4-4.さようならアラン、新たな恋
高校2年生の9月、スティーブが日本に遊びに来てくれた。
空港でスティーブが見えた瞬間に、スティーブは駆け寄って来て
「会いたかった。」
と抱きしめられた。
「私も会いたかった。」
お互いの頬にキスをして微笑み合う。
スティーブと私は、いつものようにスタジオへ向かった。
私は次にスティーブに会ったら、この歌を歌おうと決めていた。
スティーブは私が歌うとすぐに、アランへの別れの歌だと気づいて驚いた様子だった。
アランとの幸せな思い出、悲しい気持ち、みんな歌にした。
収録を終えて休憩していると、スティーブが
「大丈夫?ソフィア。」
と聞いて来た。
「大丈夫だよ、ありがとう。スティーブ。」
微笑んだつもりなのに涙が出て来て、スティーブに抱きしめられた。
彼の腕の中がとても心地よくて、私はたくさん彼の腕で泣いた。
たくさん泣いた後にスティーブを見て言った。
「突然泣いちゃったりしてごめんね、スティーブ。もう大丈夫だよ。今なら、アランへの気持ちにも、ようやく区切りがつけたと思えるの。」
「謝らないで、ソフィア。むしろ、僕はソフィアを抱きしめられて、役得だったかな。それに、ソフィアがアランへの気持ちに区切りが付けられて嬉しいよ。」
「ありがとう。今の歌だって、1人きりじゃ自分の気持ちに区切りが付けなくて、歌えなかった。スティーブがいてくれたから歌えたの。ずっと私を支えてくれて、感謝してる。」
「僕も、ソフィアがずっと僕を支えてくれてるのに感謝してるよ。ありがとう。君がいなければ、今の僕はいなかった。愛してる、ソフィア。」
私を見つめるスティーブから目が離せない。
スティーブの顔が近づいて来て、キスされるのが分かって、私はそっと目を閉じた。
私はスティーブと初めてキスをした。
キスをしながら、私はスティーブが好きなんだと自分の中で恋心が芽生えてくるのを自覚した。
スティーブのキスは凄く心地が良くて、幸せな気分にさせてくれた。
スティーブがキスを終えても、私はもっとキスをしたくて自分からもキスをした。
一瞬驚いたスティーブも、すぐにキスに応えてくれた。
お互いに抱きしめ合いながら、キスをしてると、
「お取り込み中、すごく申し訳ないんだけど、そろそろいいかな。」
と遠慮がちに声をかけられて、2人して飛び上がって驚いた。




