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外伝7話 真夜中の争奪戦 その7

ジャネット視点

 ぶっ潰してやる、そう息巻いて言ったが実際そりゃ無理だと分かっていた。


 敵は6体。やたらとすばしっこい一本脚の歩兵機が4機と無駄に耐久力のあるゴリラ野郎。そして未だ性能が未知数のリーゼント頭だ。


 この数を1人で相手にするのもキツいってのに、あたしのG3は左腕が無かったりロケットランチャーやマシンガンが無くなったり、実はグレネードランチャーも弾切れで結構苦しい状態だ。


 残ったのはアサルトライフルとレールガンのみ。グレネードランチャーは予備弾倉があるけど左腕がねぇと交換できないんだ、チクショー!


 その状態で後ろにいるマムとリンを守りながら戦うのはかなりヘビーだぜ。だが、やるっきゃねぇ。


 セラがやられたんだ。彼女がいない今、戦えるのはあたし1人しかいねぇ。


 リンもやられてるし、マムのイングリッドも半壊状態だし。頼みの綱はリーザだが、それが来るまではあたし1人だ。


 あたしがやらねぇでどうすんだよ。


「かかって来いよ、ゴリラ野郎」


 今の主力武装(メインウェッポン)のライフルを向けて宣戦布告を訴えた。どうなるかは出たとこ勝負だけどな。


『へへへへ、ゴリラ野郎って……俺? 俺のことか?』


『そうだろうな。せっかくのリクエストだ、少しくらい遊んで来てもいいぞ』


『じゃあ潰す。潰す潰す、ぶっ潰す』


 ゴリラ野郎と一本脚の歩兵機が動き出した。リーゼント頭は傍観に徹するつもりか。まぁいい、先にゴリラ野郎から始末するだけだ。


 一本脚の歩兵機も厄介だが、ゴリラ野郎さえやったらあいつらの連携も崩れる。実際さっきはそうだったからな。


 なら、手っ取り早くやってやらぁ。


『行っくよー、合体!』


 面白れぇ、合体か……って、合体!?


 するとゴリラ野郎は本当に一本脚と合体しやがった。いや、合体と言うよりかは連結か?


