第二十五話 身にまとうはオスのニオイ
すみません、ちょっと今回載せるかどうか悩みましたがやっちゃいました☆
とりあえず少しアダルティックっぽい雰囲気が嫌な方はお気を付けくださいというか、
この前書きの時点で察して読むのを止めてください。
かきながらめっちゃ恥ずかしかったです。
待ち合わせで待ちぼうけになった時は
商人としての信用にかかわるとパパガヤに聞いていた為、
どうしようかと本気で悩んだ。
そして遅れてやってきた人は見た目もかわいらしく清楚そうな女の子だった。
ただし、ギルドの職員と聞いたときは大きく動揺した。
オリビアさんにバレてしまうかもしれないと、怖れたからだ。
彼女はバクダンだ。
一歩間違えて気分を損ねられてしまったら、オリビアさんに伝わってしまいかねない。
今はギルドに向かって歩いいているのだが、アンナの足取りは重い。
まぁこう見えても転移前は営業マンだった。
ノルマには苦しんだが一度として落としたことはない。
それなりに弁は立つ方だと思うし、何とかなりそうな気がする。
「質問いいですか?」
「どうかしました?」
横に並び、歩きながら
「あの……明日葉さんって今オリビアとどんな関係なんですか?」
「え?」
急にオリビアさんが話に出てきて驚くが、
職員であればそれなりに情報が回っているのだろう……
「いえ、その……以前、盗賊団襲撃の時オリビアを護ってくれたじゃないですか。
今でこそギルドマスターも落ち着いてますけど、あの時は大変だったんですよ。」
「で……ですよね……そろそろホトボリも冷めてるかなと思って戻ってこれたので……」
「あの時、オリビアと一緒に門開けたの、私なんです」
……何を言いたいのだろうか。
「そうだったのですね、その節は有難う御座いました。あの時捕まってたら多分ギルマスに絞殺されてましたね」
「フフ、殺されはしませんよ。娘の恩人なんですから。」
「そうですかね、尋常じゃなかったですよ、追いかけてきていた時のギルマスのあの表情……こーんな」
そういって最大限般若のような顔にしてみせる
「アッハハ。ちょっと似てますね」
やっと笑った
「そういえばどうして門を開けるとき一緒に??」
「オロラントは開門の申請に二人以上の署名が必要なんです、出勤したら急に連れていかれて私もビックリしましたよ。」
ただ、オリビアさんを話にちょくちょく混ぜ込んでくるあたり、
おそらく弱みを握ろうとしているのだろう……流石商人ギルドの職員。
だが、元営業マンとして結果でうならせてみせる。
少し話で盛り上がったとは思ったのだが話題も見当たらず無言の時間が流れる。
ギルドに両親が押しかけてきている、とのことだったから
きっとこれからご両親を説得しに行くのだ。
営業の基本として相手の事をなるべく知っておくに越したことはない。
どのようにしたらアンナさんのご両親にとって有益な人間に見えるだろうか。
人はお得感で煽るよりも、損失による危機感を煽った方が心を大きく揺さぶりやすい。
得をしたいという気持ちよりも損をしたくない、気に入らせてそれを手放したくなくさせる。
おっと、気が付けばギルドの門の手前まで来ていた。
先に聞いておいた方がいいかな、
「アンナさん、ご両親にお会いする前に聞いておきたいことが……」
アンナは明日葉の言葉を無視し、門をそのまま通過する。
「ちょっ!アンナさん過ぎてますって」
「いいから、ついてきて!」
そう言うと急に腕を引かれ、先程までのおっとりした雰囲気と打って変わり、
顔も少し赤らんでおり、まるで怒っているかのようにも見えた。
なにやらギルドを通り越し、繁華街の方へ向かっているようだ。
ん?……手土産か?確かに、手土産はあって損はない。
アンナの足取りは大股でずんずんと迷いなく進んでいく。
「手土産ですか?アンナさんのお父様は何がお好きなのですか?」
「そんなのいいから!」
「?」
ではこの先に何があるのか。
