4-7.三条と2回目のデート
三条と約束していた2回目のデートの日になった。
デートとは言っても、試験前なので図書館で一緒に勉強するだけだけど、
「ソフィアと一緒にいられるならそれだけで嬉しい」
と三条が言ってくれたので、三条の言葉に甘えた。
三条は頭が良くて、私によく勉強を教えてくれるので助かる。
教え方も上手いし、スポーツも凄く出来るし、三条には欠点なんて無いんじゃ無いかと思う。
お昼休憩は公園でレジャーシートを敷いて、私がもって来たお弁当を2人で食べた。
午後も2人で勉強をして、夜になって三条が予約してくれた個室のレストラン来ていた。
「前にみんなで遊んだ時からずっと気になってたんだけど、スティーブと何かあった?」
と聞かれた。
「前にも話したけど、それについては何も話したく無いの。」
「ごめん。でも最近スティーブから、ソフィアに謝るチャンスが欲しいって言われて。理由を聞いても教えてくれないし。ソフィア、スティーブからのメッセージ全部無視してるんでしょう?」
「…スティーブが言ったの?」
「…うん。」
「ねえ、三条。私とエッチしない?」
「えっ!?」
こんなに動揺した三条は初めて見た。
「エッチしたら全部忘れられる気がするの。全部忘れさせてよ。」
「何言ってるの?まさか、スティーブに…されたの?」
私が頷いて
「…忘れられないの。だから、三条が忘れさせてよ。私としたくない?」
と言うと、三条が凄く悲しい顔をした。
「正直したいよ。したく無いわけがないけど、ソフィアが傷つくのは耐えられないよ。自分で自分を傷つけようとしないで。」
三条の言葉に涙が出て来た。
「辛かったよね。僕はこういう時、どうしたらいいか分からないけど、僕はいつでもソフィアの味方だから。」
三条の言葉に涙が止まらない。
三条も泣いていて、初めて見る三条の涙に驚いた。
「僕はソフィアを守りたかった。」
「三条はいつも私を守ってくれてるよ。何度も三条に救われて来た。」
「でも、僕は守れなかった。」
「三条がずっと私の味方でいてくれている事が、私の支えだよ。ありがとう。」
「それは僕の方こそだよ、ありがとう。」
「さっきは変な事を言っちゃってごめんね。」
「気にしないで、ソフィア。辛かったよね。ソフィアは悪く無いんだよ。」
「ううん、私も気をつけるべきだったって後悔してる。私、男の人の力が、あんなに強いって思ってなかった。あの時、スティーブの泊まってるホテルに行かなければ良かったのに、私が嫌がる事はしないって言う彼の言葉を信じてバカだったの。」
「確かに、男の人が泊まってるホテルに行くのは危険だよね。でも、スティーブだったから信じてたんでしょう。彼の行為は許されるものじゃないよ。」
「そうだね。あの時以外、彼はいつでも優しかったから。それでも、バカな事をしたと思ってる。」
「ねえ、ソフィア。僕を好きになってよ。僕だったらソフィアを幸せにする。僕と付き合おう。」
「こんな私でいいの?」
「ソフィアがいいんだ。いくら諦めようと思っても、ソフィア以外は考えられないんだよ。」
「ありがとう。でも、これから年明けまではスティーブと新曲のクリスマスソングとか、アルバム発売でテレビやライブで忙しいから、返事はその後ででもいい?」
「ソフィアに断られなかったの初めてだね。嬉しい。もちろん、待つよ。でも、スティーブと会うの、大丈夫?」
「気をつけるから、大丈夫。仕事をするためにも、スティーブの事をずっと無視する事はできないし。」
「凄く心配だよ。僕もアメリカに着いて行こうか?」
「そこまでしなくて大丈夫だよ。誰にも話せなかったから、三条に話して気持ちが少し楽になった。心配してくれて、ありがとう。」
デートの翌日、電話がしたいとスティーブにメッセージを送った。