 変形した一本脚の歩兵機が2体一組になって、同じく変形したゴリラ野郎の後ろに連結していく。あまりの合体っぷりに攻撃を仕掛けるのも忘れちまったよ。


 合体って……そんなのありか? なんか映画のワンシーンでも見てるみてぇで現実味がねぇ。


 そうして合体したゴリラ野郎は、何と言うか巨大なビーストだった。ゴリラ野郎の長い腕と一本脚の脚がビーストの巨体を支える脚となっていた。


 6本脚だ。けど昆虫類には見えない。どちらかと言うとカバとかサイとか、牛とか猪とか、そんな感じの突進型哺乳動物のようであった。


 しかもビーストの頭には角がある。鼻先とこめかみの合わせて3本、サイと牛を掛け合わせたような配置だ。


 昔見た恐竜映画にこんな感じのがいた気もするけど、よく覚えてねぇ。合体なんて現実味のねぇ事しやがって、けど存在感はハンパじゃねぇぜ。


 だが、1つ分かった事はある。あの一本脚は無人機だったんだ。


 おそらくゴリラ野郎がゲッコーでも操るみたいに遠隔操作していやがったんだろ。だから惚れ惚れする程の統率が取れていたんだ、1人で全部操作していたから。


 遠隔操作が可能なのはせいぜい3機までなんだがな、それを奴は4機も同時に操作して、尚且つ自身も戦闘に投じていた。並みの芸当じゃねぇ。


 そして奴は今、その分身とも言える無人機と融合してゴツいビーストに替わりやがった。遠隔操作の縛りが無くなって、軽快に動ける事だろうな。


『行く。行く行く、行くよー』


 そう言ってビーストは突進してきた。やはり突進か、あの見た目ならそうするしかねぇよな。


「当たるかぁー!」


 そんなありきたりな体当たりが当たるかってんだ。


 しかしこのビースト、あたしが躱すと直ぐに軌道修正して狙いを定め直す。そう言えばコイツ、見た目の割に素早く動けるんだったな。


 だがそれも割と、だ。反撃の余裕は十分ある。ライフルで狙い撃ちだ。


 ビーストは的がでかい、当てるのは容易だったぜ。……でも弾かれたけどな。


 分かっちゃいたが、やっぱ装甲が硬い。このライフルじゃ何発当てても無駄だろうな。


 銃が効かねぇとか、チート過ぎて笑けてくるぜ……。


 ビーストはあたしの銃撃なんか意に介さずまた突進して来やがる。取り敢えず躱すか。


『逃がさないよぉ』


 ところがビーストは、その3本の角から何か撃ってきた……いや、放ってきたと言うべきか。


 レーザーかと思ったが、そんな生易しいものじゃない。放たれたのは電撃だった。


 テイザー銃みたいな針を飛ばすものじゃなく、まんま雷を飛ばしてきやがったんだ。何処ぞの電気ネズミか、テメーは!?


「うおぉ!?」


 何とか躱せたけど、躱した電撃は後ろに当たった細い木を破砕した。マジかよ、あんなの当たったらどうなるんだ?


 だが、それだけでは終わらなかった。何故ならビーストは今も突進しているからだ。電撃を躱した直後の事だ、これは躱せねぇ。


「クソったれ!」


 あたしは決死の覚悟でビーストを正面から受け止めた。躱せねぇと分かればG3の耐久力に頼るしかねぇだろ。


 待ち構えたあたしに、ビーストは容赦なく体当たりをかましてきやがった。とんでもねぇ衝撃だ、意識が吹っ飛びかけちまったぜ。


 それでもギリギリのところで耐えて、ビーストを取り抑える。流石にこの巨体を止める事はできねぇが、動きを鈍らす事はできた。


 それに実際はビーストの頭に取り付いたようなもんだ。ここならあの電撃は当たらねぇ―――


『当たるよぉ』


 当たった。当たらねぇと高をくくっていたら当たったぜ。


 今度のは電撃じゃなくてな、3本の角同士を電流で繋いでスパークさせやがった。こう言う事もできたのかよ。


「ヤベッ!」


 咄嗟に外装を外して電流を外に逃がした。セガールの外装は二重構造だ、一層分を瞬時に外せば受けた電流を外へ逃す事ができるんだよ。少し痩せ細っちまったが仕方ねぇ。


 そして直ぐに飛び退いたが、ビーストはまた更に突進してきやがる。こりゃダメだ、G3が潰れるまで永遠に突進し続けるつもりだぞ、このヤロー。


 突進自体は躱せない事は無い。だが電撃と合わせて突進して来られちゃ躱せねぇ。だったらもう―――


「ぶっ潰すしかねぇな!!』


 レールガンだ。ゴリラ野郎の脚も吹っ飛ばしたレールガンなら、ビーストの装甲だって貫ける筈だろ!


 コイツで終わりだ。当たれぇー!


『当たらないよぉ』


 なっ、躱された!?


 あのビースト、巨体に似合わねぇ跳躍力でジャンプして躱しやがた。なんて野郎だ!


 だが奴は今、空中だ。仕掛けるなら今しかねぇんだけど、でも仕掛ける武器が無い。


 レールガンをもう一度撃てれば確実に当たるが、チャージが間に合わねぇ。ライフルはダメだ、威力が足りてねぇ。


 あとは……そうだ!


「コイツをくらえ!」


 上空に跳躍したビーストに向けて、あたしはグレネードランチャーの予備弾倉を投げた。榴弾を6発分備えた弾倉は即席の手榴弾ともなり得る。


 そして投げた弾倉がビーストに当たる瞬間を見計らって右胸のCIWSを直撃させ、起爆させた。


 ―――ズドォーン!


 中々の爆発力だ、まともに受けたなら爆死は免れねぇだろ。百歩譲っても半壊くらいはする筈だ。


 さぁビーストはどうなった……って、無傷だと!?


