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私はが死神のお手伝い!!  作者: 美空


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職場環境

彼女はその後、無事に転職したらしい。


新しい職場では無理な残業も減り、

少しずつ、自分のペースで働けるようになったという。


風の噂では、前よりも穏やかな表情で、

楽しそうに仕事をしているらしい。


「こんにちは」


「……こ、こんにちは」


少しおどおどした様子だった。


「今日は満月ですね」


「……そうですね」


少し沈黙。


「ねえ、仕事、楽しいですか?」


「……え?」


戸惑ったようにこちらを見る。


「なんとなく、疲れてるように見えたので」


「……楽しくは、ないです」


小さな声だった。


「どうしてですか?」


「仕事を押し付けられて……毎日残業ばかりで」


「……それは、お疲れさまです」


「しかも」


少し声が強くなる。


「上司の仕事を片付けるために残ってるのに、

“残業多い”って注意されるんです」


「……それはつらいですね」


「頑張ってるのに、評価されなくて……」


「……」


「吉沢って人がいるんですけど」


「……」


「私の愚痴を課長に伝えたり、

自分のミスを私のせいにしたり……」


拳を握る。


「手柄も、全部持っていかれるんです」


「……」


導子はゆっくりうなずく。


「それ、かなりしんどいですね」


「……はい」


「もう、そんな毎日が嫌で……」


「……」


少し考える。


(前みたいに、急ぎすぎない)


「転職、考えたことありますか?」


「……あります」


「でも、その人に止められて……辞めさせてくれないんです」


「……そっか」


一歩だけ近づく。


「それって、本来おかしいことなんですよ」


「……え?」


「仕事を辞めるかどうかは、本来あなたが決めていいことです」


「……」


「もし難しいなら、

“退職代行”っていう方法もあります」


「退職代行……?」


「代わりに手続きを進めてくれるサービスです」


「……そんなのあるんですか」


「ありますよ」


少しだけ笑う。


「あなたが無理して耐え続ける必要はないです」


「……」


「逃げじゃなくて、“自分を守る選択”です」


長い沈黙。


「……やってみようかな」


小さくつぶやく。


「いいと思います」


「……私」


顔を上げる。


「もう少し、自分のこと大事にしてみます」


導子は静かにうなずいた。


「それが一番大事です」


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