捨てないで…
※ゲームの中です。
目を覚ますと木に横たわっていた。
朝日が眩しい。
『やっと起きた…心配したよ…』
彼女は、無表情だが心配そうに聞いてきた。
目の前には、昨日の妖精が人間代まで大きくなってる。
傷すら無く服も無傷だった。
「君は、どうして俺を助けたんだ?」
彼女は、無表情で
『誰かが困っていたら助ける…ただそれだけ…』
いい心がけだと思う。
「俺は、シラヌイ。
助けてくれてありがとう。
できればグランリオまで行き方を教えてくれないか?」
やはり彼女は、無表情で
『私…名前ない…』
「…」
『…』
場を沈黙が支配する。
朝だと言うのに気まずい。
「とりあえずグランリオまで行き方教えてくれない?」
場の空気を変えようとした。
『行き方知らない…でも…』
「でも?」
表情が更に重くなる。
『私と契約したら…そこまで飛べる…』
つまり契約したらグランリオまで行ける。
しかし彼女の表情が暗いのが気になる。
「契約ってなんだ?」
『契約は…私の全てと…あなたの全て…を捧げ合うこと…私は、それでしか契約できない…』
少女は、涙ぐみながら話す。
それ程大変な事なのだろうか?
さすがに初対面の人間に全ては、キツイだろう。
「泣くな。泣くな。ごめんな契約したくないんだろ。すまなかったな。」
彼女の涙を拭いてあげると。
『違う…契約は、したい。』
彼女は、真剣な眼でこちらを見ている。
『やっと…半神に会えた…これで私を使ってくれる…』
俺は、驚いて
「どうして知っている!?」
大声で怒鳴ってしまった。
彼女は、頭を抱え震えしゃがみこんでいる。
まるで暴力を怖がる子供の様に
彼女は、
『捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…捨てないで…』
壊れた。
彼女を放って置けない…
ただそれだけしかその時考えていなかった。
彼女の肩を掴み、
「俺が悪かった。怒鳴ってしまってすまなかった。契約するから話を聞いてくれ。」
虚ろな目を向けて聞いてきた。
『キスして…』
「あぁ…」
お互いの唇を重ねあった。
数秒したら彼女を抱きしめてあげた。
『《私》と契約しますか?』
次回は、22時投稿予定。
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