 いや、細かな損傷は見られるが、それに目をつむればほぼ無傷だ。


「クソったれ!」


 落下してくるビーストをバックステップで躱すが、ビーストは着地と同時に突進。信じられない程の身軽さにあたしは対応できず、今度こそビーストの突進をまともに受けてしまった。


「ぐはぁ!?」


 とんでもねぇ衝撃だ、さっき受けたのとは比較にならない。参った事に今度はマジで意識が吹っ飛んぢまった。


こりゃあ、死んだかもな。






 ほんの一瞬の事だと思ったが、機内時計を見てみりゃ4、5分も気を失っていた。


 マジかよ。かなり吹っ飛ばされたようだが、ビーストはどうした? 生きてるって事は、奴はトドメを刺さなかったんだよな。


 一体何故……いや、直ぐに分かった。あたしの直ぐ隣に、さっきまでビーストと戦っていたであろうイングリッドが同じように吹っ飛ばされてきたからだ。


「マ、マム!?」


 4、5分の間、ビーストがあたしにトドメを刺さなかったのはマムが相手をしてたからだった。お陰で命拾いしたのか。


「マム、どうしてここに!?」


『ううぅ……ジャネット? よかった、気がついたのね』


「馬鹿野郎! なんで待機していなかったんだよ」


『あなたがやられるのが見えたから……助けに行かない訳にはいかないでしょ。大丈夫、リンはちゃんと助けたわ』


「だからってこの様じゃ……」


 マムのイングリッドは元々損壊が激しかったのに、今はそれに加えて左半身は殆ど破壊されている。これじゃもう立つ事もできねぇだろ。


 それに腹部のジェネレーターも破損してやがる。このままじゃ(いず)れ機能停止するのは確実だ。


 ビーストはこちらを捉えている。いつでも突進する気でいるが、直ぐに仕掛けてこないのは様子見か? それとも余裕を見せているのか?


 何にしてもこのままじゃヤバい。急いで体勢を立て直さねぇと……いや、寧ろもう終わりか? だったら―――


「マム、機体を捨てて離脱しろ。その機体はもうダメだ」


『まだ動けるわ。離脱はジャネットがして、リンを連れて離脱するなら歩兵機でないと無理よ』


「バカ言うな! そんな機体で何ができんだよ、殺されるだけだぞ!」


『時間を稼ぐくらいはできるわ。どうせもうダメならここで時間を稼ぐ捨て石にするのが賢明な判断よ。セラだってそう判断するわ』


「おま……上官はあたしだぞ! 指示に従え!!」


『部隊行動ではね、上官を死なせたら全滅するものよ。部下を切り捨てる非情な判断も、時として必要な事なの。分かってちょうだい』


「くっ……ああ、もう!!」


 あたしは半壊したマムのイングリッドを後方に投げ飛ばした。こうなりゃ実力行使に出るだけだ。


『ジャネット、あなた何を―――』


 もうマムの言葉に耳は貸せない、ビーストをやるのに集中するんだ。


 ビーストはあたしが立ち上がったのを確認して、また突進を仕掛けてきた。だが反撃の術は殆ど無い。


 唯一有効なのはレールガンだ。あの分厚い装甲でもレールガンなら絶対に貫通できるに違いねぇ。


 当たりさえすれば確実にやれる。だが奴はああ見えて俊敏だ、躱されたら次弾までのチャージに時間がかかる。連射ができないレールガンでは1発で決めなきゃならねぇ。


 ならどうやって当てる? 奴の背中に取り付いて確実に当てる……無理だな、G3じゃそんな身軽な事はできねぇ。


 ならもう一度奴の突進を受け止めてビーストを取り抑えてから……それも無理だな。今のG3にそれだけの耐久力は無い、次受けたら確実にぶっ潰れちまう。


「クソったれっ! どうすりゃいいってんだよ!」


 迫り来る突進を躱して、なるべくマムの方には行かせないようにビーストを誘導する。誘導も大事だが、それよりもビーストの足を止めねぇと……足?


 そうか、ビーストの突進力も俊敏さも、あの6本の脚があってこそだ。逆に言うと、その脚のどれか1本でも無くなればビーストの機動性は大幅に落ちるんじゃねぇのか。


 なら、その手でいくしかねぇ。


「かかって来やがれ!」


 ビーストは突進しながら3本の角で電撃を放ってきた。それは来て欲しくなかったな。


 あたしは電撃を躱してビーストの突進に備える。これで躱せるかどうかは賭けだな。


「ぐふっ!」


 躱せた。若干胴体の左側を抉られたけど、どうせ左腕はねぇんだし気にする事はねぇ。


 それよりもビーストがあたしの横を通過する。その前に、決めてやるぜ。


「あんま調子乗ってんじゃ、ねぇーぞ!!」


 スタン・ナックルダスターだ。腕の装甲を変形させたナックルダスターには高圧電流を流す機能が備わっている。


 いくら耐久力が高かろうと、高圧電流を流しゃモーターも回路も焼けるだろ。動かなくなれば無くなったも同然だ。くらいやがれぇ!


