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ウチの魔王様が、すみません!  作者: ホマージュ
第二章 後を引く余韻
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第十九話 明日葉を騙すには阿呆から

2ヶ月ぶりの投稿になってしまった。。。

こんなつもりじゃなかったのに……。

でも一応完結までのイベントを書き出して整理できたので上々かな?なんて思ってます。

暫く街道に沿って馬を走らせているが

「あれ、おかしいな」

違和感を覚える。

今まで大体等間隔にあったはずの水晶が見当たらないのだ。


「ナディアさん」

少し不安に感じた明日葉はナディアの名を呼ぶ。

「ひゃ、はい!!」

という返事と共に

木に堅いものをぶつけたような鈍い音が響き渡る。

「いった~……」

幌があるため後ろの荷台が見えないが大きな音だ。

振動は馬車を通して尻にダイレクトに伝わる。

「どうしました、大丈夫ですか?」

「え、ええ。明日葉さんこそ な、何かありましたか?」

急に声をかけられて驚いたのか、

言葉がつっかえている。


「あといくつくらいあるんですか?さっきのと大分距離が空くのですがこれでいいのかな。と」

「そうですね……6個終わってますので、あと7個ですね。」

幌を掻き分けて御者台にひょっこりと顔を出すナディアさんの胸が揺れる。

全くもって、素晴らしいモノをお持ちで……


「大体先程の魔法石と同じくらいかそれ以上は進んでいますので、ここら辺で休憩にしましょうか」


「えぇ、そうですね」

ナディアさんの了承を取り付けるが、

胃を唱えるものが一人。


「いやじゃ!早くオロラントに行きたい!このままいく!」

マオが我が儘を言う。

「おいおい、手綱持ってるのは俺なんだぞ?」


「いたっ……あ。そうですね。私もオロラントに早く行きたいです!」


「えぇ。」

急にナディアさんが意見を変える。

多分マオの意見を尊重したのだろうが……。


「まぁ、いいか。」

どうせ次の結界石の所で自分はゆっくり休めるのだ。

それでよしとしよう。



その後も馬を走らせたが、

結界は6個しかなく一つ足りなかった。

それ自体も大問題ではあるが、

今すぐにどうこうできる問題でもない。

とりあえずは果実の配送後、教会へ確認、前回オロラントでの盗賊討伐の賞金を貰いに行く。



明日葉達がオロラントに到着したのは朝方の事だった。

本来なら夕方頃到着予定だったのだが、

結界石が一つ足りなかったことと、

夜は夜営が怖いから早くオロラントに到着したいとマオをはじめとした皆が口々に言うからだ。

ミーツとセリア、ダイソウに関しては護衛のお前らが何を言ってるんだと思ったが、

ナディアさんも言うものだから押しきられて仕方なく、横にならず馬を一人で引いていた。


お陰で明日葉はマトモに休めていない。



明日葉は欠伸をしながらオロラントの門で検問を受ける。


この時間ではまだ商人ギルドすら開いていない。

結界の張り直し途中、馬車の荷台で横になろうとする度にマオに横にいてくれと言われたり、

ナディアさんのサラシが置いてあるとかで変態扱いされるわ。


皆して護衛対象である商人を休ませずに鞭を打ち続けるなんて……

マオへの仕打ちの仕返しなのだろうか。

なぜか休ませてもらえない。


とりあえず馬車を停め、

オロラントにて馴染みの有る宴でBarにチェックインする。

正直限界だ。

目を開けているはずなのに瞼が何度もおりてくる。



「皆さんすみません。ちょっと休みます……皆さんの分の部屋も取ってありますのでお昼頃にまた……」

休めると思った途端に、足取りも危うくなりフラフラしてきた。

「うむうむ。しっかりと休むがいい。ちょっとご飯買ったりするからお小遣いもらうぞ」

嬉々としたマオを尻目にベッドに倒れ込むなり、


「とりあえず、ごひゃ…2000Gで……」

4人分を考えてとりあえず2000G手渡し、

意識はそのまま深く沈んでいった。







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





部屋に明日葉を残し、

1000Gの札を2枚握りしめたまま

部屋の外で待機しているデカ乳とアホ3人と合流。


「これから市場を市場を回るんですか?」

デカ乳が質問をしてくる。



「その通りじゃ!ちゃんと、軍資金は手に入れた。」


2000Gを4人に見せびらかし、

今回の作戦を再度打ち合わせる。


「皆で、昨日食べた果実を探し出して、多分100~くらいかのぅ……それくらい集める!」

「え!そんなに食べました??皆、5,6個くらいだから……」

「ワシが食った!」

ふんす。と胸を張って威張る。

「どこにそんな量が……」

「すごい……」

「ホントかしら」

アホ3人は驚いているようだが、もっと食える。


「え?え?」

デカ乳だけは困惑しているようでオロオロしていた。


「まぁ、もっと食えるが、皆で手分けしてそれぞれが25個くらいずつ集めればよい。簡単であろう!」


「うん!わかった!」

「お遣いレベルじゃない楽勝よ」

「……」

アホ3人はやる気満々のようだ。


「えっと、私、教会に結界石の報告をしなきゃで……」

「何を言っておる、先にこっちじゃ。」


やれやれ、優先順位も分からぬとはコヤツ頭の栄養全部胸に行っているのではないだろうか。



「とりあえず、皆に金を分ける……」


手元の2枚の札を見つめた後、さっきから目の前で揺れるデカ乳にイラっとして揉む。

「ひぁ!?」


「これ、コインにしてくれ」


デカ乳を両替に行かせ、馬車の前まで行き一つの空になった箱を見せる。

「うわ!ホントに空になってる……」

「おー」


「ふふん」

皆の羨望の眼差しに気分は高揚する。


デカ乳が合流し、一人ずつに果実1つとコインを4つずつ持たせる。


「これは……」

アホの剣士は果実を手渡されポカンとしていた。


「どんなものか、というよりもモノを持って行った方が間違いもおこらんじゃろう」

このアホ3人はなんだかやらかしそうな気がして、内心不安だったのもある。


「なるほど!説明の手間も省けていいな!」

「頭いい~」

「へぇー」


アホ3人の能天気さはともかく、今は足が必要だ。



これで皆、400Gずつ持った。


全体的に市場や店が開くのはもう少し先だが、早い店は既に準備を始めている。


なんとか、明日葉が起きるまでに空になった一箱分を補充できれば何も問題はない。

皆で美味い果実を食っただけだ。



「制限時間はお昼まで!行くぞ!!」


「「「おう!!」」」



5人共皆片手に果実を持ち、秘密作戦は幕を開けた。



一応七章で終わりです。

ストーリーとしては六章までが殆どで七章は、後日談的な、

メインストーリーの後のお話しなのでゆるゆるほわほわです。

そうなんです、元々泥臭いのじゃなくて、ゆるゆるほわほわな物語のつもりで始まったのになぁ。

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