既に目的は定まっているようだが、どこへ行こうというのか。
「うわ。すみません……」
人々の間をぐいぐいと引っ張り続けるアンナに翻弄され
街をゆく人々にぶつかっては謝罪を垂れ流し、
そんな明日葉を気にもせず小さな体で人の通りの間を抜けていくアンナ。
やがて人の往来が落ち着く道まで出たところでアンナはピタっと立止まった。
その場で周りをきょろきょろと見渡し、路地の中へ入って行く。
「ちょ、アンナさん!」
何度か路地を曲がり、また少し人通りのある道に出てきた。
そこでやっとアンナの足はピタリと止まり、何かを見ているようだ。
「ふぅ……つきました?」
自分のペースで動けないのがこんなに疲れる物だとは……
息を整え顔を上げる。
「ここは……?」
少し大きめの宿のような風貌だが、どちらかというと個人宅の別荘にも見える。
「中、入りますよ」
アンナは明日葉の質問にも答えず、振り向くこともしなかった。
引き続き手を引かれ、建物の中に入ってみれば
入り口正面にはカウンターがあり、1階にも2階にも扉が並ぶ。、
それぞれ部屋の扉には様々な動物のシルエットが描かれたプレートが吊るされている。
そしてカウンターの受付は首から上にカーテンがおろされており、お互いに顔がわからないようになっている。
館内全体が薄暗く、ずっしりとした雰囲気に包まれている。
「えっと……2人、ショートで」
「……120Gだよ」
少ししわがれた声、男性にも女性にもとれるハスキーな声だった。
アンナは言われた金額を財布から出し馬のシルエットの描かれた鍵を貰う。
「2階の奥だ。」
「い……いきますよ」
そういって明日葉の手を取る彼女の手は震え、汗がにじんでいた。
建物の怪しさに加え、入場料を取り、動物の部屋に通される。
まるで、裏取引でも行われそうな雰囲気に、つい喉が鳴る。
――きっと、ここは会員制のセレクトショップか何かで、
表では売る事の出来ない、後ろ暗い取引をする場所なのだろう……。
アンナが扉の鍵を開け、ゆっくりと扉を開ける。
繋ぐ手は細かく震え、アンナの緊張が伺える。
意を決して、共に扉を抜けると――
そこは部屋の中央に大きめのベッドが一つ、
少し薄暗い部屋の中に行燈のような鈍い灯りを放つ器具左右に3つずつ、
ベッドに向かって置かれていた。
そして、椅子がベッド脇に一つ。
瞬時に理解した。
これは……
「ラ〇ホじゃねーか!!!」
つい口から大きく吹きだしてしまったツッコミにアンナはビクリと肩を浮かせる。
「ら……ラブ……??」
「いやいや、わかってて来たんじゃないんですか??」
「その……あのあのあのえっと……あわわ、うわあわわわうわわわわ」
顔を真っ赤にしながら俯きながら言葉になっていない問いかけに
「いえ、一度も来たことはないですけども……」
まさかの スキル:言語理解 が発動する……
「す……す……」
「す?」
「すすすすごいです!いまいま今のわかったんですか!」
お互いに衝撃的で、アンナさんは少し持ち直したようだった。
「まぁ、なんとか……とりあえず座りましょうか。」
部屋に入るなり二人とも入り口で突っ立ってる状態だったので、
まずは落ち着いて、何故ここに来たのか。理由を聞きたかった。
室温が少し高いためか、外と比べるととても暑く、
上着を壁にかけ、
ベッドに腰かけるわけにもいかないので、ベッドの横にあった椅子に腰かける。
「し……失礼しますっ!!」
勢いよく頭を下げたかと思えば白く長い髪が明日葉の鼻をくすぐる。
フワリと。
……何かの花の香りだろうか、女性とはこんなにいい匂いがするものなのかと……
「なぜ、膝の上に……」
ベッドに腰かけるかと思いきや、アンナは明日葉の膝の上にストンと腰を下ろしている
「お、重かったですか!?」
「いえ、重くはないです……むしろちょっと軽い位で……」
此方から表情は見えないが、俯き黙ってしまった。
何故?