『ビリビリするよぉ』


 しかし、あたしの拳が炸裂する寸前で、ビーストの外装を電撃の膜が覆った。


 まるで電気ナマズみたいに全身へ電撃を巡らせやがったんだ。頭の電撃は全身から発生したものだったのか?


 だが何より驚いたのは、その電撃の膜から強い衝撃は発せられた事だ。


 電磁波だろうか。その衝撃であたしの拳は届かず、それどころか重量級のG3が押し退けられてしまった。


 なんて衝撃波だ、さっきのグレネードランチャーの予備弾倉もこれで防がれたんだ。ヤベェ、ここは一旦離れて―――


 ―――ズガッ!


「がはっ!?」


 な、ビーストの奴、(けつ)を振りやがった。


 その巨体の(けつ)であたしは殴り飛ばされたんだ。特大の鉄球をくらったかのような衝撃。突進程じゃ無いにしても、とんでもねぇ威力だった。


 ビーストのヒップアタックをくらったあたしは地面に叩きつけられちまった。凄まじい衝撃にまた意識が吹っ飛びそうになったが、それよりもG3の腰から何かが壊れる音が響いた事に焦る。


 ダメだ、動けねぇ。限界が来ていたのは知っていたが、今の一撃で腰のフレームがイカれちまいやがった。両脚が言う事を聞かねぇし。


 そんなあたしを嘲笑うかのようにビーストはゆっくり近付いてきやがる。いい性格してやがるぜ。


『へへへへ、潰す。潰す潰す、ぶっ潰す』


 ったく、これで終わりかよ。(ろく)な死に方はできねぇと思ってたけど、流石にこりゃ酷過ぎるぜ。


 よりによって最期がこんな変態の手にかけられちまうとはなぁ。いいさ、やっちまいな。最期にチーズバーガー、食い損ねちまったけど―――


 ―――ズダダダダダ!


 しかしもうダメかと思ってた時に、突然ビーストが横から銃撃された。ライフルのフルオート射撃だ。でもこれって……。


『ジャネット、逃げてぇ!』


「マム!?」


 銃撃したのはマム!? 馬鹿野郎、なんで戻って来たんだ?


 マムのイングリッドは左半身がほぼ無くなって左脚も膝から下が無い。そんな状態で戦える訳がないんだ。


『きゃぁ!』


 あたしが何か言う前に、マムはビーストの電撃をモロにくらってしまった。あれでイングリッドは完全に機能停止しちまう。


 しかも、ビーストは狙いをあたしからマムに変えやがった。ダメだ、このままじゃマムがやられる。


 倒れてる場合じゃねぇのは分かっちゃいるが、しかし今のG3じゃ立ち上がれねぇ。どうする、どうすりゃいいんだ!?


 腕は……よし、腕は動く。レールガンだ、命中させればビーストは倒せるし、マムも助かる。


 命中……させられるのか? あたしに?


 無理だ。G3の自動照準機能では簡単に躱される。手動照準ももとより、あたしにセラ程の狙撃センスはねぇ。


 でも、このままじゃマムが……


『……ネット。ジャネット。応答……て、ジャネット』


 っ!?


 い、今の声……今のはマムじゃない。まさか……


「セラ! セラ、無事だったのか!?」


『よかった、やっと繋がったわ』


 よかった、じゃねぇよ。心配させやがって、ったくよ。歩兵機を捨てて脱出していたのか、案外しぶとい女だったんだ―――


 ―――ズドォーン!


「っんな、なにぃ!?」


 今のは歩兵用の携行ロケットランチャーだ。歩兵用の、と言う事は撃ったのは歩兵機を失ったセラか?


