4-2.僕にもチャンスをくれない?
大成功したワールドツアーライブを終えて、私は日本に帰国した。
「ソフィアってスティーブと付き合い始めたの?」
帰国した翌日、私は友達みんなと綾の家にいた。
「付き合っては無いけど、デートはしたし、デートの約束もしたよ。」
「それはSNS見たから知ってる。付き合い始めた訳じゃないんだ。でも、アランの事で落ち込んでたソフィアがスティーブとデートするなんて大きな一歩だよね。やっぱり、スティーブと付き合うの?」
「うーん、付き合えたらいいかなって思ってる…かな?」
「え、なんで疑問系?」
「スティーブとのデートは楽しかったし、スティーブの事は好きなんだと思う。でも、愛してるって言われて、アランの『ソフィアの事は愛してるけど、責任を取らなければいけない。』って言葉を思い出しちゃって。」
「ソフィアはアランが本当に好きだったものね。」
「恋をするのは怖いって言ったら、スティーブはゆっくりでいいからって言ってくれたの。」
「スティーブらしいね。スティーブだったら、ソフィアの事を幸せにしてくれると思うよ。」
「ねえ、ソフィア。スティーブとデートするなら、僕ともデートして欲しい。」
三条が話しかけてきた。
「僕もずっとソフィアとデートしたいって言ってるけど、他の人に注目されちゃうからって断られてきた。でも、スティーブとデートするなら僕にもチャンスをくれない?」
「え、でも、スティーブとデートするのに、三条ともデートするのは、ちょっと。。」
「僕が愛してるのは、ずっとソフィアだけなんだよ。ソフィアは僕の全てだ。ソフィアと付き合えるなら、なんだってする。君が望むなら、なんだってあげる。それでも、僕には少しも望みがないの?」
整った顔に見つめられて、私の顔は真っ赤になってしまった。
「私とデートしたら、写真だって撮られて、インターネットに載せられちゃうかもしれないよ?」
「それでも、僕はソフィアとデートがしたい。」
「三条がそれでもいいのなら、デートしてみよう。」
「えっ、本当にいいの?」
三条は凄く驚いていた。
「誘っておいて、そんなに驚く?」
「だって、ソフィアがデートしてくれるって初めての事だから。」
「私も、いい加減、アランの事を忘れなきゃって思うんだ。彼はもう奥さんも、子供もいるし。」
「アランはソフィアをあんなに傷つけたのに、まだ好きなの?」
「それでも、私はアランと付き合って、幸せだったの。今でも彼を愛してるって思うことがある。」
「傷ついてるソフィアを見るのは辛いんだ。アランよりも僕のことを好きにさせてみせるよ。だから、僕のことを見て。」
「うん。ありがとう。」
「デートはどこに行きたい?」
「◯◯水族館に行きたいかな。私、一度行ってみたかったの。三条はどこか行きたいところある?」
「僕はソフィアと一緒にいられるだけで幸せだから、水族館でデートしよう。いつが空いてる?」
「明後日は空いてるよ。3日はまた、アメリカでレコーディングとミュージックビデオの撮影をしたいから。」
「ソフィアは本当に忙しいよね。いつもお疲れ様。無理しないでね。明後日の9時に、僕の家の車で迎えにいってもいいかな?」
「ありがとう。素敵な曲ができたから、レコーディングするのが楽しみなんだ。迎えにきてくれるの嬉しい。後で私の家の住所送るね。」
「外からでもソフィアの家が見れるの、嬉しいな。」
「セキュリティ会社とは契約してるけど、どこにでもある普通の家だよ。目立つと困るから、変装して行ってもいい?」
「もちろん、大丈夫だよ。」
「デートでもボディーガード2人も少し離れて付いてくるけど、いいかな?ボディーガード無しじゃ外に出られないんだよね。」
「もちろんだよ。ソフィアの安全が一番大切だからね。それに僕も2人ボディーガードが付いてくるし。」
夜寝る前に、スティーブからビデオ通話がかかってきたので、三条とデートすることになったと伝えた。
スティーブは落ち込んでいたけど、「デート楽しんできてね。でも、三条よりも僕を選んで欲しい。」と言ってくれた。




