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変態魔王+貧困勇者+エトセトラ=SS  作者: Gan
久方ぶりの魔王meets勇者
20/209

勇者と王女の関係に、魔王巻き込まれるー8ー

「……何言ってるのよ。あんなの恥ずかしいだけじゃない。マキナには悪いけど、さっさと終わらせてもらうから」



「ええ……ですが、勝つのは私です。そして、魔法戦闘では貴女のパートナーも倒しますから!」



先に仕掛けたのはマキナであり、エリスは待ち構える形となった。



マキナの初撃はレイピアでの三段突き。常人には残像の如く同時に放たれたように見える突きを、エリスは木刀で防御をせず、ましてやバックステップで逃げる事もしなかった。紙一重で避けながら、マキナとの距離を詰めるために一歩踏み出した。



そのエリスの行動をマキナは予測していた。マキナはレイピアの攻撃だけにエリスの目を向けさせ、そこからマンゴーシュで横からの一閃が本命。マンゴーシュは防御のための武器ではない。エリスに見られるのを考慮して、先程の戦闘では攻撃としては使用しなかった。



「私の勝ちです!」


マキナの目にはエリスがマンゴーシュの前に木刀を向けたのが見えた。木刀でマンゴーシュを防げるわけがなく、武器を破壊された時点でエリスの負けだと、マキナは勝利を確信した。



だが、その一瞬の気の緩みが二人の勝敗は分けた。これは武術戦闘であり、武器破壊をすれば決着というわけではない。



マキナがマンゴーシュで攻撃してきた時点で、エリスは木刀を捨てるつもりでいたのだ。



「詰めが甘い!これは気絶かギブアップが勝利の条件。武術とは武器だけじゃないのよ」



エリスはマキナの両腕に手刀を放ち、レイピアとマンゴーシュを落とさせた。そして、マキナの目の前で拳を止めた。



「……っ……そんな」



「まだやる?やるんなら気絶させないと駄目になるけど」


エリスはマキナを気絶させず、ギブアップを促した。それはエリスなりに、次の魔法戦闘に少しでも支障を与えないようにと配慮したのだ。



マキナも武器を拾う事が出来ず、素手で勝てる相手ではない事は理解しており、ギブアップを宣言した。

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