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4-1.三条ルート 恋するのは怖い

「ソフィア、僕の恋人になって欲しい。ずっと君だけを愛してる。」


私はしばらくスティーブのあまりの美しさに見惚れて固まってしまった。


見つめ合うと時が止まったような錯覚に陥る。


私の顔は真っ赤だ。



でも、どうしてだろう。


アランから『ソフィアの事は愛してるけど、責任を取らなければいけない。』と言われた言葉を思い出してしまった。


その瞬間、恋するのは怖いと思ってしまったのだ。



急に、はっとして俯いた私の態度を不思議に思ったスティーブが「ソフィア?」と心配そうに声をかけてくる。


「スティーブ、ごめんなさい。私、スティーブの事を好きなんだと思う。今日のデートだって、スティーブの言葉だって、凄く嬉しかった。」


「でも」と続ける。


「アランの『ソフィアの事は愛してるけど、責任を取らなければいけない。』と言う言葉を思い出してしまうの。スティーブは、そんなことしないって頭の中では分かってるんだけど、恋するのは怖いって思ってしまう。」


スティーブは黙って私の話を聞いていてくれる。


気づいたら私は泣いていた。


「前よりも前向きになれたと思った。それなのに、アランとの楽しい思い出、アランの言葉をふとした時に思い出すの。彼には奥さんも子供もいるのにね。私はきっと、まだアランを愛してる。…だから、ごめんなさい。」



スティーブが私の手を取って、「謝らないで、ソフィア。泣いてる君を見てるのは辛い。」と言った。


「あれだけのことがあったのだから、ソフィアが恋するのが怖くなるのは当然だよ。でも、ソフィアは今日、僕とデートをしてくれた。これって大きな一歩だよね。」


「少しずつでいいんだ。アランの事を愛したままでもいい。でも、いつかアランではなくて僕を愛して欲しい。ソフィアがデートをしてくれて、僕を好きだと思うって言ってくれて、凄く嬉しかった。」


「3年前、僕はソフィアに初めて会った瞬間に恋をした。一目惚れなんだ。初恋だった。」


「一目惚れって初めて知った。それに、私が初恋の相手だなんてびっくり。」


「もうすぐ16歳になる男が初恋って遅いよね。正直、ソフィア以外の女の子に興味を持てたことが一度も無いんだ。実際にソフィアを知れば知るほど、どんどん好きになったよ。」


「僕だったら絶対にアランのように君を傷つけたりしない。だから、僕とまたデートしてくれる?」



スティーブの真摯な告白に、私の涙は止まっていた。


「もちろんよ。ありがとう、スティーブ。」


「やった、嬉しいよ。ソフィア。」


無邪気なスティーブの笑顔に、私も笑顔になった。


「やっぱりソフィアは笑ってる顔の方が似合ってるね。いつも、凄く可愛いけど、笑顔は特別だ。」


私の顔は真っ赤になった。


「赤い顔のソフィアも可愛い。愛してるよ。」


私は恥ずかしくなって顔を覆ってしまった。



「私、スティーブと歌いたいクリスマスソング、考えて来たんだ。スティーブも気に入ってくれると思う。」


「それは嬉しい。明日聞くのが楽しみだよ。」


私達は1ヶ月後のデートの約束をして、レストランを出た。



スティーブは写真と一緒に


「今日は最高の誕生日だった!僕の誕生日にソフィアとデートができるなんて、幸せだ。次のデートが今から楽しみ!」


とSNSに載せて、私が


「今日は素敵なデートをありがとう。私も次のデートを楽しみ!」


とコメントをして、「お似合いの2人!」、「2人の恋を応援してる」などのコメントが相次いだ。



翌日はスティーブとスタジオに来ていた。


デビュー前から私はピアノの弾き語りをよくしていて、今もライブでもよくピアノの弾き語りをしている。


「スティーブと一緒に歌いたいクリスマスソングを作ったから聞いてくれる?」


「嬉しいな、ぜひ聞かせてよ。」


私が作ったクリスマスソングを弾き語りすると


「最高だね!一緒に歌おう。」


とスティーブも喜んで、歌ってくれた。


2人で歌を完成させていくのは楽しい。


夢中になりすぎて、あっという間に時間が過ぎていた。


デモ音源を作って、すぐに制作に向けて動き始めた。


どんなミュージックビデオにしようか話し合いもした。


9月始めには、レコーディングとミュージックビデオの撮影をアメリカですることになった。

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