この状況はどういった状況なのか。
いや、膝の上に座られているのだが……
ふと、この依頼を受けてしまった時の言葉が一つ浮かぶ。
『――恋人のフリをする依頼というのはフリだけで実際には行為を行えない可能性が高い――』
宴でBarの飲んだくれの言葉だ。
……え?
行為を致せる??
行えない可能性が高いだけでできないわけではないと?
いやいやいや、期待しているわけではないが……
だが、あ。いや俺にはオリビアさんという心に決めた人がいるわけで……
こんな節操無しな事、まるでハーレム……む?ハーレム。
ハーレム街道まっしぐらなのではないだろうか。
「あの……アシタバさん」
「は、ハイ!」
振り返り、後ろを向く際に
軽く身体が動く。
膝の上で柔らかな感触にズボンの上に確かな感触。
「父が……匂いに敏感なんです」
「はぁ……」
「アシタバさんの、オスの匂いをつけなきゃで……」
「オスの匂い……」
明日葉 豊26歳、ここで男に……いや、漢になる。
アンナは立ち上がり明日葉の手を取る。
そのまま二歩下がりベッドに腰かけ、
明日葉の手に自身の襟をつかませシャツのボタンを器用に片手で外していく。
片方の肩が露出し、
ボタンが全て外されたとき、
下着と素肌、そして亜人特有の毛並みが朧げな灯りに照らされる。
我慢の限界だった。
アンナの肩を掴み、押し倒す。
「ん……ふ……」
アンナの吐息に、未だに恥じらいが抜けきらずにスカートの裾を強く握りしめている所も
明日葉の興奮の一助にしか、なり得なかった。
アンナの胸からおへそにかけて人間のような色白の素肌に、
腹斜筋の位置、所謂脇腹は短くくるくるとしたクセのある体毛に覆われている。
その無防備なへそ回りを軽く撫でまわす。
アンナはビクリと反応するが、明日葉の触れている感触を受け入れている。
潤んだ瞳に、不思議と甘ったるい匂い、環境のすべてが五感を刺激する。
息は荒くなり、
もっと、
もっとアンナを触りたい、
もっとこの女を滅茶苦茶にしたい、
アンナのヘソを舌でなぞりまだ下着に覆われた胸に向かって。
「んっ……」
感じるアンナの声に、
自分本位な感情に流され興奮がピークに達し、
アンナの下着に手をかけた
その時だった。
「オリ…………ぁ。。」
それは小さな、とても小さな呟きだった。
舌を這わせた肌の持ち主の顔を見た時に
オリビアとアンナの顔が重ならなかった。
今自分の目の前にいるのはアンナなのに、オリビアの名前が無意識に出てきてしまった事で
一気に現実に引き戻されたかのように、血の気が引いた気がした。
アンナは幸い気づいていないようで、明日葉の頬に手を添え見つめ合う。
アンナの潤んだ瞳に一層罪悪感を感じ、
仰向けのアンナの横にうつぶせで倒れ込む。
そんな明日葉の気を知ってか知らずか、アンナは明日葉の上に重なるようにうつぶせで乗り
肌を重ね、小ぶりな胸を押し付けながら明日葉の首元に軽くくちづけをした。
うつぶせで寝ている明日葉の肩に上からしがみつき抱きしめるアンナに
「……やっぱり、だめだ。こんなの」
怖気づいた明日葉は部屋の隅に置いてある香炉を見ながら中断を申し入れる。
「ふふ……」
アンナは軽く笑って、抱きしめる力を強め明日葉の耳を食む。
アンナは耳から口を離し、
明日葉の耳元で吐息の混じった声で囁く。
「ふ……んっ、 いくじなし……」
優しく、甘い詰りに
心臓は再び鼓動を強めたが、理性が身体をベッドに縫い付けていた。
あーあ、せっかく年末4日連続更新だったのに…止まってしまいましたね。
こんかいのやつめちゃめちゃ悩んだのでタイミングが悪かったw
アンナさんの絵を用意したいけど、服のセンスねーんだよな、僕。
この騒動のが落ち着き次第アリシアに行くのでピッチ上げなければ!




