから、私は領主ガハラマシ家へと戻りました。

 レジャルディと一緒に行方不明となってしまったら、疑いをかけられてしまうからです。


 奥様のフィルミアニから、珍しく呼び出されて、


「貴女はレジャルディに付いていたでしょ?

 あの子、何処に居るのか知らない?

 なんだかおかしいのよ。

 三人の舞姫も居なくなっているというし……」


 と問うてきたから、私はわざとらしく全身を震わせて、


「恐ろしいことです、奥様。

 舞姫と坊ちゃん、いずれも神隠しに遭ったのでしょうか?

 神罰が下るようなこと、何かあったのでしょうか。

 もしかしたら、坊ちゃんの普段の行いがーー」


 と喉を震わせました。

 すると、


「それ以上、言わないで!」


 と怒鳴られてしまいました。

 やがてフィルミアニ夫人を(なだ)める旦那様の姿を見て、私は自室に帰ったのです。


 それから翌朝になって、侍女仲間といつも通りの早い食事を終えてすぐに、「奥様から言いつけられた用事がある」と称して例のコテージへと歩いて向かいました。

 そして通気口から睡眠薬を効かせて、短い間寝かせて、地下室の中を確認したのです。


 確認結果には、酷くガッカリしました。

 三人娘が馬鹿息子を殺してくれるのを期待したのに、殺してくれなかったのです。

 ひょっとしたら舞姫同士でも仲違いして殺し合うかもと思ってたのに。


 仕方なく、レジャルディに、より多めに睡眠薬を嗅がせておきました。

 結局、目が覚めた三人娘は、時間差があったものの、実家へと帰って行ったようです。


 その後、三人娘が居なくなった頃を見計らって、馬鹿息子のレジャルディを平手打ちして叩き起こしました。

 そして私は彼の手を引いて、誰も居なくなった海の舞台に連れて行ったのです。

 コテージから奉納舞台まで、結構、近いですからね。

 幸い、奉納舞の中止によって、コノハナ神の怒りを買いたくないという理由で、港町の人々は皆、奉納舞台がある砂浜からすっかり退散していました。

 誰も居ない、朝陽に照らされた浜辺を進みながら、私はその間中、薬で朦朧としているレジャルディに言い聞かせました。


「二十年ぶりの奉納舞は、中止になってしまいました。

 でも、それでは芸能神コノハナ様は満足なさらないでしょう。

 ですから、あの罰当たりな領主夫婦に代わって、坊ちゃんが身をお捧げください」と。


 レジャルディは、私に手を引かれる間ずっと口から涎を垂らしていて、舞台に昇った途端、年甲斐もなく腰から崩れ落ちて、大の字になって寝転んでしまいました。

 相当、薬が効いていたみたいで、ずっと前後不覚で、深い酩酊状態のようでした。

 レジャルディがそうしたありさまであったことは、じつに私にとって都合が良かった。

 おかげで私は、仰向けに寝ているレジャルディの上に馬乗りになって、短刀を振り上げて滅多刺しにすることが容易にできたのでした。


 想定外だったのは、胸や腹を短刀で突き刺して、鮮血が噴き出している最中、レジャルディが途中で目覚めて、


「ご、ごめん、メサージュ。

 僕が何か粗相をしたのかい?

 怒ったんならごめん、助けて……」


 と、碧色の瞳に涙をいっぱい溜めて言ったのです。

 それが彼の遺言になりました。

 最期の(とき)まで、侍女である私に甘えようとするんですよ?

 思わず笑ってしまいました。


 ほほほほ。


 このように、とりあえず、奉納祭を中止に追い込み、舞姫とその親どもの立身出世を阻み、領主の跡取りは殺して、領主夫婦への復讐も果たしたーー。

 あとはなるようになれ、と思いましたね。


 それもこれも、色恋沙汰と打算で、本来なら私が舞うことによって神様に喜んでいただくはずの奉納の儀式を、領主どもがズタズタにした報いなのです。


 私の行いが露見して、法律で死刑になったとしても、神様は許してくださるはず。

 芸能神コノハナ様ならば、私、メサージュの一連の復讐劇を、なかなか面白い舞であったと認めてくださるに違いないわ。

 二十年も前から、奉納の儀式を汚した者どもに、天罰を喰らわせたのですから……。


◇◇◇


 そこまで話して、急に黙りこくり、青白い、魂の姿が消えていく。


 エールが傍聴席の方を見渡せば、最も後方に居た赤髪の侍女姿の女性が、口から血を垂らして白眼を剥いていた。

 メサージュの本体が、事切れたらしい。


 傍聴席に居る誰もが口を利かなかった。

 あまりに凄惨な、二十年にも渡る恨みに、誰もがかける言葉を失ってしまっていた。


 聖女エールは木槌(ガベル)を脇に置き、(ひざまず)いてまずは空を、次いで大海原を見渡した。


「まったく、なんてやるせない事件なのよ。

 こんなことなら奉納舞なんか、やめてしまうべきだわ。

 コノハナ神だって、こんな醜悪な捧げ物なんか要らないって突っぱねるに決まってる。

 私だって、もう関わりたくない!」


 そう言い捨てて、何ら判決を下すことなく、裁判長なのに聖女エールは砂浜から出て行ってしまった。


 後に残されたガハラマシの住民たちは、領主夫妻から平民まで、ひたすら気まずい思いに沈んだ。

 ただペーテルフェアの海と青空だけは澄み渡っていた。

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