 だからって、なんでこのタイミングでロケットランチャーなんだ? ……まさかセラ、バカな事を考えてんじゃ。


『ジャネット、あのデカブツが私を捉えたわ。至近距離まで引き寄せたら閃光弾を使う、それが合図よ』


「合図って、なんの―――」


『ポイント204よ。私を狙って、レールガンを撃ちなさい』


 セラを狙って……ま、まさか、狙撃のタイミングを計る為に()()()()()()()()()()()!?


『デカブツに命中させるにはそれしか無いわ、あなただって分かってるでしょ。チャンスは一度っきりよ、絶対に撃ちなさい』


「ふざけんな! んな事できる訳ねぇだろ―――」


『マムを救うにはそれしか無いわ!』


「っ!?」


 それは……そうかもしれねぇけど。けどな!


『マムだけじゃないわ、リンだっているの。2人を救うには私1人の犠牲で足りる。それが受け入れられないと言うのなら、ここで4人とも死ぬ事になるわ。どうするべきなのか、あなたなら分かるわよね、ジャネット・アーロン少尉』


 ……クソったれ、なんでそんな言い方しやがるんだよ。


 ああ、分かってるよ。もうそうするしかねぇって。けどよセラ、お前には他に方法があっただろ?


 わざわざロケットランチャーを使ってビーストの気を引かなくても、マムを犠牲にすりゃ同じ事ができたんだ。


 それをお前は分かっていた。分かっていて、そうしなかったんだ。マムを救いたいから。


 分かってはいたさ、この27日分隊は馬鹿野郎の集まりだって。仲間意識が強過ぎる馬鹿どもの集まりだよ。


 でも、もうそれしか方法が無いなら。一兵士として、今ここでどうしなきゃならねぇか、あたしも分かってるから、だから……。


『ジャネット、後は任せたわ』


 セラ……クソ! クソ、クソ、クソ!!


 ビーストがセラに迫る。撃つのか? 撃つしかねぇのか?


 セラを犠牲にして、撃つしかねぇのかよ。


 撃たねぇとビーストが―――突進した。


 もう、ダメだ。撃つしかねぇ……。


 撃つしか……撃つしか……


「……すまねぇ、セラ。やっぱ撃てねぇよ」


 撃てる訳ねぇだろ。だってあたしらは……


『―――私がやるわ』


 ……え? セラ?


 いや違う、セラでもマムでも無い。勿論、リンでも無い。


 今の声は、この透き通るような綺麗な声は―――


「リ、リーザ!?」

[イングリッド ライトモデル]

形式番号 SR-7/LM

生産形態 量産機

機体全高 8.6m

機体重量 9.5t

機体動力 核融合炉

機体出力 2150kW

稼働時間 150時間

CP機能 10ギガフロップス

装甲厚  4mm

最高速度 時速200km

懸架部位 背部2、臀部1

収納部位 大腿部側面2

固定装備 頭部ジャミング/スコープ

     鎖骨部CIWS12.7mm機関銃×2

     両前腕部フックランチャー×2

     股間部小型カメラロボ[ゲッコー]

追加装備 37mmアサルトライフル

     ハンドグレネードポッド

     ヴィブロブレード

     75mm対物ライフル

     対艦ロケットランチャー

     40mmハンドガン×2

     ヴィブロナイフ


クロステーゼ27日分隊に配備されるイングリッドの軽量仕様。装甲を極限まで薄くしてフレーム構造にも軽量かつ強靭化するチューンアップが施されており、同じイングリッドよりも高コスト化した玄人向けの機体である。

主にジャネット・アーロン少尉とリン・インシー軍曹以外のパイロット全員に配備されており、高性能ながら汎用性を欠く事無く柔軟な戦局対応が可能となっており、他の部隊からは群を抜いた戦力が期待されていた。

セラフィナ・ハブタム少尉は対物ライフルで狙撃をメインに、クラーラ・メレンチェヴナ・マギナ曹長はロケットランチャーなどの高火力でG3の支援を目的とし、それぞれに対応した装備で戦闘を行う。

極限まで軽量化されたライトモデルは耐久力が大幅に減少した代わりに機動力が大幅に向上したのはもとより、パイロットの技能次第では同じ機種でも有り得ない程の性能差を発揮する事から、これを扱えるのは一流のパイロットの証とも呼ばれている。

ただし一流出ないメアリー・メイ二等兵が扱っているのは単なる前任のおさがりだからとの事。


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