4-5.最悪の初体験
スティーブと初めてキスした次の日、私とスティーブはデートをしていた。
スティーブと手を繋いで歩く。
なんだか、それだけでドキドキしてしまう。
ちらっと彼を見ると、目が合ってドキッとして慌てて目を逸らす。
スティーブはカッコ良すぎるから、私はドキドキしっぱなしだ。
「ソフィアが可愛すぎて、ドキドキするよ。」
と言われて、
「私もスティーブがカッコ良すぎて、ドキドキしてるの。」
と答えると、嬉しそうにスティーブが微笑んだ。
2人で買い物を楽しみながら歩く街。
「こんな幸せな日が来るとは思わなかったよ。実はね、昨日のキスは僕のファーストキスだったんだ。」
とスティーブが言うから、とても驚いてしまった。
「僕はソフィア以外の女の子に興味が出た事もないし、キスをしたいと思うのもずっとソフィアだけだよ。」
と言われて、私の顔は真っ赤になって、両手で顔を隠した。
「ソフィアが可愛すぎて、どうにかなってしまいそうだよ。ねえ、僕が泊まってるホテルに来ない?2人きりになりたい。」
「えっ、2人きり?」
ドキッとすると
「大丈夫だよ。ソフィアが嫌がる事はしないよ。僕はソフィアとキスがしたい。ダメ?」
「ダ、ダメじゃないよ。」
真っ赤な顔で小声で返事した。
ここで断っていれば、私の人生は変わっていたかもしれない。
ホテルの部屋に入って、ただひたすらキスをした。
スティーブと離れたくない。
「愛してる、ソフィア。」
軽いキスだったのが、ディープキスになった。
ディープキスをたくさんしている間に、体の奥が痺れるような初めての感覚が湧いて来た。
自然と吐息が漏れると、キスが更に深くなって翻弄される。
スティーブが私の体を触り始めたから、驚いて止めようとすると
「ごめん、我慢できない。」
と言われて、無理矢理抱かれた。
必死に抵抗しても全然止められなくて、スティーブが男の人なんだと強く実感した時には、遅かった。
涙が止まらない。
「ごめん。理性を失ってしまった。言い訳かもしれないけど、本当に傷つけるつもりなんて無かったんだ。」
「信じてたのに。初めてだったのに。」
「ごめん、本当にごめん。まさか自分がこんな事をしてしまう男だなんて思わなかった。謝って許される事じゃ無いとけど…」
抱きしめようとしてくる手を咄嗟に
「触らないで」
と避けた。
急いで服を整えて、帰った。
家でシャワーを浴びたら、妊娠に対する不安が湧いて来た。
インターネットで検索して、アフターピルを飲んだ。
スティーブから謝罪のメッセージと着信が何件もあったけど、返事をする気になれなかった。




